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2020年東南アジアで注目したい美術館、ギャラリー、アートイベント4つ

それにしても、日本語の海外の美術館の話題って本当にアメリカとイギリスばっかりですね。まあそれがニーズなんでしょう。こちらは個人なので、好き勝手に「2020年東南アジアで注目したい美術館、ギャラリー、展覧会4つ」をご紹介したいと思います。なぜこんな揺れ表記なのか。それは「直前じゃないと開催するかどうかわからん展覧会があるから」です!予定は未定!それがデフォ!こんなふうに書いてはみたけど、実際開催されるかどうかはその時にならないとわからんよ!

1 : MUSEUM MACAN

もし自分が元ZOZOの前澤さんみたいにお金があったら絶対にこんな美術館を作って運営したいんだ!と思う都市部で最高にcoolな美術館のうちの1つ「MUSEUM MACAN」。去年も素晴らしい体験を沢山させてもらいました。アーティストセレクトも素晴らしいのだけど、何がいいってこの空間。ここだと作品が気持ちよく息をしてる感じがします。

2020年、MACANで絶対に見逃してはいけないのは「Melati Suryodarmo」と「Chiharu Shiota」。Melati Suryodarmoはインドネシア出身でインドネシアとドイツを拠点に活動するパフォーマンスアーティスト。アートに関しては東南アジアにおいて先進的なシーンととても保守的な考え方が交錯するインドネシア。そのインドネシアにて人として、人間として、どのように表現していくか。思い通りやりたい放題できるだろうな。。楽しみだな。。って感じです。

塩田千春さんは森美術館での展示が素晴らしかったことはご存知の方も多いと思います。しかしですね、この展覧会のキュレーターを勤める片岡真美さんは私は個人的に「確変の魔術師」だと思っているのです!それは彼女がキュレーターを務めた「サンシャワー展」を台湾まで観に行って往復ピンタを喰らうような衝撃を受けたから。

森美術館で感動した人も、森美術館に行きそびれた人も絶対に忘れられない心震える体験になると思うので、是非是非訪問をご検討ください。

2:National Art Gallery Malaysia

私自身はかなり色々な芸術祭に足を運ばせて頂いていますが、アジアの芸術祭の中でかなりのロック度が高かったのが2018年のKL BIENNALEでした。ちょうどシンガポールからの転居時に重なったのでほぼ毎月通ったのですが「いつ始まったのかよくわからない」「途中で警察が展示を中止したものがあったけど網をかけただけで最後まで放置」「会期末を待たずに一部で別の展覧会の展示が始まる」などなどこれをRock以外でどう表現したらいいのか?という感じで自分的にはとても面白かったです。

そんなロックンロールな KL BIENNALE 2020 が9月からNational Art Gallery Malaysiaで開催されます。2018年以降、バンコクジョクジャカルタなどでビエンナーレが開催されました。システム化、国際化は益々進み、どのビエンナーレも「どんどん観やすくなっています」!(でもおい!っていうのもある!まあそれが東南アジアだから!!)

KL BIENNALE 2020はどんな風に化けてくれるのでしょうか。楽しみです。

3: Aloft at Hermes

シンガポールには数多くのギャラリーが存在しますが、オーチャード通りに面したエルメスの最上階に美しいギャラリーがあることをご存知の方は少ないのではないでしょうか。エルメスは世界中どこでも芸術に関するサポートがとても充実しているなあと思います。私自身、東京滞在中は銀座のエルメスギャラリーにはよく伺いました。(今度の一時帰国の時、伺いたい!)

こちらのAloft at Hermesはいつもハッとする独自の視点の展覧会が行われています。

非常に便利な立地ですし、スタッフの方もとても親切です。開催されてる展覧会情報を掴むのはなかなか難しいですが(アナウンスが複雑、サイトだと世界中の展覧会が表示されるので。。行きたくなりますね。。。)もし、シンガポールのオーチャード通りに行く機会がある場合はぜひチェックしてみてください。

4 : Bangkok Art and Culture Centre

日本人の東南アジアの旅行先として人気の高いタイのバンコク。私は実はちょっと苦手意識があります。それは「乗り物をうまく乗りこなせないから」。その点この「Bangkok Art and Culture Centre 」(略称:BACC)は立地が最高。バンコクの都心部にあるBTSナショナル・スタジアム駅3番出口から直通で行くことが出来ます。

螺旋状の通路を歩きながらの鑑賞は結構な運動にもなります。そして室内だから東南アジアの過酷な天気の変動も気にする必要がありません。

しかも子供に優しい雰囲気に満ち溢れてるんですよね。バンコクビエンナーレにも行きましたが本当に楽しかった。

ご家族で、または過酷な移動はちょっとという方がバンコクに行かれる際「子連れで美術館なんて。。」「沢山歩くからちょっと。。」なんて思わずにぜひ訪問して頂ければと思います。

東南アジアのアートシーンは日本では本当に有名な作家の展覧会とか、よく知られてる作家さんのみ紹介される現状ですが、せっかくなので自分で歩き回ってるわけですからぜひ紹介を続けていきたいと思います。よろしくお付き合いください。