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残酷な詩 《詩》

「残酷な詩」

知と無知の中間地点で

空を見上げる僕には

その色が示す意味さえ

理解出来なかった


彼等が意図する事柄に
訳もわからず相槌をうつ


デスクの上に回されて来た書類に

めくら印を押す様に 

疑問を持つ事さえ無く微笑んで


ただ 
あるがままの形で受け入れた

無闇な動揺は

感染し細かな振動となり

歪み全てを
変形させて行く事を知っていた

僕はただの目撃者であり

記憶の記録者では無い


むしろ傍観者と言う方が
正しいかもしれない


何処かで すれ違う様に君と出逢い

君は僕の隣の席に座った 

ただそれだけの事

偶然 必然 運命的だとか 


神様だって知り得ない


君もまた中間地点で立ち止まる

人間である事を直感した 


僕の失望よりも
残酷な詩を詠う君に…


愛してると伝えてくれ

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