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vs猿

○先延ばし屋

期限まで残り一週間。無理な仕事量ではない課題。ただし、多くの人はこの課題に押しつぶされそうになることが多いでしょう。課題が提示してから1日2日とたってもまだまだ手をつけず、残り1日と締め切りが迫ったところでようやく取り掛かり、徹夜で終わらせる。夏休みの宿題など、多くの人が経験する先延ばし。私もそんな先延ばし屋です。

○先延ばし屋の脳のメカニズム

人の脳には3人の住人がいます。1人目が『理性的意志決定者』。口癖は「少しずつやったほうがいいんじゃないの?」。2人目が『すぐにご褒美がほしいサル』。「まだ余裕があるからいいじゃん」。3人目が『パニックモンスター』。締め切りが迫ると現れるモンスター。サルの天敵です。

○猿に脳の舵取りをされる

サルは過去や未来のことなど考えず、今しか見えていません。猿は今の一瞬しか考えません。気に掛けているのは「ラク」なことと「楽しい」ことです。動物の世界ではこの舵取りによる生き方ができれば大成功でしょう。しかし、文明の発達した今、それだけでいいのでしょうか?

○未来を創造するための『理性的意志決定者』

理性的意志決定者は大局を見ることができ、長期的な計画をたてることができます。彼はより多くのことを考慮して自分のなすべきことを教えてくれる存在です。もちろん食べることや寝ることなど、『サル』と意見が一致することもありますが、対局を見たときに「難しく」て「楽しくない」ことをした方が理にかなっていることがあります。そのようなとき『サル』と『理性』で対立が起こるのです。このとき理にかなわない、楽しくて楽な行動を【暗黒の遊び場】と呼びます。サルが舵を取るとき暗黒の遊び場にいってしまいます。その時に得られる快楽は後に嫌悪感や罪悪感を生んでしまうため本当の楽しさはないのです。

○守護天使『パニックモンスター』の登場

パニックモンスターはほとんど眠っています。しかし、締め切りが迫ると目を覚まします。頭の中でパニックモンスターが目を覚ますとさっきまで舵を取っていた『サル』が逃げてしまいます。そこでようやく、『理性的意志決定者』が舵をとることができるのです。このときパニックモンスターの影響により昨日まで1ページもできていなかった課題が何ページも進んだりするのです。

ここまでが、【先延ばし屋】の脳のメカニズムです。

○2種類の先延ばし

1つはここまでの例のような、締め切りがある場合の先延ばしです。この先延ばしは期間が限定され、パニックモンスターが現れます。
もう一種類の先延ばしは締め切りがない先延ばしです。人間関係の改善や健康のために運動をすることなど、締め切りはないけど大切な行動はたくさんあります。行動の指針を決めるのがパニックモンスターだけであれば、それは問題があるかもしれません。締め切りがなければパニックモンスターは現れないからです。このことは先延ばし状態を継続させてしまいます。これらは長期的な先延ばしになり、大切な夢を実現できずにいることが多くの人のフラストレーションになってしまうのです。

○みんな先延ばし屋

たちが悪いのは締め切りがない先延ばし。常に『すぐにご褒美を欲しがるサル』のことを意識しておいた方がいいのかもしれません。遠くない未来に取りかかるべき仕事はきっとあるはずです。

☆常にサルとの戦い
私の人生を振り替えるとサルに勝てたことはないのかもしれません。パニックモンスターに助けられてばかりのような気がします。尊敬している人、夢を叶えた人はパニックモンスターとの勝負に勝ってきた人たちなのでしょう。でもいつも葛藤しているものなのでしょうか?面倒だなと思うことを先延ばししないように、サルに負けないようにするための施策を考えなくてはならないかもしれません。まぁこの「課題」に関しては締め切りがないので、理性的意志決定者はどこまでやってくれるのかにかかっていますが…トホホ。

☆話すのが上手くて発想が面白い!是非見てほしい動画です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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