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【転職コラム】増える応募者、変わらぬ内定辞退。中途採用市場に見る最新動向

以下「日本の人事部」の調査によるものですが、転職を検討中の方、採用業務に従事されている方にとって参考となるデータが発表されましたので今後の動向も含めまとめました。


応募者数が増加傾向にある企業が多い

2023年度の中途採用市場では、応募者数が増加傾向にある企業が目立ちます。「大きく増加した」(9.4%)、「増加した」(26.3%)を合わせると、35.7%の企業が応募者の増加を実感している状況です。一方で、「大きく減少した」(4.8%)、「減少した」(20.7%)を合わせた25.5%の企業では、応募者が減少しているとのこと。また、「変わらない」と回答した企業も31.1%あり、企業ごとに様々な傾向が見られます。

特に従業員規模の大きい企業で応募者数の増加が顕著であり、従業員が5001人以上の企業では、「大きく増加した」(12.9%)と「増加した」(41.9%)を合わせると、54.8%に上ります。

日本の人事部 人事白書調査レポート2024より

内定辞退者数は「変わらなかった」が約5割

一方で、内定辞退者数については、「変わらなかった」という回答が48.9%と最も多く、全体としては安定していることが伺えます。しかし、「大きく増加した」(2.7%)、「増加した」(25.1%)を合わせた27.8%の企業では内定辞退者数が増加しており、特に応募者数が増加している企業でその傾向が強まっていることがわかります。

日本の人事部 人事白書調査レポート2024より

今後の求人動向に関する考察

今後、中途採用市場ではさらなる競争の激化が予想されます。応募者数の増加は企業にとって歓迎すべきことですが、同時に内定辞退者数の増加も一部で見られることから、選考過程や内定後のフォローアップがより重要になってくるでしょう。特に、従業員規模が大きい企業ほど応募者が増える傾向にありますが、内定辞退が増えるリスクも伴うため、応募者のモチベーションやニーズに応える戦略が求められます。

また、求人市場全体の動きとして、求職者が複数のオファーを持つことが増えると予想されるため、企業側もより魅力的な条件提示や柔軟な働き方の提案が必要となってくるでしょう。特に、働き方の多様化が進む中で、リモートワークやフレックス制度など、企業が提示する福利厚生や職場環境が採用の成否を左右する要因となるかもしれません。

調査概要

  • 実施時期: 2024年3月1日~3月29日

  • 調査対象: 『日本の人事部』正会員

  • 調査方法: Webサイト『日本の人事部』にて回答受付

  • 回答数: 6678社、6926人(のべ)

今後の採用戦略を考える上で、今回の調査結果を参考にし、変化する市場に柔軟に対応することが求められます。企業としては、応募者とのコミュニケーションを強化し、長期的な関係構築を目指すことが重要となるでしょう。

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