怒りを知る
誰だって一度は怒りで後悔してしまった事があるの
ではないでしょうか?
怒鳴って相手を不快にさせてしまったり
カッとなって発した一言で相手を傷つけたり
怒りは身近な人程強くなります。
私たちは後悔したり、自分の才能を潰したりしない為に
怒りをコントロールする術を身に着ける必要があります。
怒りのピークは6秒
反射的な怒りによる、失敗の代表例が
2006年ドイツワールドカップの決勝戦での
ジダン選手の頭突き事件です。
相手選手による挑発的な言動が原因だったと
されています。
ジダン選手は退場処分になり現役引退試合でもあった
ワールドカップの決勝戦で最後までプレー出来ずに
チームは破れてしまったという、取返しのつかない
事態を招いてしまいました。
イラっとした時、もっともマズイのが反射的に
怒りを表現してしまう事。
イラっとする事があっても6秒間だけ待ってみましょう。
6秒ゆっくり数える事が怒りを沈める為のもっとも手軽な方法です。
怒りの感情のピークは6秒間と言われています
「1.2.3・・・」と数えている間に少しづつ気持ちは落ち着く
ので反射的な言動による失敗は避けられます。
今に意識をくぎ付けにする
私たちの意識は時間や場所を超えてどこでも
行く事ができます。
急に思い出し怒りを感じる事があるのもそのためです。
逆にいえば、怒りとは関係のない所に、意識を向けることで
怒りから目を逸らす事ができます。
「今この場所のことだけ」を考えるわけです。
目の前にあるものをひたすらに観察して下さい。
例えば目の前に花が飾ってあったら
「花びらが8枚ある」
「オレンジ色に近い黄色だ」
など意識をひたすら集中させ観察します。
手に持っているペン、テーブルにあるお茶、壁紙
観察の対象物は何でも構いません。
未来のことではなく過去のことでもなく
今この場所の事だけ考えると怒りの
膨張を防ぐ事ができます。
セルフトークとコーピング・マントラ
コーピング・マントラとは切り抜ける呪文
という意味になります。
自分自身を落ち着かせるフレーズを口にしたり
頭の中でつぶやく事で怒りの増幅を防ぎます。
フレーズは何でも構いません
「大丈夫、大丈夫」
「何とかなる」
「気にする事じゃない」
など自分が人から掛けられて落ち着くと感じる
フレーズを選ぶようにしましょう。
コーピングが気持ちを落ち着かせる言葉であるのに対して
セルフトークは自分を励ます言葉です。
尊敬する人の言葉
偉人の名言
映画や小説など感動したセリフ
自分が考えた言葉でも良いです。
気持ちを盛り上げる言葉を探して自分に投げかけて下さい。
”この失敗には必ず意味がある”
”私は何があっても絶対うまくいく”
”私は毎日満たされている”
嫌な記憶を脳に定着させない
あなたはストレスを感じた時
どのようにして解消してますか?
友人や家族にグチをいう
やけ酒、やけ食い
物に当たるという人もいます。
これらの解消法はストレスを解消し、
怒りを忘れるどころか
怒りを定着させてしまいます。
学生時代、英単語を覚えるとき
多くの人はノートに何度も書き写す事で記憶に
定着させていたのではないでしょうか?
これは記憶術として最もポピュラーなやり方です。
脳に確実に覚えさせる為にはできるだけ
五感を使って何度も繰り返す必要があります。
グチも同じで、何度も口にする度に怒りを思い出して
記憶に定着させてしまいます。
怒ったフリは本当に怒りを招く
心理学には「表情フィードバック」という仮説があります。
「悲しいから泣く」のではなく先に泣くと表情が起き
その結果悲しい気持ちになるという理論です。
身体の状態に心がついてくるとも言えます。
怒りについても同じで怒ったフリであっても
怒るポーズをとっているだけで
本当にイライラしてしまう事があるので
気をつけましょう。
人は事実より思い込みに引きづられる
私たちは「事実」と「思い込み」を混同してしまいがちです
その結果、思い込みに引きづられ余計な怒りを生み出します。
例えば、
僕は「無職」だから「一生結婚できない」だろうという思い込み。
「無職」は事実ですが、「一生結婚できない」というのは
思い込みにすぎません。
感情が先走りそうになったら
事実と思い込みを切り分けるようにしましょう。
思い込みを切り離して事実について対策を考えましょう。
ポジティブな感情で満たす
心のコップがネガティブな感情でいっぱいになっていると
ささいな事でも、怒りを爆発させてしまう事があります。
普段からネガティブな感情をため込まないようにする
対策として「心のコップを大きくする」という方法があります。
コップの容量が大きければ怒りが簡単に溢れでる事はありません。
ネガティブな感情より
ポジティブな感情を増やすことを考えて下さい。
コップには容量があるのでポジティブな
感情が増えればネガティブな感情は自然と追いやられます。
普段から意識して
「ポジティブに解釈できないかな」
と別の視点を取り入れて見て下さい。
ネガティブな部分をだけをみるのではなく
物事を多面的にとらえて下さい。
同じ出来事でも自分がその時々どう意味づけするか
によって解釈はかわります。
解釈の仕方によって無駄にイライラする事も
だいぶ軽減できるはずです。
身体を整えると心も整う
・深呼吸する・
呼吸を整える事に集中しているとだんだんと
気持ちが落ち着いてきます。
・表情を変える・
フリでもいいので笑顔を作るとポジティブな
気持ちになる効果があります。
・所作を丁寧にする・
身のこなしがキレイになると気持ちも清らかになります。
・言葉遣いに気をつける・
表情と同様に言葉遣いも気持ちに繋がります
丁寧な言葉を使うことで気持ちも穏やかになります。
-まとめ-
怒りは人生を破滅させる唯一の感情です。
かといって
怒りを全てなくす事は不可能です。
怒りが湧いた時は自分を俯瞰して見るようにして下さい。
感情的にならずに今自分が
どんな状態かを確認する事が
無駄に怒りを生み出さない為の
第一歩になります。
怒りは誰でもコントロールする事ができます。
ではまた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?