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セイエン便り

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#セイエン文庫

【コラム】作品のささやき声

本でも、映画でも、音楽でも「なにか良さそうなのないかな~」と作品を物色することありますよね?

私はこの「物色する」という行為そのものが結構好きです。
作品のタイトルをなぞったり、パッケージデザインを眺めたり、あらすじをななめ読みしたり、コメントをチェックしたりして
「好きかも!」と、ピンと来る出会いを探る旅です。探すだけでも楽しんでいたりします。

昨今、陳列されている作品の数は膨大である場合が

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【NEW】声演『戦えキルシュトルテ』

【NEW】声演『戦えキルシュトルテ』

館山緑さんの原作「戦えキルシュトルテ」を声演(朗読)させていただきました。

館山さんご自身が、「青春陰気小説」と称されているように、少し薄暗い雰囲気の原作ですが

薄暗い雲の中から差し込む一筋の光をみせてくれるようなとても美しいお話でもあります。

若者の成長や恋心、そして危うさなどのエッセンスがギュッとつまっていて

タレントさんの演技の魅せ場もたくさんあります。

館山緑さん、原作をご提供い

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【コラム】「詩」を声にすることについて詩人先生にお伺いした

先日、近所の立ち飲み屋さんに1人でふらりと寄りました(ちょくちょく寄ります)。私はいまいちテンションがあがらずむっつりと日本酒をちびちびしてましたら、カウンターの端で同じくお1人でしたが、店員さんと談笑したりして絶えずニコニコしているお兄さんがいらっしゃったので、私はこのお兄さんに話しかけてみることにしました。

ピシッとネクタイを締めていらしたそのお兄さんに「お仕事はなにをされているのですか?」

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【NEW】短編声演集『ねぇ、先生。』

【NEW】短編声演集『ねぇ、先生。』

短編声演集『ねぇ、先生。』をリリースしました。

原作をご提供いただいた「ひとみ」さんの短編について

「キッチンの流しに透明なコップを1つだけ置いて、蛇口から細くひねり出した水がゆっくりと淵に近づいていくのを眺めるのが好きだった。」

こちらは、ひとみさんの短編「ねぇ、先生。」の冒頭ですが、このちょっと思わせぶりな始まりから最後まで惹きつけられたまま読み終わり、余韻まで残してもらえます。女子学生

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【コラム】美しい声でアナウンスする

美しく通る声でアナウンスするというお仕事がございます。

テレビのアナウンサーというのは少し別格のようですが、

その他の例として、百貨店のアナウンス/球場のアナウンス/はたまた選挙カーでのアナウンスなど。

インターネットで調べてみましたところ、それなにりお仕事の募集もあるようでした。

もっと身近なところですと、バスの運転手はおじさんでも、停車ボタンをおしたら「次止まります」とおそらく運転手と

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セイエン文庫の作品(マガジン)

全4作品(マガジン)を公開しています(2017年03月24日現在)

声演『戦えキルシュトルテ』

総声演時間:約30分  ¥300

声演:JIN、花屋✿ /原作:館山緑 /発行:セイエン文庫

あらずじ:型破りな性格の兄、太一は僕(ケイキ)と幼馴染の見坂セリを「キルシュトルテ」と呼んでいた。ある日セリは引越して遠くへ行ってしまい。兄の太一も突然失踪してしまう。その後ケイキは7年ぶりに突然セリと

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【コラム】初声(はつこえ)の記憶

声の記憶っていったいいつごろからあるのだろうか?

僕は試しにずーっと声の記憶をたどってみた。

実はこんな切り口で記憶をたどってみるのは初めてだったが

案外と自分がいろんな人の声を覚えていることに驚いた。

好きだったあの子の声はまあ・・・覚えているとして。

意外にもすっごく苦手だったあの先生の声も覚えていた。

その先生は今ではちょっと問題になるくらいすぐ手をあげる小学校のおじさん先生で、

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