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書評#11)夢をかなえるゾウ1

今回ご紹介する本はこちら。年末年始で時間もあり、かつ、AmazonのPrime Readingで無料だったので読んでみました!

成功したいと望むの主人公の前に、突如現れた像の姿で関西弁を喋る神様”ガネーシャ”。ガネーシャから日々「成功する」ための課題が与えられ、主人公がそれに応えていく様子が描かれています。関西弁が相まってか、要所要所で笑いの要素も入っており、非常にすらすらと読み進めることができました。

課題は最後にまとめてご紹介しますが、個人的に印象に残った課題を○点ご紹介させていただきます。

■決めたことを続けるための環境を作る

「本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な、何かをな」

年の初めに、目標をたてたり、今年こそは頑張ろうと思っている人も多いと思います(例にもれず私もなんとなく目標たてました)。しかし、時間が経つにつれてそれらが忘れ去られていること、往々にしてありますよね。個人的にも、そんなことばかりの人生だったような気がします。

ここでは、本気で変えようとするなら、意識だけでなく何かひと手間ここに付け加えること(=『具体的な何か』を変えること)が必要だと言っています。本書の中では、「テレビを見ないようにする」という目標に対して、「コンセントを抜くことで一度立ち止まって考える時間をつくる」こと環境を作るようにしています。ちょっとしたことかもしれませんが、人の気持ちや意識なんて弱いもので、そう続かないということを、認識することが第一歩なんだと、そう感じました。

そういえば、マコなり社長も同じようなことを言っていたような気がしますので、リンクを貼っておきます。

■運が良いと口に出して言う

松下の幸ちゃんがこんな言葉を残しとる。『すべての責任は自分にある』。他人が起こす出来事、身の回りで起きる出来事は全部自然の法則どおりに発生しとる。やとしたら自分が望む結果を出すには、自分を変えるしかあらへん。せやから『すべての責任は自分にある』なんや。

要は、自責で考えるということだとは思いますが、加えて、一つの事象に対して、どのように捉えるかによって、得るものが変わるという点も含まれます。事例として、山で天気予報に反して雨が降ったことに対して、「運が悪いな」とだけ思うか、「山の天気は変わりやすい」と学ぶかと違いを紹介されています。

運の良い悪いではなく、世界は一定の法則の中で動いているので、それを理解したうえで、自分ができる範囲のことを自分の責任でやっていかないといけないし、それ以上のことを考えること自体が、なんというか、言葉を選ばずに言うと傲慢なのかなとも感じました。。

■お参りに行く

「自分はあれやな、根本的なところでは理解できてへんな。ええか?成功したいて心から思とるやつはな、何でもやってみんねん。少しでも可能性があることやったら何でも実行してみんねん。つまりやな、『バカバカしい』とか『意味がない』とか言うてやらずじまいなやつらは、結局そこまでして成功したくないっちゅうことやねん。『やらない』という行動を通して、成功したくない自分を表現してんねん。すると宇宙はなあ、『ああ、こいつ成功したないんやな』そう考えるんや。そういうやつから真っ先に成功から見放さ れてくねん」

これまた、非常にグサッと刺さりました。どうしても、できない理由ばかりを並べてやらないということは、僕も多いなと。結局そういう場合は、そこまでやりたいと思っていないということをガネーシャからは指摘されています。

どうしても、「それってやる意味があるの?」とコスパを考えてしまいがちですが、本気の本気で何か成し遂げたいと思うのであれば、そんなこと言ってられない、となるわけです。。

■サービスとして夢を語る

自分の夢を誰に話しても恥ずかしゅうない夢に育てていって欲しいねん(中略)別に、嘘つく必要はないんやで。自分の夢は自分の夢や。他人に合わせる必要なんて全然あらへん。ええ車乗りたかったら、ええ車目指して頑張ればええねん。でもな、自分の夢を、もっとでっかくでっかくしてったら、最終的にはみんなを幸せにする夢になるはずなんや。自分の枠の中だけで考えるから、小っさい、身勝手な夢になってまうんよ

この課題以外の章でも、ガネーシャは「誰かのために」ということをしきりに言っています。結局、自分勝手な夢、や、独りよがりの希望、は、誰も応援してくれないし、応援団をつくることができなければ、成功を収めることはできません。一方で、自分の夢は自分の夢として持っている訳で。

それらを抽象化して、みんなのことを幸せにするような夢にまで育て上げることを怠ってはいけないと言っています。

個人的には、夢を”育てる”という表現がとても印象的です。夢は見るものと勝手に思っていましたが、夢も自分とともに成長すればいいと思えば、すこし気が楽になった気がしました。

■まとめ(所感)

紹介できていない課題もありますが、総じて、とても読みやすい本だったと思います。引用文からご想像いただけると思いますが、関西弁のガネーシャの言葉が非常に分かりやすいですし、主人公とのやりとりも非常に「ああ、それ分かる」というような現実的な内容も多く、感情移入しやすかったです。

一つ一つの課題を、僕もやっていかないといけないですね。まずは、今日帰宅したら靴を磨きます。

■参考(ガネーシャの課題)

- 靴をみがく
- コンビニでお釣りを募金する
- 食事を腹八分におさえる
- 人が欲しがっているものを先取りする
- 会った人を笑わせる
- トイレ掃除をする
- まっすぐ帰宅する
- その日頑張れた自分をホメる
- 一日何かをやめてみる
- 決めたことを続けるための環境を作る
- 毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
- 自分が一番得意なことを人に聞く
- 自分の苦手なことを人に聞く
- 夢を楽しく想像する
- 身近にいる一番大事な人を喜ばせる
- 誰か一人のいいところを見つけてホメる
- 人の長所を盗む
- 求人情報を見る
- お参りに行く
- 人気店に入り、人気の理由を観察する
- プレゼントをして驚かせる
- やらずに後悔していることを今日から始める
- サービスとして夢を語る
- 人の成功をサポートする
- 応募する
- 毎日、感謝する

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ご意見ご感想などありましたら、コメントなど頂けると嬉しいです。




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