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中途PM/PdMがバク速で立ち上がるためのステップをまとめたTHE FIRST 30 DAYS!!!


挨拶

初めまして!株式会社カミナシでプロダクトマネージャー(PM/PdM)をしている田辺 誠也です。
2024年の4月1日に中途で入社し、2024年8月27日に正式リリースとなった『カミナシ 従業員』の立ち上げのPMをしています。
どんなサービスか気になる方は下記のリンクからよかったら見てみてください。

注1:企業によって呼称が異なるためPM/PdMと併記していますが、以降PMで表記を統一します。
注2:PMは、プロジェクトマネージャーを指す方ではありませんのであしからず。

プレス発表

サービスサイト

さて、今回の記事は、いわゆる入社エントリーというジャンルの記事ですがカミナシでは「前のめり採用」という言葉を掲げ、社員全員で採用活動をしていくぞって文化を醸成・推進していく一環でこういった入社エントリーの取り組みを行っています。
私も早く書かないといけないよなーと思いつつ、こういうのって苦手なんだよなーと自分に言い訳して後回しにしていましたが重い腰を上げてやっとこさ執筆しました。
こういった類の文章は初めてなので読みづらいのはご容赦ください。

正式リリース!プレス発表!!というイベントもあってまだ1ヶ月ちょいのこのタイミングならもしやバズるのでは?!という邪な気持ちも抱えつつ、本気で「カミナシ」のこと、また「カミナシ 従業員」のことを知ってもらい、一緒に働きたいと思ってもらえる将来の仲間たちへ少しでも伝わればいいなと思っています。

⚠️⚠️本文に入る前に「スキ♡」を押してから読むことを強く、そして切に願っています⚠️⚠️

テーマ

本記事のテーマは、「入社したら右も左も分からない。でも、、、中途入社したら即戦力期待されてそうだから早く立ち上がらなきゃ!」
そんなあなたに贈りたい入社1ヶ月目の過ごし方をギュギュッとまとめた
ノウハウのお話をしたいと思います!!
私自身、転職は3度目でカミナシで4社目になります。
そんな中、手前味噌ではありますが転職先では必ず「キャッチアップが早い」、「ずっと昔からいる人みたいに造詣が深い」、といった言葉を多くの方からいただきます。
今まではあまり深く考えたことなかったのですが、稀有なスキルだと複数回の転職を経て気付かされました。
今回はなぜ早期キャッチアップできて、バク早で立ち上がれたのかを改めて棚卸しを行い、エッセンスを抽出してまとめました。
題して、
「THE FIRST 30 DAYS」
入社1ヶ月で即戦力人材と言われるような中途社員向けの内容です。
少しでも中途採用で転職を考えてる方、これから入社を控えてる方の参考になれば嬉しいです。

こんな方にオススメ(したい)

  • プロダクトマネージャーで転職を考えている方

  • 転職したてて何から着手すればいいのかわからない方

  • 私のことを知っている人全員

自己紹介

簡単に自己紹介をさせてもらうと、新卒で地元新潟の金融機関に入社、
融資審査の相談・審査・回収や渉外として法人個人の金融サービスの営業を経験。
ありがたいことに先輩や上司に恵まれたのか入社3年目から3年連続で優秀社員表彰を受賞しました。
当時は社内初の内勤・外勤の両方で優秀社員賞を受賞させてもらいました。
その後、上部機関で基幹システムのリプレイスに関するプロジェクトマネージャーを経験。合計7年の金融人生に終わりを告げました。

2社目は、リクルートジョブズ(現・リクルート)に転職。
金融機関とは真逆に、「スピード感」、「新規事業」を求め安易な気持ちで転職。
大手向け/中小企業向けのATS(日本では一般的に採用管理システムと言われる)というHR系のSaaSのそれぞれ企画メンバーや、社内の独自のSFA/CRMのエンハンス企画と推進、HRソリューション領域全体の中長期戦略の企画リーダーetc. と多岐にわたり経験。3年弱の経験でしたが非常に密度の濃いぃぃ経験でした。
リクルートでも本当に人に恵まれていて、最初ダメダメだった自分でしたが多くの同僚、先輩、上司のおかげで一端の企画マンに成長できました。
お陰で2度の受賞をいただくことができました。
今でもサウナや飲みに行ってくれるみんなには感謝しきれません。
この時に部署兼務や部署異動が多かったことからキャッチアップ力が身についたと思っています。

3社目は、リクルート時代の同僚が立ち上げた、派遣業界向けの採用支援SaaSを提供しているCastingONEという会社で、創業メンバーを除き2番目の社員として入社。
現在は正社員70名弱、業務委託とか含めると100名弱の会社にまで成長しました。
カミナシと同じCoral Capitalをリード投資家としたシリーズAの会社です。
入社当時は部署なんてあってないようなもので、IS、FS、CS、PM、PMM、マーケ、BizDevとエンジニア以外のことはなんでもしていました。
後半の約一年半はプロダクトにメインリソースを割いてPM・PMM・PDの3職種のマネジメントもしつつプレイヤーをしていました。

そして、4社目でカミナシに入社し、新規事業である「カミナシ 従業員」のPMとして稼働開始。

THE FIRST 30 DAYS とは?

元々は、新任管理職として任用された時や異動で地域・国が変わった時といった役割が従来と変わった管理職向けの最初の90日間の歩み方のロードマップをまとめたTHE FIRST 90 DAYSという本の内容を自分なりにアレンジしたものです。
とはいえ、90日は長すぎたので30日で何をすべきかを簡単にまとめてみました。

参考書籍

ではこれからが本編です!!!前置きが長くなりお待たせしました!!


心構え

まず、アクション/実践として動き出す前の心構えからお伝えします。

💡 過去の役割・役職に依存しない

前職での役割や役職の意識のまま新しい環境にきて同じスタンスでやろうとすると、必ず不整合が発生します。
会社の規模やフェーズによって役割は違うことを十二分に意識して、

自分のスタイルを出しつつも、新環境で必要なことを吸収してミックス

していくことが大事です。
みなさんも一度は経験があるはず、「前職ではこうだった」、「以前の職場ではああだった」と言われたことで「うっ!!」ってなったことありますよね。
過去の経験はとても大事ですが、必ずしも同じことをすれば良いわけではないのでそこは意識してください。過去の経験をベースに今の環境にFit&Refineしていきましょう。

💡感謝を忘れない

スタートアップは、「ヒト・モノ・カネ」が言わずもがな不足しています。
そのためみんなとても忙しいです。そんな中、自分のために貴重な時間を割いてもらっていることに感謝しましょう。
自分のために30〜60分近い時間をかけてもらっているとしたらそのヒトのコストの数千円分を消費していることを意識すると時間の大切さが実感できると思います。
余談ですが、私は誰かが、何かをしてくれたら必ず感謝の言葉を最初にかけることにしています。
コトを進めるにはヒトが必要です。なのでヒトには最大限の敬意を示すようにしています。


アクション/実践

次に実際に早期立ち上がりをするためのアクションを時系列とSTEPに分解してお伝えします。

💡入社1週目前半/経営理解

入社してまずはじめにインプットをすることは、全社戦略(経営戦略)から入ってほしいです。
結論になりますが、インプットは戦略ピラミッドの順番に上からブレイクダウンしていくことで上流から下流へ水が流れるようにスムーズにインプットができます。
戦略を理解すれば、なぜ今このサービスに注力しているのか、だからこういった組閣なのかというように会社の全容も俯瞰しながら掴むことができるからです。
インプットするときは次の項目を意識すると良いかと思います。

  1. 短期戦略(年度の戦略)

    1. プロダクト戦略・営業戦略・広報戦略・人事戦略etc. と多岐に渡りますが、だいたい把握しておくと自分の立ち回りのイメージがつきやすくなります。

  2. 長期戦略(2〜3年以上先の戦略)

    1. ぼんやりとしていてもいいのでどういった世界をいつまでになし得るのかマイルストーンを確認しておくと思考の幅が広がります。
      特にPMは短期も中長期も見据えて動かないといけないため重要なインプットです。

  3. 直近の数字の把握と課題感

    1. スタートアップは常に高い目標を追っています。
      特にSaaSを提供する会社であればT2D3という高い成長ペースを目標に掲げている会社もあります。
      その高さに至るためには多種多様な課題があります。
      一度にすべての課題が解決できるわけではないので一個ずつ解決するためにどんな課題があるのかを把握しておきましょう

ビジョンはそもそも共感しているから入社していると思うのでこの場では割愛します。

戦略ピラミッド

カミナシは、「全開オープン」というバリューのもとに各種会議資料が公開されているのでキャッチアップがしやすいです。
また、分からないことはメンターを始め、誰かしらが回答してくれるのでガンガン聞いても良いのがありがたいです。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉がありますが、カミナシでは【聞くは恥ではなく】、【聞くが会社のため】(良い表現が思いつかないw)というスタンスを感じています。

💡入社1週目後半/プロダクト理解

会社の現状と未来がインプットできたら次はお待ちかねのプロダクトの理解に入ります。
ご自身が担当するプロダクトを始め、マルチプロダクトであればそれぞれのプロダクトをインプットしましょう。
インプットする際は、機能を理解するだけでなく 以下のポイントを意識するといいと思います。

  1. 「誰を」「どんな状態にしたい」プロダクトなのか

    1. PMとしては当たり前の部分ですが、自分が0から立ち上げるのではなく引き継ぐ場合は、きちんと言語化しておくことで先々発生する意思決定がブレなくなります。

  2. 「誰」はどんなペイン(課題)があるのか

    1. BtoB SaaSは課題解決型のサービスがほとんど。顧客の抱える課題がなにかを自分の言葉で説明できなければステークホルダーを納得させることはできないので受け売りではなく自分の言葉で言語化し魂を込めます。

  3. 「誰」とはどんなターゲットなのか?

    1. 課題を持つターゲットは、どんな業界か?既存の事業以外にないのか?類似した課題がある、今後起こりうるターゲットを自分なりに調査してプロダクトの奥行きを自分なりに仮説を探ります。

  4. 自社のプロダクトの競合はどこなのか?

    1. 自社が提供するターゲットに類似したサービスはないか?
      どのくらいターゲットに導入されているのか?
      導入の訴求軸はなにか?プロダクトの特徴はなにか?
      単価はどの程度なのかetc. を把握しておくことで将来起きうる可能性のコンペに対する切り返しや棲み分けを考えておきます

💡入社2~3週目/組織理解

インプットが完了したので、次にやるべきことは一緒に働く仲間について知ることです。
いわずもがなですが、仕事は、一人で完結するものはほぼないです。

特にPMはチームで仕事することが多く、また社内外のステークホルダーと幅広く頻繁に接する機会があるので最初に一定の関係値を築いておくことで後々業務が推進しやすくなります。
新しい職場環境では、リファラルを除き仲間づくりがゼロから始まるので、関係値構築を行いつつ自分の役割の期待値・役割を確認しながら進めていくことが重要になります。

1.役員・上司と会話せよ!

大企業と違ってスタートアップは人数も少ないのでマネージャーだけでなく代表含めて役員全員と話すのをおすすめします。
ここで大事なのは、自分の役割への期待値を知ることです。
なぜ、自分を採用したのか、現状の課題はなんなのか、その上で自分にどういった役割や立ち回りを期待しているのかを把握しておくことで今後の動き方がよりシャープになります。
中途入社者は、周りの人達も良かれとおもっていろんな情報のインプットをしてくれます。加えて自分でも情報をキャッチしにいくので情報量過多になりがちです。結果的に右往左往するといったケースもよく見てきたので、私は意図的に今は不要だと思う情報を選別するために足元の期待役割を確認し、必要最低限の情報のキャッチアップに閉じます。
かっこよく言うなら「選択と集中」をするためにモノサシを得るために期待値を知っておくという感じです。

2.日々働くメンバーと会話せよ!!

ここからは実際に日々一緒に働く仲間との関係構築についてです。
私は特に頻繁に働く方々と30分ずつ合計20数名の方々と1on1を入社最初の2週間でさせてもらいました。
いや、人となりを知るのは当たり前じゃん!と思う人も多いと思いますが意外とこれが難しいですよね。
私自身人見知りなので初対面の方と話すの緊張するので毎回脇汗びっちょりでした(笑)
ですが、1on1を実施するとその後の仕事がめちゃくちゃ捗るので人見知りの人も勇気を出してやってみて下さい。世界が変わります。

1on1で話す時は、ただ雑談して終わりではなく、面談者の方が、どんな価値観を持っていて、過去どんな経験・功績があるのか、社内ではどのくらい歴史をもっているのかをきちんと理解しておくことです。
例えば、仕事で悩んだ時に「あ!そういえばあの人過去こんな経験してたから知見あるかも(もしくは誰か知見者の繋がりあるかも)」といったケースで一人なら数時間かかるのがほんの数十分で終わる可能性もあるので一緒に働くメンバーのことを知っておくのはとても大事です。
余談ですが、カミナシでは入社時に自分のプロフィールを作るのでそれをベースに会話すると話やすかったです。

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💡入社3~4週目/顧客理解

さぁ、約1ヶ月にわたる、THE FIRST 30 DAYSもいよいよラストスパート。
最後に理解するのは、最も重要なパート。ここを理解できなければVertical SaaSとして到底良いものはできませんし、売れません。

許される限り顧客インプットを行って一定のドメイン知識をつけることで初めて仮説構築が始まり、業務の第一歩を踏み出します。

事件は概要で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!

かの「有名な「踊る◯捜査線」というドラマでも言ってますがこれは真実です。顧客の課題は現場にいかないとわかりません。
そのため可能な限り現場へ赴きプロダクトの解きたい課題は本当にあるのか?を自分の目で見て聞いて腹落ちさせましょう。
とはいえ、自分でいきなりアポを取るのは難しいので、前半で構築した社内のネットワークを通じて顧客に会う機会を積極的に取りに行きます。
やみくもに会うのではなく自分の中で事前に情報をインプットしておくことで当日の顧客訪問の理解度が高まります。

個人的には、下記の観点を事前にインプットしておくことを強くオススメします。

事前顧客インプットの観点

1.社内に蓄積された顧客情報を確認
 ・どのサービスを利用しているか
 ・サービスの利用状況はどうか?好調なのか?不調なのか?
 ・その要因はなにか?
2.WEB上で拾える情報を確認
 ・企業HPから経営理念や代表メッセージ
 ・沿革や事業所数・所在地
 ・事業内容
 ・IR情報があれば、決算短信等
 ・SNSでの発信があれば、Xやnote
特に大手の企業であればあるほど自社の戦略や方針が載っているので顧客と会話している中でなぜこの人はこんな発言をしているのか、言葉の背景を察することができると会話がスムーズになるのでインプットできる情報は叩き込んでおきましょう。

まとめ

つらつらと書き連ねて来ましたが、勘の良い読者の方は察していると思いますがこれはいわゆる「3C」に関する情報をインプットしています。
3Cを知らない方はこちらから
実はやっていることはとてもシンプルです。

  1. 自社を知る

  2. 競合を知る

  3. 顧客を知る

※細かいですがフレームワーク上は顧客を先頭に持ってくるのが一般的なので順番違うよという方もいるかと思います。しかし、オンボーディングという観点では一定インプットしてから顧客に行くのが個人的にベターだと思っているのでこの順番にしています。

さぁ!!あとは行動に移すのみ!!

最後まで読んでくれてありがとうございます!!
少しでも読んでくれた方の転職後のパフォーマンスが早期発揮されることに繋がればと思います!!

そんなあなたに最後にお願いが、、、「スキ♡」をしてくれると今後の執筆の励みになります!!何卒よろしくお願いします!

THE 宣伝

カミナシではマルチプロダクト戦略を進めています。現在もこれからもたくさんのプロダクトを「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」ために本気で取り組んでいきます。
そんな私達と一緒に才能を解き放つための仲間を募集しています!!
少しでも興味をもってくれた方は、カジュ面でもなんでもいいのでご連絡ください。
まだ見ぬあなたとともに働けることを楽しみにしています!

それではまた会うときまで!


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