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"see" の意味は「見る」だけじゃない?〜"Rewrite the Stars” 歌詞解説⑧〜

映画『グレイテスト・ショーマン』の中の曲 “This is Me” の歌詞解説をしていましたが(解説第1回第2回第3回第4回第5回第6回)。同じ映画の中で使われている曲で “Rewrite the Stars” という曲もあって、私はこの曲も好きです。

こちら↓の曲ですね。


動画を見てもらえたら分かりますが、この歌は黒人の女性と白人の男性の恋物語の曲で、この映画の年代設定は昔なので、今よりもずっと障壁がある恋なわけなんですね。

So why don’t we rewrite the stars?
(じゃあ運命を書き換えない?)
And maybe the world could be ours, tonight
(そうしたらたぶん、世界は今夜、僕たちのものになるかもしれない)

と男性に言われて、女性がこんな風に歌います。

I know you’re wondering why
(あなたがなぜなのかと不思議に思うのは分かってる)

Because we’re able to be just you and me within these walls
(だって、私たちは壁の中ではふたりだけでいられるから)
But when we go outside
(でも外に出たら)

どうなるのでしょうか?というところが前回でした。

You’re gonna wake up and see that it was hopeless after all

“wake up” は「目覚める」。これは文字通り「目が覚める」状態を指すので、布団の中に入っているままでも、目がパチっと覚めていれば “wake up” の状態です。

それと対照的なのは “get up” 。こちらは「起きる」なので、ベットから体が起き上がって目覚めた状態です。”wake up” はしていても”get up” はしていないのが目が覚めて布団の中でゴロゴロしている時ですね笑

その後の “see” は「見える、見る」という意味で最初に習うと思いますが、「分かる」という意味もあります。

会話で、

I see.(分かります)

と言う時がこの意味での使い方。

“hopeless” は「希望がない」、”after all” は「結局」の意味なので、see の後ろはこんな風な意味になります。

see that it was hopeless after all

(結局、希望がないと分かる)

となると、その前の「目覚める」の意味も比喩的に解釈したほうがよさそうですよね。

「現実に気づいて」みたいな感じですね。

そうして、女性のほうは二人の関係についてあまり前向きになれていないわけですが、男性の歌詞と女性の歌詞が対照的になっているのが面白いところです。

女性のほうの続きはこんな風になります。

No one can rewrite the stars
How can you say you'll be mine

これと対になっているのが前に出てきたこちら。

What if we rewrite the stars?
Say you were made to be mine

どの辺が対照的になっているか、ちょっと考えてみてくださいね♪

洋楽の歌詞解説のXもやっています。



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