労働生産性について改めて考えさせられた。これからの勤労とは…?
おはようございます。
#意識低い系社長 です
昨日以下のツイートを拝見して、改めて労働生産性について考えてみましたのでお話したいと思います。(ちなみにメチャクチャバズってリプ欄が地獄と化しているので、メンタルつよつよさんは覗いてみてください。)
1.労働生産性とは
簡単に言うと雇用者のインプット(給料)に対して労働者がどれぐらいアウトプット(成果)できるか、それが、労働生産性です。
これを時間単位で区切ったものも、1人あたりで区切ったものもあります。
企業が考える労働生産性は「付加価値」を「労働量」で割ったものが労働生産性となります。
ざっくり言うと、「企業の労働生産性=営業利益+人件費+減価償却費/従業員の総労働時間」です。※税金等の概念は除いてます。
この企業労働生産性は粗利みたいなものになりますので、企業労働生産性が低いほど、仕事は「誰でもできる」「低賃金」「長労働時間」となっていきます。
ですので、ツイ主の方のツイートには至極最もなことが書かれています。
つまり、自分の能力に見合う仕事ではない(好きではない仕事)をやりたくない、やらない、という主張です。本音の部分では「給料を上げろ」なんでしょうけど、「専門性とか英語を求めるな」という点においては、能力不足で職務遂行に問題が出ているのだと思われます。
2.雇用者に求められるモラル
新しいビジネスを考えだした人が他人の手を借りたい、と思ったときに「雇用」という概念が生まれます。
要は、他人の手なり能力を買うことで、自分は別の仕事ができるから、雇用関係が生まれるわけで、社長になったからといって椅子にふんぞり返って、何もしない社長はただのおじゃま虫です。
つまり、雇用者には常に自分の代わりに被雇用者に「働いてもらっている」と考えなくてはなりません。そして、それには適切な対価を払う。これはいくら大企業になろうとも、同じです。
3.労働者に求められる勤勉さ
さて、リプ欄が地獄になっている原因は恐らくここでしょう。
ツイ主さんが「プロ意識や真心を求めないで欲しい」といったのは、その後で弁明されてますが、「仕事を真面目にやるのは当然」、と書かれておりますので、あまり突っ込みません。
ですが、日本のGDPを見てみれば分かると思いますが、先進国の中でも常に最下位レベルで推移しています。これは長時間労働、非正規雇用の増加、少子化による人手不足、が結果として労働生産性の低さを招き、それが原因とされていますが、
私はもっと根本的なところに原因があると思っています。
それは─────
「日本人はお金を欲しくなくなっている。」
4.日本人の勤労精神の崩壊
日本はバブル崩壊後、長期に及ぶデフレ不況を経験し、就職氷河期を生きてきたわたしを含む、今の30~40代(いわゆる働き盛り世代)の勤労意欲は非常に低いとわたしは思っています。
親世代のリストラを見て、働けども給料は上がらず、結婚する気にもならず、そして今、終身雇用が終わり、年功序列の廃止、成果主義へと移行しようとしてる中、ただでさえ薄れていた勤労精神や会社への忠誠心は完全に崩壊してしまったのです。
つまり、日本人の大半が「働きたくない」という考えになってしまっているのです。
高度経済成長期には、3種の神器とも言われた、冷蔵庫、洗濯機、掃除機といった、モノは作れば売れる時代でした。今ではアイデアや技術の粋を集めた最先端のモノか、生活必需品以外は、余程ヒットしない限り売れません。
そうした環境の中で、日本はITで出遅れ、日本人自体の勤労意欲も落ちていくという悪循環に陥ってしまった結果、長期のデフレ不況にも繋がっていたのだと思います。
5.勤労意欲を取り戻すべきか?
わたしは必ずしも、そうは思いません。
企業という組織はもうあなたの人生に寄り添って助けてくれはしません。日本型の雇用制度は世界から見ても異様だったのです。
能力が低いなら、賃金カットor解雇。実力主義の時代です。
「そんな会社に勤めるぐらいなら、個人で好きなことを仕事にするわ!」
そんな声が聞こえます。それでいいんです。なぜ今まで無駄な時間を過ごしてきたんでしょうか?
好きなことを仕事にして食べていくことができるなら、どんどんやるべきです。それこそ勤労意欲ではないですか?それこそプロ意識です。
会社に命令されて不満に思うのなら、とっととやめてしまいなさい。好きなことでプロ意識を持って勤労に励めばいいのに、それをしないのは、結局今の自分に満足している証左ではないでしょうか?
6.反省
少し厳しいことを言いました。反省します。
ですが、わたしはモノを作る側の人間として、もう薄利多売の時代は終わったと思っています。今までと同じやり方をしていては、生き残ることは難しいとも思っています。
プロ意識や学ぶ意欲がないなら社会の底辺に落ちていくのは自然の摂理です。何事もチャレンジ精神とプロ意識を持って取り組まなければ、世界規模での競争の中で生き残るのは難しいのです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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