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眠れる大砲、悩める右腕、失速ぎみのチーム…。阪神が前半戦最終戦で復調!貯金11で首位ターン

オールスター前に調子を取り戻したかった。首位阪神のことだ。3連敗を喫して嫌な流れが漂っていた。このモヤモヤを抱えたまま球宴を迎えれば、後半戦に影響を及ぼしていただろう。悩める主砲佐藤輝明選手(24)に1カ月ぶりのアーチが飛び出た。先発西純矢投手(21)も約2カ月ぶりの3勝目。復調気配で前半戦を首位でターンした。

17日に本拠甲子園で行われた中日戦。阪神は3連敗中と嫌な流れで、前半戦のラストゲームを迎えた。

先発の西投手はいきなりピンチを迎えた。先頭打者から2連続安打を許す。先取点を与えてはチームの空気は重くなっただろう。

西投手が耐えた。中軸の3番、4番打者を連続で空振り三振に斬って取る。次打者に四球で満塁としてしまったが、6番ビシエド選手をサードゴロに打ち取って、初回を無失点に。

ピンチの後にチャンスあり。阪神は直後の攻撃で、「ドラ1」ルーキー森下翔太選手(22)がレフト前ヒットで出塁。3番ノイジー選手が四球を選んで、1死一、二塁に。

2死後に打席に立ったのが、佐藤選手だ。2球直球が続いたカウント1-1からの3球目。これが真ん中に入った。147キロストレート。「ごっつぁんです」と言いたい気分。佐藤選手がバットを一閃。打球は右中間スタンドへ飛び込んだ。先制の3ランだ!

佐藤選手は1カ月ぶりのアーチで3年連続の二けた本塁打に到達。47打席ぶりの一発に、スタンドのファンは大歓声。大砲の復活を待ち望んでいたのだ。

6月16日のソフトバンク戦以来、ホームランが止まっていた。その後、打撃不振で2軍降格も味わっていた。苦境に陥っていた大砲がお目覚めの一発。これこそ、チームに勢いをもたらす。

二回には西投手が中前適時打を放ち1点を追加した。「天は自ら助くる者を助く」の言葉がふさわしい。本業のピッチングでも7回1失点で3勝目を手にした。5月14日以来、約2カ月ぶりの勝利だ。

眠れる大砲、悩める右腕、そして失速ぎみのチーム。前半戦最終戦で、すべてが復調気配となった。

貯金「11」として前半戦を首位ターン。投打で歯車ががっちりかみ合ってきた。阪神が後半戦の軸になるのは間違いない。まずは球宴を楽しんでらっしゃい!

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