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「わが道を行く」を英語で言うと?〜This is Me 歌詞解説③〜

映画『グレイテスト・ショーマン』の代表曲に "This is Me" があります。

この曲↓ですね。

"This is me" の歌詞のストーリーは、”I'm not a stranger to the dark" (私は暗闇に慣れている)から始まって、"I know that there's a place for us. For we are glorious."(私たちのための場所があるのは分かってる。だって私たちは輝かしいのだから)と希望の方に行って、辛辣な言葉を言われても、洪水で押し流す、という心持ちになっていく。

そこから、私は傷はあるけれど勇敢。私はそうなるように生まれたの。これが私。という力強いメッセージになった後、こんな一節があるというとこまできました(解説第1回第2回)。

そのあとにはこんな歌詞がきます。

“I’m marching on to the beat I drum”

“march” は「行進する」、“drum”は楽器の「ドラム」。

"to" がポイントなのですが、どんな意味になるでしょうか?

文字通りの意味を追っていくと、ここの "to" は「合わせて」という意味です。

"I danced to the music." (私は音楽に合わせて踊った)

みたいなのと同じですね。

なので、「"the beat I drum" に合わせて、行進し続ける(march on)」となるのですが、じゃあ "the beat I drum" はどういう意味になるかというと、まず "drum" が "I drum"(私がドラムをたたく、私がドラムを演奏する)という動詞で使われていることに注意が必要です。

なので、「私が叩くドラムのビートに合わせて行進し続ける」という意味が基本になりますが、これだけだとちょっと「???」ですよね。

それで参考になるのが、こんな表現です。

"march to the beat of a different drum"
(違ったドラムに合わせて行進する=わが道を行く、人とは異なる考え方をする)

march to one's own drum=わが道を行く、独自路線を歩む

この表現の意味を考えて、これまでのストーリーを考えると「私が叩くドラムのビートに合わせて行進し続ける」=「わが道を行く」という可能性が高そうですよね。

私らしく、私のペースでみたいなニュアンスもあるかもしれません。

2番の歌詞になると、

Another round of bullets hit my skin(また銃弾が私の肌につきささる)
Well, fire away(ええ、どうぞやりなさい)

ここは一番で出てきた「辛辣な言葉」(sharpest words)を「銃弾」(bullet)に置き換えて言っています。言葉を銃弾に例えているのが面白いですよね。

何を言われても負けないわ、みたいな感じですね。その後にはこんな歌詞があります。

"We are bursting through the barricades and
Reaching for the sun(we are warriors)
Yeah, that's what we've become"

これはどんな意味になるでしょう?

"burst" は「勢いよく出る」、"reach" は「向かう、手をのばす」、"warrior"は「戦士」。ちょっと考えて場面を想像してみてくださいね♪

洋楽の歌詞解説のXもやっています。


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