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口腔ケアでインフルエンザを予防!? インフルエンザの発症率を十分の一にしたプロの口腔ケア


お口の中を清潔にすることは
インフルエンザの発症率に大きな差が表れる。
かつてのスペイン風邪も、お口の環境が感染率に大きく関わってたとのことです。

東京歯科大学名誉教授の奥田克爾氏らは、
東京都内の特別養護老人ホームのデイケアに通う65歳以上の高齢者98人に対して、
冬期を含む6か月間、歯科衛生士による口腔ケアと集団口腔衛生指導を1週間に1回実施しました。

一方で別のデイケアに通う高齢者92人には、
ご自分がいつもなさっているように口腔ケアをしてもらったそうです。

すると、プロケアを行ったグループとそうでなかったグループでインフルエンザの発症率になんと10倍もの差が表れたのです。

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人間の粘膜には

ウイルスの侵入を妨げる糖タンパクのバリアが張られているのですが、
歯垢の中に繁殖する細菌たちが産み出す酵素がそのバリアを溶かしてしまうため、
ウイルスの侵入を容易く許してしまうのです。

この研究はとても大きな反響を呼びました。

口腔内に感染症がなく、口腔清掃が正しく行われていれば、
インフルエンザだけでなくそのほかのウイルス感染症でも感染リスクが低いと考えられています。

感染症の重篤化抑制にも貢献!

100年前、

スペインインフルエンザ(H1N1型)のパンデミック時の
アメリカ人とイギリス人260人の調査結果によると
歯科感染症のあった人の実に72%がインフルエンザに感染し、
また重篤化する方が多かったのに対し、
歯科感染症のなかった人のインフルエンザ感染率が32%であったことが記されています。

口腔内の細菌は

ウイルスの侵入を容易くするだけでなく、
炎症を激化する役割も果たしてしまうのです。


ですから口腔内の細菌をきれいに掃除することで、
ウイルス感染症が重篤化することを抑制することにつながります。

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これからの季節、皆様が健康に過ごされますように。

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