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あの大学生起業家、伊藤瑛加さんを授業にお迎えしました

高校時代に起業し、現在は株式会社Sunshine Delight社長と、中央大学法学部2年生の二つの顔を持つ伊藤瑛加さん。

起業のきっかけをさかのぼると、高校生のときに授業で身近な疑問の解決に取り組んだことだったそう。これは本校の自主研究の授業の考え方「身近にある好き・興味を、将来の仕事につなげる」に重なりますので、まさに私たちのロールモデルとなる人物です!

そんなことから意気投合し、先日、本校の高校1年生の「自主研究」の授業にお迎えしました。その模様をレポートいたします!


始まりは、身近な疑問や困っていること

伊藤瑛加さんは今やテレビやネットの各種メディアに取り上げられる大学生ですが、事の始まりは高校時代の授業なんだそうです。当時、農作業をする母親のシミやシワが気になって、なんでだろう?と疑問に思ったところから、授業で紫外線について研究するようになったのがきっかけだとか。

ただ、そこで終わらせずに疑問を掘り下げて行って、幼少期の紫外線対策こそが大切だということに着目されたんですね。そして、子どもに日焼け止めを浸透させるには、安全で低価格の日焼け止めと紫外線教育を、セットで保育施設に提供することが鍵だ、という結論に至り、ビジネスコンテストで特別賞を受賞。

さらに高校在学中に自分の会社を作って(!)、大学2年生の現在は、化粧品大手のコーセーとコラボして実際にビジネスを展開されている、というご経歴です。

この華々しいサクセスストーリーの中で、「始まりが高校の探究型の授業」で、母親のお肌という「ごく身近な悩みがきっかけ」だったというところが、自主研究の授業に取り組む本校の生徒たちにとっては、まさに重なる部分。
なぜって、自主研究のテーマ決めで大切なことのうちの1つは、「身近で具体的」だからです。
※あとの二つは「誰かの課題を解決すること」と「自分なりの答えを導き出すこと」

ちなみに、本校の自主研究の授業は、自分の好きなことや興味のあることを題材に、調べてまとめて発表するまでの一連の活動を行う、いわゆる探究学習です。
(詳しくは、「自主研究は好きを仕事にする準備」の記事をご覧ください。)

自主研究のカリキュラムは3年間で構成されています。高校1年生は、まず研究の基礎を学びながら、問いの立て方を習得します。11月からはゼミに分かれてグループ研究に入ります。
高2になると、個人研究に本格的に移り、高3ではさらに発展した次の研究に取り組んで集大成とします。

そんなことで、特に高1生はちょうどこれから研究活動に入るタイミングですので、伊藤さんの授業をワクワクする気持ちで楽しみにしていました。

濃厚なプレゼンは刺激たっぷり

講演風景

さて、そんな高1生からすると、伊藤瑛加さんはわずか4つ上の優しい雰囲気の女子大生ですので、年齢的には親近感でいっぱいです。ですが、それでいて今では会社の社長さんですから、生徒たちはそのギャップに最初から常識をひっくり返されている状況でした。

授業では、高校時代から今までのストーリーを詳しくお聞きできました。
生徒の感想を聞いてみると、印象に残ったことの第3位は、きっかけが母親のお肌の悩みだったことでした。

・ちょっとした疑問がきっかけと知って驚いた
・課題は身近にあると言うけど、そんなにないと思っていたのが、意外にあるということがわかった
・自分が気づいた些細なことに興味を持っていきたい

などの声が寄せられました。

2番目に着目されていたのは、伊藤さんの行動力でした。

・同じ10代とは思えない行動力にたくさん学ばせて頂いた
・自分の考えを持って、それを実際に実現させるために行動に移すのはすごい
・たくさんの苦労があったと思うので、その行動力がすごい
・行動に移すことで社会のために貢献できると思った
・私も人の役に立つようなことにチャレンジしたい

と言った声が続々と挙がりました。伊藤さんご自身は「行動力」という言葉を使っていなかったのに、生徒たちが口々に「行動力」と書いたということは、本当に実感できたということでしょう。

そして生徒たちが最も多く挙げていたのは起業についてでした。

・年齢があまり変わらないのに会社を立ち上げているなんてすごい
・学業と経営を両立していくなんて想像を超えている
・若いのに社長になるなんて自分には真似ができない
・私にも会社を立ち上げるという選択肢ができた

など、様々な受け止めがあったようで、刺激度200%と言ったところですね。

そのほかにも、自主研究の授業の考え方「身近にある好き・興味を、将来の仕事につなげる」を、そのまま感じ取った生徒もたくさんいました。

・自分が興味を持ったことを仕事にできるのは、とても素敵だと思った
・自主研究から世界が広がるかもしれないとわかって、面白いと思った

などの声が集まりました。先生に言われてもピンと来ないことも、実際に実行している人の話を聞くとズキュンと胸に刺さるのでしょう(笑)。とても貴重な機会になりました。

サンシャインプロジェクトを始動させよう!

伊藤さんの授業は終わりましたが、好奇心旺盛な成女生がこれで終わりにするはずがありませんよね!すっかりインスパイアされた生徒たちからは、これから伊藤さんの活動のお手伝いをしたいという声が続々。伊藤さんも「保育施設への啓蒙など、ぜひ一緒に活動していきましょう」とおっしゃってくださっています。仮称、サンシャインプロジェクトです!

身近にあった素朴な疑問を、困っている人を助けることにつなげて、それを広めていく活動に、高校生として参加できる。なんて素敵なんでしょう!
だって、誰かの役に立つことほど、心が満たされることはないですからね。

しかも、大学生起業家と女子高生の共同プロジェクトですから、これって「史上最年少の産学連携」ですよね?

10代が世の中を変えていく。
そんな時代がいよいよ来るのかもしれません!!

(H Sakamoto)

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