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『湯治ツーリングがしたい』

「アレクサ。お気に入りの音楽を聴かせて」
そう、言ってからエッセイを書く事が多い。本日の1曲目は『深夜高速」だった。GW中の東北道を深夜、カワサキW650で走っていた数年前を思いだしていた。深夜の東北道は真冬だ。極寒装備で毎年走っていた。なんとか、6時前には仙台を抜けたかった。渋滞を避けるために。その、『深夜高速』で寒さの余り、らーめんを一晩で4杯食べたこともあった。それでも震えが止まらなかった。芯から冷えた。なつかしい。

私はいま、体調の回復をただ待っている。能動的なことなどは一切していない。完全に受動的で、私の免疫力に任せている。志村喬がブランコで揺れるように。私はウッドデッキでぼうっとしている。違いは、悲壮感が私のほうにないくらいだ。私は5月中に『湯治ツーリング』に行きたい。できれば、来週にでも行きたいと思っている。
一泊目のルートは大体決めた。群馬~栃木日光~福島南会津~新潟との県境の田子倉ダム~新潟松之山温泉で宿泊。こんなかんじだ。平日のツーリングを予定しているので、宿の心配はしていない。勿論、予約してから行くが。

心配は天気だ。月曜日に雨マークが付いている。
下道で行こうと思う。『スロウライダー』で行こう。『深夜高速』はない。腹が冷えるのは避けたい。『とにかく笑えれば』いい。そんなツーリングにしたいと思う。晴れてくれさえすれば私の気分は『カリフォルニアココナッツ』になるだろう。気分だけだけれど、私はココナッツの味を知らないのだ。昨今。不幸な交通事故のニュースを見ない日がない。『やさしい気持ち』をもって走りたいものだ。また、ツーリングでは『生まれた街で』は経験できないような刺激もある。私の免疫力も上がるだろう。
しかし、いつか電車の『ホームにて』から始まる旅も悪くないと思っている。そんな旅もいい。このツーリングの途中の只見線には一度は乗りたいと思っている。

曲遊びも此処で終わろう。最後は『アジアの純真』か。新潟の田園風景は、アジアの純真そのものではないか。まだ、田植え前だろうか。両親に訊いてみよう。私は一度新潟の水田にヤマハSR400で落ちそうになったことがある。気をつけなければ。大切な水田にガソリンを混入させてはいけない。一等米が取れる土地なのだから。もう一曲いこうか。ぴったりな曲がくるか。アレクサにかかっている。どうだ。

さあ、最後の曲がきた。
ああ、最後の台詞まで完璧に言える。あの曲だ。
「ローレンス!。・・・・・・メリークリスマス。メリークリスマス、ミスターローレンス?」



『がんかわいがり』の3クール目までのまとめです。読み応えあります。面白いです。


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