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「あなた次第である」と英語で言いたい時は?〜Rewrite the Stars” 歌詞解説⑥〜

映画『グレイテスト・ショーマン』の中の曲 “This is Me” の歌詞解説をしていましたが(解説第1回第2回第3回第4回第5回第6回)。同じ映画の中で使われている曲で “Rewrite the Stars” という曲もあって、私はこの曲も好きです。

こちら↓の曲ですね。


動画を見てもらえたら分かりますが、この歌は黒人の女性と白人の男性の恋物語の曲で、この映画の年代設定は昔なので、今よりもずっと障壁がある恋なわけなんですね。

冒頭の歌詞はこんな感じに始まり、

You know I want you(僕が君を好きなこと分かってるでしょ)
It’s not a secret I try to hide(秘密みたいに隠したいことじゃない)
I know you want me(君が僕を好きなことも分かってる)
So don’t keep saying our hands are tied
(だから、どうしようもないと言い続けるのはやめて)
You claim it’s not in the cards(君はありえないと言う)
And fate is putting you miles away
(そして、運命は君をずっと遠くに遠ざける)
And out of reach from me(僕の手の届かないところに)

僕は近づきたい、でも、黒人 vs. 白人で難しいみたいな構図があります。

そこで、

"What if we rewrite the stars?"
(もし僕たちが運命を書き換えたらどうなるだろうか?)

You'll be the one I was meant to find
(君が僕が見つけるよう運命づけられた人だ)

となって、その後にはこんな歌詞が続きます。

It's up to you and it's up to me
No one could say what we get to be
So why don’t we rewrite the stars?
And maybe the world could be ours, tonight

“up to 〜” は「〜次第である」という意味で、“It’s up to you” は「それはあなた次第である」いう風になります。

It's up to you and it's up to me
(それは君次第であり、僕次第である)

こんな感じですね。そして、

次の “get to 〜” は「〜の状態になる、〜するようになる」という意味なので、

No one could say what we get to be
(誰も僕たちがどうなるかは言えない)

次の “why don’t we 〜?”はそのまま日本語にすると、「なぜ私たちは〜しないのか?」なので、「私たちは〜しませんか?」というお誘いになります。”Let’s 〜”と同じような感じですね。

So why don’t we rewrite the stars?
(じゃあ運命を書き換えない?)

And maybe the world could be ours, tonight
(そうしたらたぶん、世界は今夜、私たちのものになるかもしれない)

この歌詞で “I/me” と “you” が対照的に使われて、「私」と「あなた」が分かれているところと、2人が “we/our/us”(私たち)でつながっているところ、両方があるのがわかりますか?

ここが面白いところで、2人の気持ちの距離だったり、揺らぎだったりを表していると思うんですね。

次にはこんな一節も出てきます。

“I know you’re wondering why
Because we’re able to be just you and me within these walls
But when we go outside
You’re gonna wake up and see that it was hopeless after all”

ちょっと意味を考えてみてくださいね♪

洋楽の歌詞解説のXもやっています。

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