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今のサムライブルーの選手達が届けてくれる夢の形の変化をピッチサイドで実感した話。

自分の夢が叶わなかった時、別の夢の形を見せてくれる、これが今の俺たちのサムライブルーなのかもしれない。


2023年3月24日、9年ぶりにサッカー日本代表戦を見に行くことができた。
9年前もこの季節に代表選を見たのだ。そして9年前の代表選の思い出が9年後私を再び国立競技場に連れてきてくれた。


今回、noteのコンテストで優秀作品に選んで頂き、私は再び代表選を見にきた。9年前の私は単なる付き添いだったのだけど、今回は選ばれたのは私。なので私はグランドサイドまで降りることができた。この後記者席で試合を観戦し、記者会見、ミックスゾーン見学までできるのだ。最高ではないか。

うわー、すごーい。


正直舞い上がりまくりだった。しかも、天気は9年前と同じ雨。寒い。
そして今回、いろいろなことを書き残しておきたいと思った時、私はふと我に返った。


最近ちゃんと代表選見てないのに、試合について何を語れっつーの。


気がついてよかった。なので今日はサッカーの試合内容について書かない。というか書けない。何故なら試合視線は今回の私にはわからないから。では私が書き残しておきたいことは何か。それは「サッカーと子供の成長」


私は9年前、国立競技場に子供がハイタッチキッズに当選して代表選観戦を勝ち取った。9年前と違うこと、9年前と同じことは何か考えた。

まず、人間がとても成長した。感謝である。
(集合場所にちゃんと行けるのか?ということで見送りに来てくれた。ありがとう)

ちなみに彼は9年間の間にサッカーを辞めてトライアスロンとムエタイをやってる。それは外国に転居など環境と心情の変化がありサッカーを続ける環境でなくなったからだ。

この9年間で息子からサッカーの話題が確実に減った。唯一FC東京の話題は続いていたけど、それはサッカーというより「自分が転居前から知ってる場所に一時帰国の時に戻る」という感覚の方が強かった。(英語が主体のインターだと「international DAY」という自分の産まれた国、都市を表す格好をする日があるのだけど、その時に東京のユニを着ると話が早かったのでFC東京のユニフォームはいつも用意していた。)
これも時代の流れなのだと思っていた。


当時の写真を見返しながら記者席で試合開始。比べてみるとオープニングの豪華さすごい。そして芝の美しさがすごい。


そして寒かったけど、寒かったけどでも席は本当に快適だった。9年前はマジで寝たら死ぬ!と思う程に寒かった。サッカーを取り巻く環境は9年間で確実に進歩していた。すごいなあ。


では、当時と同じものは何か。
応援のスタイルは変わってない感じ。コール、大迫力でした。

9年前
私して今回。




ピッチサイド見学に時を戻す。舞い上がって歩いていた私は思わず足を止めた。

ハイタッチキッズ参加の皆皆様

ハイタッチキッズの皆様がやってきたのだ。
「ああ、うちの子もこんな風に見学したのかな」と思うと今回は全く関係ないのにうるうるしてしまった。


そして多くの子ども達がスタンドで応援しているのを見ながら(この子達はいつまで自分でサッカーを続けるのかな、うちの子みたいに辞めちゃう時が来るのかな。。)と思った時、選手達がグラウンドに練習で出てきた。

正直オーラにびっくりした。私自身が日本代表の試合はシンガポールで2回観てるのだけど、その時より個々のオーラが爆上がりしてる気がした。それはなぜかと考えて気がついた。

活躍の規模が爆上がりしてるからだ。事前に頂いた選手の所属チームを拝見すると、招集メンバーはJリーグの方が少ない。こんなにも世界で活躍してる選手が多くなったのかと驚いた。同時にここまで世界規模になると自分がサッカーやってるやってないとか関係なしに応援したくなるわ!って彼らを近くで拝見して実感した。変わったのは、選手を取り巻く世界がさらに進化したことで「夢がよりグローバルなったこと」。そして夢の実現が世界化したことで「選手が夢を夢として贈り届けることができる様になったこと」ではなかろうか。

うちの子供がサッカーをしていた時は学年が上に上がるにつれて「ただサッカーが好き」と言うだけでは続けにくくなっていった。順位づけや環境の分離は個々の技術には当時の運営体制では不可欠なものだったのかもしれないけど、でも子供的にも思うことは多かったと思う。
そして学年が上がるにつれて「ただサッカーを楽しむ」場所は確実に減少していった。結果としてサッカーを辞めてしまった子も多かった。うちも環境の変化によってサッカーを辞めた。

その結果、サッカーを観戦しなくなった時代があった。


しかし現在、Jリーグの選手も各世界に飛び出して活躍する選手も増えてきた。サッカーで見せてもらえる夢の多角化は、サッカーをしていてもやらなくても「サッカーから夢をもらう」気持ちになっていける。
サムライブルーが届ける夢の形は確実に変化していた。


今回、9年前のハイタッチキッズのユニフォームも持っていった。胸のプリントが「ニュージーランド戦」と書いてある。今日、ユニをきた子供達も今日のユニフォームを大事に持っていてほしい。

9年後、少年たちがどのようにサムライブルーに夢を見ていくのか、楽しみで仕方がない。そしてサッカーを取り巻く環境も変わっていくだろう。かつての欧州のように市民クラブ的なあらゆる人がサッカーを楽しめる環境が出来上がってくるのかもしれない。おじいちゃんおばあちゃんがゲートボールではなくミニサッカーをやるような時代がもうすぐやってくるのだろうか。

そして9年後を見届けるためにどんなことがあっても精一杯生き続けよう、生き続けられるように助け合っていこう。


生きることを続けよう。
新しい景色を見続けるために。

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仲良くさせて頂いてるサッカーライターの宇都宮徹壱さんに記者会見場でご挨拶できたのも嬉しかった。ちなみにこの試合に関してのコラムも必読。記者会見について私が深く印象に残ったことをとても深くまとめて下さってます。

宇都宮さんのnoteもすごく面白いのでオススメです。


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 今回一緒に参加させて頂いた方のnoteもこちらに。お疲れ様でした!


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