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骨とダイヤモンド 【小説のアイデア】
プロットまではいきませんが、こんなお話はどうでしょうか? (誰か書いてみません?)
ある街に老職人が小さなお店を開いています。そのお店は目立たないお店で、注意して見ていなければ通り過ぎてしまうほどです。看板はドアの上に小さな木の板が釘二本で打ち付けられている控えめなものがあるだけです。看板にはこう書かれています。「お骨からダイヤモンドをお作りします」
※ 下記のようにお骨からダイヤモンドを作ってくれる会社は多いです。このお話はこうした先進のプロセスを想定せず、もっとクラシックな何らかのやり方に置き換えて考えました。現実には無いのですが。
重いドアを開けて入ると奥には重厚そうな机にその老職人がこちらを向いて座っています。机の上には拡大鏡が置かれていて、その下には宝石を置く薄いトレーも置かれています。老職人は宝石を熱心に観察していて店に入ったこちらになかなか気付きません。こちらから声をかけると、ああ、と言ってやっと顔を上げます。
「何か?」ととぼけたような言い方で客に対応するのはよほど商売っ気が無いか、いつもの冷やかしの客のように見られたのかもしれません。
老職人がトレーに乗せていたダイヤモンドは12個ありました。大小さまざまで色もそれぞれ異なっています。老職人に尋ねますと、「これかね。これはだな・・・」と説明を始めました。何でもお骨と代金を置いていったが引き取りに来なかった客のダイヤモンドなのだそうです。そしてその中の最も小さなダイヤモンドを指で摘んで顔の高さまで持ってくると老職人は懐かしい故郷を思い出すような目で・・・
※こんなお話を12個のダイヤモンド、一つずつ書いてみるのも良いかもしれません。(私は書かないですけど) ショートショートで皆別々の人が書くと面白いのではないでしょうか。
ダイヤモンドの色にこだわって書いたり、中に傷や異物が閉じ込められていてその理由、二人で一つのダイヤモンドになったとか、恋人のダイヤモンド、犬や猫のダイヤモンド、自分自身での依頼、遺骨でなくて人形、失敗してしまった話、なぜ引き取りに来ないのか、いろいろバリエーションが考えられますね。
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