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『口凸口凹ハ』

うまく説明できればいいのだけれど、人間は口凸口凹ハの5種類に分類されている。人間は口凸口凹ハの5段階に進んでゆくのだと思う。読み方は決めかねている。今のところ自由だ。口凸口凹ハ。「くちでこくちぼこは」でも、いいし。「しかくとつくちおうは」でもいい。

人間は口としてうまれる。
凸、やがてこんなかんじの生意気なつのをだす。
分別の着いた大人になれば口。
世間という、荒波、砂塵に角を削りとられたのだ。
歳をとれば萎むばかりの凹。
もう、わらうしかないハ。
口 凸 口 凹 ハ 、そんなふうに人生は進んでゆく。




道は二股に分かれているかもしれない。
4つの囲いは脳かもしれない。
記憶と、思い出がたっぷりつまった脳かもしれない。
5つめの ハは、脳が決壊した後かもしれない。
流れ出した、記憶、思い出、認知機能は、今のところ取り戻せないようだ。
せめて凹で止まらないものか。
それなら一緒に暮らしていけるのに。

そんな小説を明るく書こうとしている。このエッセイの文面をそのまま使うかもしれない。小説のなかで何度か説明を試みて失敗して何度削除したかわからない。今回はまずまずの出来ではないだろうか。



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