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腰痛・坐骨神経痛の「気づけない原因に気づく」ということ

問題というのは大抵、それが解決可能か不可能かの瀬戸際になってはじめて顕在化します。

1の努力で解決できたはずが、ある分岐点を超えた途端、10の努力でも解決できなくなる、なんて病も多いです。

腰痛にしても、坐骨神経痛にしても

「ある日突然、痛くなった」と仰る方はいますが、客観的にそうであると思われることは基本的にありません。

はなしを細かく聞けば聞くほど「痛みの歴史」がみえてきて、痛みは「歴史の結果」であることがみえてきます。

子どもの頃は痛くなかった。デスクワークをするようになり、肩のコリや腰の張りを感じるようになった。あぐらは何故か昔から苦手だった。脚を組む時は決まって左を上にする。だんだん痛む範囲が拡がった。痛む頻度が増えた。親の介護と家のことをしているうちに症状が酷くなりしびれるようになった。昔から自分を責める(性格的な)癖がある。リラックスできたこともぐっすり眠れたことも頭の重ダルさがとれたこともない。

痛みには歴史がある

昔から何らかの因子があり、因子同士が複雑に絡み合い、その延長上にいまの腰痛や坐骨神経痛が生じている

そう解釈する方が「ある日突然」よりも妥当であり、課題もクリアになり、結果的に改善しやすいです。

“重いモノを持った時に腰を痛めた”

たしかにそうかもしれません。が、どちらかというとそれは“最後のひと押し”に過ぎず、瑣末なことであり、フォーカスしても仕方ない(問題解決に結びつかない)かもしれません。

これらが複雑に絡み合い腰痛は起こる。主に生理学、解剖学、運動学、精神医学の領域。手術で除けるのはその一部(腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版より

本人すら「もう無理だ」諦めかけていた壮絶な症状をともに乗り越えてきた経験から

手術しても変わらない腰痛
何科へ行こうと「異常ナシ」の足の攣り
原因不明の三叉神経痛
ブロック注射が効かない坐骨神経痛

これらの事例の解決の糸口となった

腰痛・坐骨神経痛の「気づけない原因に気づく」ということについてお伝えします。

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