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『心理的安全性を確保して、ワクワク楽しく働く』 ビジネスにちょっとだけ役立つかもしれないこと

頭がいたい…
おなかがいたい…
眠れない…
やる気が起きない…
会社に行きたくない…

こんなこと体験していませんか?

日本では、サラリーマンの職場でのうつ病や過労、自殺が社会的な問題になっています。
この背景にあるものが、行き過ぎた資本主義があるのではないでしょうか…
それだけが原因ではないでしょうが…

現在の働き方改革では、長時間労働の是正が叫ばれていますが、本当に長く働くことが原因なのでしょうか?

こういった心の病は、イヤなことを延々とやらされるから苦しいのであって、ワクワクして、楽しい事であればいくら長時間働いても全く苦にはならないはずです。

ソニーの井深大さんもアップルのスティーブ・ジョブズもそうだったのでは?

では、イヤなこととはなんでしょうか?
・プルシットジョブ
 何の意味があるのかわからない仕事を延々命じられること
・人間関係が確立できない職場での仕事
・自分の能力を遥かに超える仕事の責任とノルマ
大きく、この3つではないでしょうか?

日本は、グローバルな社会から半周、いや1週遅れています。日本が終身雇用、年功序列の社会にいた間、世界の先進国は成果主義により発展し、その成果主義の問題を発見し、新しい働き方にシフトしています。
日本は失われた20年とか30年とか言われますが、あながち間違っていないのでは…

日本は、働く時間を短くして、その間に成果を出せ、生産性をあげろというのが、働き方改革です。

これは、強引で、強制的で、上述した3つのイヤなことにそのまま当てはまるような気がしてなりません。

もっとワクワクするような働き方を作って行かなければならないのでは?と思います。

いくらお金を稼いでも生きている間に自分で使えるお金は限られます。(人にあげるなら別ですが)

お金という法定通貨に縛られた社会、経済ではなく、もっと新しい体験価値、モチベーションが生まれるような新しい経済圏が必要なのかもしれません。

さて、この嫌なことをどう払拭すべきか、考えてみたいと思います。

そこで、メンタリングについて考えてみます。

メンタリングの歴史は、古代ギリシャ神話まで遡ります。メンターは古代ギリシャ神話のオデュセウス王子の息子を立派な王に育てた賢者として伝承された「メントール」にちなんで、良き指導者、良き支援を「メンター」と呼ぶようになったそうです。
近代のビジネスの現場で用いられるメンタリングでは、指導者を「メンター」指導される側を「メンティ」と呼び師弟関係のような関係を築き学習と成長を促すような方法がとられています。

メンタリングは、知識のある人がない人に対して、上から押し付けるような教育方法ではありません。
対話を通じてメンタリングする人の思考力を一時的に貸し出し、思考の幅を広げていくことで、その人の歪んだ認知を補正し、次の行動を促し、成長させていく手法です。

特に、IT関係の組織においてはよく見られる構造であり、熟練した技術者が、その技を伝承していくようなイメージです。IT業界の世界では、メンタリングの一環として、「コードレビュー」「ペアプログラミング」「障害時のハンドリング」「チームマネジメント」等でのメンタリング関係の発生がよく見受けられます。

前述のとおり、このメンタリングは、ただ技術を教える、伝えるだけではなく、コミュニケーションを通じて、「自ら考える人材」を作ることだと思います。

「自ら考える人材(自立型人材)」とは、自ら問題を発見し、解決することができる、問題について自分のこと、会社のこととして捉える、その問題解決が会社の方向性とあっている、問題解決の方法をコミュニケーションを通じて会社のメンバーに公開・共感・同意をさせることができるということです。
そして、その逆は、問題を与えられてから動くのが、「依存型の人材」になります。

「自立型人材」に「依存型人材」、明確な境界はあるのでしょうか?
多分、人はある時は自立的に考え・行動できるが、ある場合は依存型になってしまうものではないでしょうか?
例えば、趣味や自分の好きなことに関しては、自立的に行動できるのではないでしょうか?

組織という枠組みの中で、上司と部下といった関係があり、その時に言われたこと、指示出されたことをやっていた方が、楽なのです。
反面、さからったり、誤った行動をとると怒られたり、評価が下がったり、関係が悪くなったりすることを避けようとすることに起因します。

そのような状態を越えた関係構築を築いていくことが重要です。
それが、心理的安全性を築く、作るということです。
これは、コミュニケーションなくしてあり得ないことで、コミュニケーションを通じて心理的安全性を築いていくことだと思っています。

ただ、仲が良いとかアットホームであるとか、家族的であるというのではなく、ビジネスとしてコミュニケーションを通じて心理的安全性を築くということです。

やはり重要なのはコミュニケーションですね。

ちょっと長くなったので…今回はこの辺で…

ビジネスを通して、成長と学習を促すような、「メンタリング」モデルとしてのコミュニケーションの技術と意識について、次回は考えてみようと思います。

つづく



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