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アトツギとして家業に戻った初日に感じたこと

こんにちは。
株式会社インターナショナルシューズの上田誠一郎と申します。
大阪市浪速区にある婦人靴工場の3代目です。
主に国内外のブランドのOEM製造をしています。

また工場直結型のアパレルブランド「ファクトリエ」とも一緒にものづくりをしています。

・ファクトリエbyINTERNATIONAL


そして2020年3月からユニセックススニーカーブランド「brightway」を立ち上げました。Makuakeでクラウドファンディングを実施中です。

・brightway


■自己紹介

生まれは工場のある大阪市浪速区。
高校生から本格的に水泳を始め大学は東京の大学に進学。
4年間体育会水泳部で水泳に打ち込みました。ちなみに中学まではJリーグの下部組織で所属するサッカー少年でした。
卒業後は高級婦人靴ブランドで5年間勤務。
日々、店頭でお客様と向き合う中で多くのことを学び、経験させていただきました。この5年間は私の大きな財産です。
2015年に家業である工場に戻り、日々、より良い靴づくりを研究しながら様々な活動を行っています。
趣味は水泳、読書と旅行。学生時代にはバックパッカーでヨーロッパ、南米に行ったこともあります。


■家業に戻った初日に感じたこと

5年間の勤務を終え、ものづくりの現場に入った初日のことは今でも鮮明に覚えています。この時の経験が後にbrightwayを立ち上げる原点になりました。

現場に入って一番驚いたのが、工場にいる全員が本当に一生懸命、黙々と靴づくりに励んでいたこと。同時に感じたのが「なぜものづくりをする人たちが評価されていないのか」でした。
多くのブランドは履き心地の良さや素晴らしい商品であることをお客様に伝えますが、なぜその商品が良いのか、誰がそれを作っているのか、そして作り手がどんな想いで作られているのかが語られることはありません。

底付け~本釣り②~

これまでの自分がしてきたことは、どんなコーディネートにこの靴は合うか、お客様の雰囲気に似合う素敵な靴はどれかなど、どちらかというとコーディネーターの立場で話していたことに気づきました。もちろんそれはとても立派なお仕事であり、私の接客、姿勢に多くの女性が顧客様になってくださったことに今も感謝しています。

ただ靴づくりの現場に入ったときに、黙々と靴づくりに励む仲間の姿を見て「まだまだ伝えきれていないことがたくさんある」と強く感じました。
同時にこの光景を見て、ものづくりに対する想いをもっと多くの人に知ってほしい、作っている人がしっかり評価される仕組みを作りたいとも感じました。

私にとって靴づくりの現場1日目は想像以上のものでした。

この原体験が後にファクトリエと一緒にものづくりをすることになります。
このことは次回お話したいと思います。

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