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【永久保存版】もう後悔しない治療院の選び方・見極め方

いまや治療院(クリニックやマッサージ店や接骨院や整体)は星の数ほどある。

しかしながら腰痛をはじめとする「痛みを抱える方」は減らない。基本的にみんな、治っていない

常に3人に1人は何らかの自覚症状あり(腰痛もずっと多く、“通院率”も変わらない) 出典:厚労省 国民生活基礎調査の概況(左2013右2019)

‥いや、むしろ治療院が星の数ほどあるからこそ治らないのかもしれない。

僕は2020年から「痛み・しびれ専門」の整体をしているが、当院のお客様は平均3つの治療院へ通った経験がある。いくら治療しても治らないから、わざわざ「院を変えて」ウチへ来られている。

治療院選びは非常にむずかしい。わたしの痛みは「どこへいけば 」解決するの?―といった悩みを抱えている方は少なくない。それほど今の治療院業界は玉石混合というか、あまりにも「石」が多すぎる。

治療を受けながら悪化する症状
どんな検査も“異常なし”の坐骨神経痛と足のつり
手術後も取りきれない痛み

相対的に治る治療院はとても少ないのだと、お越しの方と接していると日々感じる。

だからこそ受ける側は治療院を「選ぶ」意識が必要である。慎重に選ばないと治る痛みも治らない。

治療院は「探し当てる」もの

そこで今回は

ココさえおさえておけば“大ハズレ”は避けられる―そんな治療院選びのポイントを紹介する。なんらかの治療を受ける際の判断材料としていただけたら幸いである。

※当記事の「治る」とは、その場だけ(一時的に)ラクになることではなく、恒常的な痛みの消失もしくは痛みを自分でコントロールできるようになることをさす。

治る治療院の見極め方

みるべき点は3つあり、いずれも「初回」で確認できる(後へいくほど重要度が高い)。

①「良い変化」を感じられるか

治療を受けたあなたが、その場で「良い変化」を感じられるか?は一つの指標になる。というのも「治る治療院の術者」は、問診と検査の時点で「結果が出る」ことを先に確認し、確認できてから介入するものなのだ。

つまり、何らかのアプローチを実施している時点で、少なからず良い方向へ変化することは分かっているということである。基本的に「原因はよくわからないけど、とりあえずやってみますか」ということは、しない。

まず「痛みやしびれが軽減する条件」を特定し、それから手技なり運動なりを実施する。この順序を守るから、その場で変化は出て、その延長上に恒常的な変化が見込める。

変化が出ないということは、“見立て”が間違っているか、見落としているか、ないのである。その延長上に良い結果は見込めない。

よって(初回来院時も含め)あなたが良い変化をまったく感じない治療は「あやしい」と判断するのが無難、ということになる。

②納得できる原因の説明があるか

自分の「腰痛の原因」を自分がわからなければ、腰痛の再発は防げない。つまり治らない。

治るには「あなたが」症状の原因を理解し、納得することが必要となる。

とはいえ、いくら口頭で「○○が原因です」説明されたり、MRI画像を見せられたりしたところで、それだけで納得することはむずかしい。

多くの腰痛患者は腑に落ちない「原因の決めつけ」を経験する

ひとは、じぶんが体験・経験したことしか「本当の意味での」納得はできないからだ。

納得に至る上でのひとつの重要なポイントは、①と重なるが「痛みやしびれの軽減」をあなたが体感することである。

痛みやしびれが軽減する実感を伴った「説明」を受けられたとき、納得へ一歩近づくことができる。

原因が納得できるから、するべき/避けるべきこともわかり、良い未来のイメージが湧き、セルフケアやエクササイズを行うモチベーションにもなる。

「治る治療院」では、初回の問診と検査において、施術に入る前に「症状が軽減する実感を伴う原因の説明」が受けられる。

よってコレも「治療院選び」の基準になる。

あなたが理解し納得できる原因の説明がいつまでもなかったり、聞いてもよくわからない場合は「損切り」を推奨する。なぜならあなたの先生は、あなたの痛みの原因を知らずに治療している可能性があるからだ。

③話をじっくりきいてくれるか

まじめな話、治療院を選ぶ際の最も重要な基準は、相手が「あなたの話をじっくりきいてくれるかどうか」である。

そもそも一人ひとり症状の原因も理想の状態もバラバラだ。そんな中で結果を出すために

・対象者の習慣や生活歴や何気ない癖
・どんな状況で痛みが出てしまうのか?
・どんな時は平気なのか?
・これまでどんな経過だったのか?
・どう対処してきたのか?
・何に困っているのか?
・どうなりたいのか?

術者としてこれくらいの情報は最低限把握しておきたい。が1〜2分程度の事務的な問診でこれらを語ってもらい、細かく把握するのは現実的にむずかしい。

またそれ以上に、痛みやしびれは「はなすことでラクになる」面がある。

気分的なラクさはじっさいのラクさ(疼痛緩和)に繋がる場合が多々ある
「謎の胸痛」を訴えていたお客様。既往に突発性難聴あり。「食事中は気にならない」「話している時は比較的マシ」とバイオメカニクス的視点では説明が付かない兆候がきかれた。痛みのある部分は無意識に触りたくなるものだが、介入1ヶ月程度で、紹介下さった方曰く「最近胸を触ってない」本人の主観的にも「だいぶ痛みが減っている」と。

コレはあくまで、僕自身の経験に基づく感覚のはなしだが、誰かに話す・話をきいてもらう「行為そのもの」が、痛みへ影響することを心得ている術者でないと、「結果が出る」可能性は著しく低くなる。

リハビリやパーソナルトレーニングにもいえるが、とくに痛み治療は「二人三脚」である。被術者と術者の間で信頼関係が築けなければ、良い結果は得られない。

そういった意味で「相手はあなたの話をじっくりきいてくれるか?」が指標として重要になる。手を施すことがすべてではない。

まとめ

慰安なぐさめではなく「治すために」通院するのであれば、これらの特徴を持つ治療院を勧める。

①「良い変化」を感じられるか
②「納得できる」原因の説明があるか
③話をじっくりきいてくれるか

ちなみに、次のように考える方もいるかと思う。

効果はないけど安い気休めに通ってた

本人が満足ならいいと思うし止めないが、ひとときのラクさと恒常的な変化は、それを引き出すための内容が徹頭徹尾ことなる。

治療と慰安はまったく別モノで、目的次第で「選び方」は変わる。慰安を求めている人に治療はできない。そしてこのことに気づけるかは「予後」に大きく影響する。

コリや違和感で「治療」を選ぶひとも、立てない・歩けない状況で「慰安」を選ぶ人も見てきたが、治療が成立するのは向き合うことを決め、自分で「やる」と決めたひとだけである。

効果のない治療があったとして、それを選び続けているのはその人である。

もし、治すつもりであれば、それは避けたい。

大抵、時間と共にますます症状が悪化し、打てる手立てもどんどん減ってしまうからだ。

通う院を変えるのはしんどいし、勇気がいるが、案外あっさりと解決の糸口が見つかる可能性もゼロではない。セカンドオピニオン、サードオピニオンも同時に受けることを勧める。

お客様の声

どんなアプローチも「結果論」であり「結果が全て」だ。そして「結果が出るか?」はある程度やらないとわからない。あなたが治療院(クリニックやマッサージ店や接骨院や整体)で買えるのは「改善」ではなく「改善可能性」なのだ。

だからこそ「選ぶ」(良ければ続けるし、そうでなければ変更を検討する)意識が必要になる。

治療院をしっかり選べば“人生のムダ”も減らせるだろう。


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