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【小説紹介】奴隷ラムシル

 ほとんどの現代人は何かに拘束されて生きています。仕事、お金、規則などです。それは自らが望んだものであったにも関わらず私たちを拘束しています。

 私たちは拘束から逃れようとして何らかの試みをします。しかし、その試みはいつでも上手くいくとは限りません。それをする事が、逆にさらなる拘束を呼び込んでしまう可能性だってあるのです。この物語はそんなお話です。

 ただ、拘束の中で悪い事ばかりでがあるわけではありません。淡いロマンスが用意されている事もあるのですから。味わってみませんか?


あらすじ

 高いスキルを持って仕事をする主人公ラムシルはそれなりの稼ぎがあるものの、お金は出ていくばかりの生活をしています。そんなラムシルにサイドビジネスのオファーが来ます。ラムシルはそのオファーを喜んで受ける事にし、その為に少しの休暇を取ります。

 ただ、その仕事場は思いも寄らぬ砂漠の中の研究所でした。そこは独裁国家を相手にセカンダリーというシステムを売って商売する闇の企業体の施設だったのです。ラムシルは潜入していたスパイの女性と砂漠に逃げ出しますが、女性は殺されてしまい一人で砂漠に出る事になります。

 砂漠で出会った商隊に助けを求めますが、彼らの部族の村で奴隷にされてしまいます。ラムシルはそこで去勢されそうになりますが、部族長の第一婦人であるシラに助けられシラの召使として働きます。シラは第一婦人ではありますが理由あって奴隷と同じように自由がありません。シラとラムシルは次第に共感し合うようになります。そして砂嵐の季節の迫る中、シラはラムシルにに逃げるように言います。ラムシルはシラを連れて逃げたいのですが・・・

 ラムシルは砂漠を歩いて逃げる事ができます。そして元の職場に戻るとそこにこの冒険の秘密がありました。


 この作品は何と、あの「バビロンの大富豪」から産まれたSF小説です。だからと言って内容はお金の知識ではありません。

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