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セラピスト20代の頃ハナシ




緩い時代


私は専門学校を卒業してすぐに病院へセラピストとして就職しました。30年近く前ですので非常に緩やかに物事がすすんでいました。なんでも「ゆるかった」時代ですね。インターネットやガラケーも初期の頃。病院の廊下に灰皿があったりと今考えるとカオスなことがたくさんありました。


基本的にセラピストは少ない


この頃はまだ病院も「セラピスト不足」の状態で病院だったので、病院に5人くらいセラピストがいればすごくリハビリが大きいんだろうなって思うくらい有資格者が少ない時代でした。(ちなみに私も含めて5人のセラピストの職場でした)


上司と相性が合わない


私のことを話すとあまり人とのコミュニケーションを積極的に取ろうという性格ではありませんでした。おまけに人の好き嫌いがはっきりしていましたので当時のリハビリ科の上司とソリがあまり良くなかった訳でして。私以外は全て女性でしたので部署内ではいつも孤独な状態がありました。他の女性セラピストとは普通に会話はしていましたけど主任とだけは相性が合わなかったです。
ちなみに「一人は好きですが孤独は好きじゃありません」
院内の他の部署の男性陣や病棟の女性看護師とはよく話していましたよ。


直感の感情について


私は脳科学、神経リハビリテーションの分野が趣味なので知見を踏まえていくつかお話をしていきます。脳内には「偏桃体」という器官があります。ここは情動や記憶に関わる部分と言われています。怖い人に会うと「怖そうだなっ」と感じたりするいわゆる直感の感情ですね。

偏桃体は「好き」か「嫌い」かを明確に判断しています。ルーツは諸説ありますが偏桃体は最も原始的な脳の一つで大昔より生き抜くために鍛えられた脳の部位でもあります。
例えば野ざらしで家もなく警察もない様な安全な現代とは程遠い時代に虎や毒蛇等の猛獣と偶然出会ったとします。すぐに逃げないと命の危険にさらされますよね、そんな時に偏桃体が働き「こいつはやばい、すぐに逃げろ」と指令を出すわけなんです。偏桃体は「好き」「嫌い」または「快」か「不快」かを瞬時に反応します。まさに人間が生き抜くために必要で長い命を渡り歩いて強化された脳器官とも呼べますよね。

この人いい人なんだけどなんか合わないな~とか、付き合った人を好きなんだけどなんか結婚するにはちょっと違うかな?等の判断もこの偏桃体が働いていると神経科学の先生から聴講したことがあります。直感はとても大切です。私たちは数万年前からの命のタスキを受け継いでいます。途方もない情報が遺伝子に蓄積されていってるんですよ。


嫌いな上司にどう対応するか


結論から言います。「嫌い」と思った人については「逃げる」が勝ちです。本能がこの人とは関わるなと反応しているのですから、それに従うのみです。さすがに同じ職場で逃げる訳にはいかないので、実際の仕事場では極力 関わる時間を少なくします。私の職業として患者さんをリハビリすることが大半の時間で病棟に行ったりして違う空間に身を置くことができたのが幸いでしたね。それでもストレスはかかりますが。同じ職場ではストレスを0にすることは無理かもしれませんが「極力減らす」様に努力していました。

もし無理であればいさぎよく次の職場を探すのも一つの方法かもしれません。実際にハローワーク等で求人情報を常に収集してはいましたね。この話はまた他の機会に詳しくお伝えできたらと思います。

対峙することは並大抵のことではありません。相当な労力と時間と精神力を要します。若い時はどうしても力がありあまっているので対応しようとしてしまいます。「逃げる=対応しないこと」も一つの方法として知ってほしいです。

ロールプレイングゲームでドラゴンクエストっていうのがありますよね、子供の頃に時間を忘れて熱中していました。ゲームの中で強い相手が出てきたら私はいつも「逃げる」を選択します。逃げることは負けたことではありません。戦略として「逃げる」んですよ。自分がそれなりに力をつけ相手を凌駕できると確信できるまでひたすら自分のことに集中していきます。

傲慢な人には宇宙の法則でそっくりそのまま自分にやったことが返ってきます。その間に自分が自分であり続けることも大切ですよ。その時が必ず来るのでそれまでにまずは生き残って、勝つのはそれからです。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
セラピストの心が少しでも軽くなりますように。


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