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WBC・一次ラウンドが終了して

今回のWBC日本代表はもちろんですが、チェコ代表の奮闘やスポーツマンシップ、選手間の交流が試合と同じくらい注目が集まりましたね。
チェコ代表が注目を集め始めた理由は、チェコ代表の選手の多くが、野球選手として生計を立てていないこと。アマチュア野球選手だということです。

野球が普及する多くの国は自国リーグが設立されプロ契約がある環境ですが、チェコの選手たちは医者、教師、消防士、金融トレーダー、セールス、などなど職種は様々。そんな背景を知ったうえで、各試合の奮闘ぶりからファンになった人も多いと思います。

実際世界にはそのような地域は少なくなく私が野球・ソフトボールを普及している南米ペルーにおいても同様のことが言えます。
自営業や学校の先生、商店を経営、サラリーマン、大学生など業種は様々です。南米における経済的な問題からやはり代表選手になることができるのは練習時間の確保ができる大学生が多くなります。

実際野球やソフトボールの道具など容易に入手できるはずはなく、それらの道具は100%輸入しなければなりません。代表選手の中には学生時代のグローブを利用している人がほとんどです。日本に帰るたびに道具の調達をしてプレゼントしたり、お値打ちに提供できるようにしているのですが、なかなか難しいのが現状ですね。

日系人が組織するグループのグランド設備はなかなか良いものですが、ベースが我々が子どものころに利用していたような布ベース。少年用のバットやソフトボールバットに関してはメーカーがわからなくなるくらい打撃されており表面の塗装がはげている状態・・・

それでも少しづつ普及されてきており認知度が上がってきました。野球は世界ランキング39位と3ポイント上がっており、女子ソフトは19位と着実に世界に一歩づつ近づいてきています。南北アメリカの中ではあともう少しで5本の指に入るところ。今年4月にはU-15の南北アメリカ大会が開催され上位4チームが10月に日本で行われる大会に出場できるようになります。(↓参考記事)

アメリカ大陸における女子ソフトのランキング

2017年には原辰徳監督をはじめ駒田さん、宮本さん、西山さん、久保さんがきてくださりペルーで野球教室を開き普及と技術向上にご協力いただきました。パンデミックが落ち着きはじめた今、改めてこのような機会を生み出せればと思います。たくさんの困難がある中でもスポーツを通して友情を深めていけるようにこれからも協力していければと思います。そしていつかペルーの代表チームが日本代表とプレーできる日が来るといいですね。

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