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セラピストは観音菩薩であれ

アロマテラピー講師として15年が経ちました。
アロマテラピー(フランス語) / アロマセラピー(英語)で同じです。
アロマ(香り、芳香)と、テラピー/セラピー(療法)の二つの言葉を造語しています。Aromatherapy

精油(エッセンシャルオイル)が無くても、生花・森林浴などから香りを嗅いで
「あ~、いい香り」「穏やかになる」というのも良いと思います。

精油は植物から香り成分だけを水蒸気蒸留法などで取り出し、生の状態よりも何十倍も濃い状態で抽出されています。

有機化合物(化学記号で表記)で確かな薬理作用もあります。
ただし、日本では雑貨扱いなので薬として扱えないので注意することがあります。
精油を扱うには、少なからず知識を得ていないと時に危険性もある事。

それを知る術として、アロマセラピー協会で学ぶ選択肢もあります。

アランビックアランビック③

私は、アロマセラピスト、インストラクター、アドバイザーなどの資格取得の養成講座を担当しています。検定にむけた講座ですので難しい内容もあります。

「アロマテラピー アドバイザー」 正しいアロマテラピーをアドバイス出来る人。

「アロマテラピー インストラクター」 教室などで教えられる人。
(精油の化学・各論・解剖生理学・健康学・インストラクター実習など難易度が高い)

「アロマセラピスト」 インストラクターの内容プラス
① 全身の解剖生理学・衛生学・コンサルテーション実技・ケーススタディなどの学科。
② 全身・フェイストリートメントの実技試験。
③ 30症例のカルテ審査。これら3つをパスして資格取得となります。

私が、アロマセラピスト養成講座を担当する事になった時に
先輩講師から言われたこと

アロマセラピストは観音菩薩であれ

あまりにも私生活とリンクした言葉だったので驚き、心から納得したことを今でも覚えています。

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それは、ちょうど10年前。2010年5月の事です
懇意にしていた寺院の恩授戒に参加し、在家得度をしました。


恩授戒とは、その寺院の御住職の弟子にして頂く為の精進・儀式の事です。

御釈迦さまから脈々と繋がった「血脈図=家系図」の一番後に私の名前(戒名)を加え、生きながら戒名を授けて頂けるのです。


参加する際に、職業・好きな植物・言葉・趣味など様々な事を記入しました。自分の「生きざま」に合った戒名を考えて頂ける。

5日間、沢山の僧侶が法話・加行のお世話をしてくださいました。
慣れない作法・読経・正座・礼拝をこなすだけでパツパツ。

作法に慣れるとリンクして「浄土」に近づいていく。


更に、在家得度を願いました。胸に掛ける絡子は、僧侶の袈裟と同じだそうです。

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授けて頂いた絡子の裏に戒名が書かれていました「清蓮美妙」

戒名は、生前の名前に絡んで二つの熟語でなされているそうです。
特に上の熟語には植物の字を入れる事が多いと聞きました。


「蓮」の生き様が大好きです。そして「美妙」のような生き様でいたい。

最後に「懺悔式」があります。
誰しも小さな罪は犯すもので、それを戒師様にお赦し願う儀式です。
小さな紙を渡して燃やし頂き「もう、貴方の少罪は消えました」と宣言頂く。


その後、数十名の僧侶が一斉に鈴を鳴らしながら私たちの周りを読経します。

浄化の鈴の音に涙があふれ出し止まりませんでした。
一瞬、天に放り投げられた感覚もして、非常に幻想的な空間でした。

その頃、苦しみ、もがき、壁にぶち当たりながら。
恩授戒で加行する事を「天」はお見通しだったのだろうと後から頷けます。

人は、誰しも生まれ変わるトキが幾度となくあるのだと思います。

そのきっかけが素敵な方との出会い、本や映画などからの影響からかもしれない。
逆に辛い出来事・想定外の仕打ちをされる・自分以外の大切な人が傷つく・・等 
様々な形で生まれ変わるきっかけをくれるのだと思います。


どんな人にも神仏が宿っているのだという事。
その「心」 を出すのも、しまっておくのも、気付かずにいるのも己なのだという事。

たまたま、私は禅宗寺院に縁があっただけです。

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説教師が観音菩薩の話をしてくださいました。化身となり皆の近くに来てくれている。
観音様の様な慈悲深い生き方をするとサポートしてくれる。

観音様が見方をしてくれる。これを「観音力」と言うそうです。
観音様は無心な気持ち・清らかな気持ちになった時に繋がれる。願いをかなえてくれる。(ただし、ご利益だけ願ってもダメ)

また、観音様は「33」の形になって現れるそうです。
親・子供・友人・先生・優しい人・好きな人・・。
逆に、鬼の様な存在・嫌な人としても・・。

「辛い事があったから自分が変われたので、その人は自分の観音様なのです」という事は、私たちの周りには観音様だらけなのですね。

有り難い事に、その頃の私には魂磨きの師と言える方々との縁が相次ぎました。


「平安でいなさい」「何があっても 慌て乱れないで」「囚われない・偏らない・拘らない=空でい続けなさい」

見返りを求めない慈悲の心で実践したうえでしか成し得ない事。

10年前ゴールだと思っていた所が、実はスタートラインでした。


そこから私は、自分自身で観音菩薩の様に生きる事を課して、その生き様を生徒さん・クライアントさんに伝える事が使命だったのです。

「セラピストは癒し人で、観音菩薩であれ。その前に自分を愛しなさい」 

これが私のアロマラピスト養成講座のポリシーとなりました。

ブッダ“吉村先生”

『オススメAroma』
🌿ダマスクローズ
女性性・慈愛の象徴。

※アロマ・カラー・個性心理学を融合したシステムCAMES認定カウンセラーとして、心理アロマを御紹介しております。

心身の健康と魂レベルの向上が合い重なって、本当の健康だと思います。植物療法、音楽、などを術に。ホリスティックヘルスを綴ってまいります。