空中庭園 respect 《詩》
「respect」
人は生きて行く上で
何回の嘘をつくのだろう
優しい嘘 騙す為だけの嘘
虚偽や真意が交差する真夜中26時
煙草を口にくわえて見上げた夜空
真っ黒な夢はバクも食わない
汚れた大人になった
家族 親友 仲間
自分の信じられる絆はどれだけある
横たわる腐った時間を踏み潰し
這ってでも明日を生きる事
それは地獄と同等かもしれない
それでも君はこの手を掴むのか
溝鼠みたいな生き方しか出来ない
そんな不器用な僕を
唯一嘲笑わず汚れがないと言った君
そんな君に贈る不器用な
respect
Kazu
「空中庭園」
手際良く要を得た鮮やかな風が吹く
僕は一瞬目を向けたが
ただそれだけだった
迷宮の闇ですれ違った女
ゆっくりと潮が引き
また満ちてゆく
僕等は煙草のフィルターをもぎ取り
火を付けて回して吸った
26時の空に破り捨てた嘘の数
不器用に吹かす煙草の煙
僕は意識の中に
誰にも触れる事の出来ない
空中庭園を創り出し
夜に腰掛けていた
ヴェルヴェットの空から
君の声が聞こえた
Seiji Arita
collaboration : Kazu
⭐︎ thank you my Friend ⭐︎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?