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「読解力」とは何か/noteの価値

 日本人の読解力が低下しているーー。

 特にこの数年で耳にすることが増えたように感じます。まったく今の若者は…という若者批判の論調は江戸時代からあったようですが、今日の読解力の問題は若者に矛先を向けて躱せるような簡単なものではありません。

 この問題は小学生を発端として、中高生から大人まで蔓延しているようです。数字として分かりやすいのは15歳を対象とした試験ですが、数年後には成人するという事実は着実に社会を蝕みます。

 SNSの流行状況をみてみましょう。

 Facebookの利用者層には若年層が減少し、より短文での交流を主体としたTwitterも人気です。これも当初は限られた字数で情報や思考を発信する場であったはずですが、今や短文の読解も出来ずに身勝手な批判から炎上に至る様相を呈しています。文章という括りも煩わしく画像主体のInstagramに流れる場合もあれば、動画投稿のYouTubeよりもさらに短時間でノリ重視なTikTokが若年者層には人気があるようです。

 では、noteはどうでしょうか。

 ここnoteを広義のSNSと考えた場合、その特殊性には目を見張るものがあります。

 文章を書く・読むということを中心にクリエイター間の交流を促しながら、他の追随を許さないほど自由な形式での創作活動をバックアップする運営には驚くばかりです。

 noteクリエイターと交流の中で感じるのはリテラシーの高さです。基本的な読解と記述は元より、その背景には読書量の多さがあるのでしょう。
 年齢は推定の域を出ないものの、Z世代は少なく20歳から30歳代以降が多いように感じます。特に長く続けているクリエイターは年齢層に関わらず、秀逸な読解力と記述力があることを実感します。

 言語はヒトのコミュニケーションの基本ツールですから、この技術を磨くことは混沌とする現代社会において、極めて重要な生存戦略と考えます。
 リテラシーの高さは世に蔓延る欺瞞から自らを守る術となり、自分を表現する習慣は自身の可能性を広げ新地を開拓する礎となりましょう。

 noteの価値の一部は、ここにあります。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、言語という文化が花開き、美しい文章と触れ合えますように。



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