「じょう戦」の世界をのぞいてみたら、そこは優しく創造的なユートピアだった
息子が今は「じょうせん」という遊びに絶賛はまり中。
この「じょうせん」こと、「じょうぎ戦争」という遊び。
どれくらい、はまってるかというと本番の学校の休み時間のために毎日、家で練習するくらい。
こないだは、オンラインの習い事の合間に、こっそりじょうせんをやってて私に怒られていた。
しかし困ったことに、私はこの遊びの魅力が全くわからなかった。
というか、また「じょうせんやってるの?(イライラ)その時間で、ちょっとお手伝いでもしてよね」なーんて、思っていた。
私のお気に入りのダイニングテーブルが、じょうせんのせいで傷ついてる。泣
今日も、カランコロンと気の抜けたようなじょうせんの音がしている。
でも愛する息子が夢中になってるものだから、できれば理解したい。
心の中で毒づかなくても、よいようになりたい。
「どうしても理解できない!」そんなものに出会った時の、私なりのアプローチ。
もしかしたら、どなたかに役立つかも?と思って書いてみることにした。
母親業していて、一番困ってしまう時
「じょうせん」で必要なものは、その名の通り、
「じょうぎ」そして「ペン」の二つだけだ。
自分のじょうぎにペンを押しつけて、飛ばして相手の定規を机から落としたら、勝利!という極めて簡単なルール。
相手の定規に上に重なってしまった場合は、脱出するまでに、3回だけ続けてプレーして抜け出せなければ、負けというルールもあるらしい。
息子はそのプレイシミュレーションなるものを家で延々とやっており、ほおっておくと平気で1時間とかやってる。
みていて、「その時間があったら、あなたの汚い勉強机を片付けておくれよ。」
「担当のお風呂掃除はよ、やってー。」
「ママが作った「チャレンジ」を少しはやってよね。あなたがやってくれるの楽しみにしてたんだから。」
(私は、昔、進研ゼミ小学講座の編集をしていた。でも、息子はチャレンジほとんどやりません。)
などと、ものすごーく言いたい!!!
母親業をしてて、ほんとに困ったなと思うのは、こういう時だなと思う。
息子の夢中になっているものに、ほとんど共感できないとき。
そうすると、つい、そんなことやってないで他のことやって、なんて思ってしまう。
息子が、虫にはまったときは、私も一緒に夢中になれた。「クレしん」も「ポケモン」もわりといける。動画にはまるのもわかる。
でも、たまに、これ、ほんと魅力が分からんな。
というものや、なんで??という行動に出会う時も、正直たくさんある。
だからといって、息子がこれだけ夢中になってるわけだから否定はしたくないし、きっと面白いところがあるのだろう。
というわけで、まずはよく見てみることにした。
観察したら、魅力が見えてきた
一体「じょうせん」のどこが面白いのか?
こないだ、学校の面談で担任の先生にも聞いてみたのだけど、外で遊べない時は「じょうせん」が男子たちに大人気なんだそうな。
そもそも、地味すぎるそのゲーム。
何をしてるかも、しっかり見てなかったな。
息子は、家中のじょうぎをかき集めてきて、じょうぎごとに対戦させて、一番の最強じょうぎというものを常に検証中のようだ。
その眼差しは真剣そのもの。
分度器じょうぎ、折りたたみ式の延ばせるじょうぎ、30cmじょうぎ、ふつうのじょうぎ、三角じょうぎ
息子によると、折りたたみ式と30cmじょうぎが最強らしい。
それぞれに動き方がちがうようで、それを確かめてみるのに、忙しいようだ。
よくみていると、ペンの押し付け方がうまくいくと、定規はすごい力を発揮する。
定規が回転して飛んで行ったり。一気に沢山のジョウギを飛ばしたり。
ペンの押し付け方にも工夫がいる。立ててドンと押す場合もあるし、横に倒して押すときもある。
相手の定規との位置関係によっても、最適なペンの押し付け方が変わるようだ。
あまり強くやりすぎても自滅してしまうので、力加減もうまくする必要がある。
意外にも、じょうせんは、創意工夫の塊なのかも?
一見、奥深さを、感じられなかった「じょうせん」。だけど、色々工夫している試行錯誤の場なのかなと思うと、ちょっと応援する気になった。
誰もが平等に輝くチャンスがある
じょうせんは、男子だけじゃなくて、女子もやるものらしい。
順番に、定規をとばすだけなので、人数は何人でもできる。
常に強い子がいるわけではなく、誰でも平等に勝てる機会がある、らしい。
なるほど、「じょうせん」は、特定の上手い子が輝くようなものではなくて、平等に勝つチャンスがあるのも良いところなんだなと思った。
「じょうせん」なら、スポーツや勉強みたいに、塾にいったり、習い事にいく必要もなく、誰もが輝く可能性のある遊びなのかもしれない。
それに、じょうぎは、誰でも持ってるものだから、持ってる持ってないで、差がつくこともない。
なるほど、だんだんと「じょうせん」の魅力がわかってきた。
だからといって、そこまで、熱を入れるのはなぜ?とか、1時間もやっていられるか?っていうと、そこは、まだ理解はおいつかないのけど、、。
とりあえず、まとめ
観察してみたり、本人にも聞いてみたり、じょうせんについて調べてみるうちに、私も少し「じょうせん」を好きになれた。
今回、調べてみてyoutubeなどでも、じょうせんの魅力について語っている動画が何本もあって、正直おどろいた。
きっと、本当におもしろいんだろうな。
私は大人になってしまったから、わからない世界。
素直に認めよう。笑
これからも、こういう理解できないことがでてきて、分かるような気になったり、やっぱり分からないままだったり。
でも、分かろうとして一生懸命になってみたり。
子育ては、ほんと骨が折れることもあるけれど。
でも、だからこそ面白いよね、とも思うのだ。
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