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余命の仮宣告

命の限る日が
もしもわかっているならば

わたしは今この瞬間
何をしたいと思うのかしら




>> ゆりさんっ!この本すっごいおすすめなので読んでください♪


テディベアのような丸くてふわふわした耳と尻尾
うすピンク色のおかっぱ頭した
”わたし” の膝くらいまでの大きさしかない
小動物のような見た目のアバター

わたしの可愛いフレンドさん
おそらく、リアルは学生さんかなと思う

そんな大好きな彼女から
とある小説をおすすめされた


「君の膵臓を食べたい」


初めは強烈すぎるタイトルに
なんて気持ち悪いんだと
嫌悪感しかなかった本


小説だけでなく、映画、アニメ共に
評価の高い感動作品

ありきたりな展開と思いきや
衝撃的な結末

読み手によって
様々な受け取り方が出来る作品は
なかなか珍しい


小動物の彼女は
恋愛モノとしてオススメしてくれたけれども

わたしの場合は
読破したのち
自分に  ”死の宣告”  をかけた

つまり それは 「余命の仮宣告」


<以下作品の多少ネタバレ含みます>





”死の宣告” をかけたのは
数年も前の話だけれど
今年に入り
それはあと10年もないとわかった

その時に大病してるのか
自ら終わりにするのか
はっきり決めてはいないけれど

余命を仮宣告することで
わたしは 今を生きることができている


余命なんて
誰にでもあるものだけれど

「寿命」が産まれ落ちてから命尽きるまで
定められている時間だと定義すると

「余命」は定められているものではないから
医者に決めてもらうか
自分で決めるしかない


本の中の少女は
病気で宣告された余命を全うすることなく
別の要因によって亡くなってしまう

それは誰にでも起こりうる
確率の低い死のルーレットを
運悪くも引き当ててしまったから


余命を宣告されている者でも
生まれたばかりの赤ちゃんでも
今この時間を生きている自分であっても


確率は違えど
”常に、万人平等に死と隣り合わせである”
という事実


それならば

平均寿命くらいまでは
生きられると疑うことなく

さほど考えもせずに
今をのんびり生きるのと

決められた命の期限を意識して
生きていくのとでは

絶対に違う人生になると思えてならない



わたしの大切な人も
まもなく はじめに医者に宣告された余命を
越えようとしている

タバコは辞めたし
仕事も退職した
大型バイクの免許取って
故郷に戻った
今は度々ソロキャンプの写真が送られてくる


本の少女も
普通に生きられる学生だったならば
命を意識するような年齢ではなかった

けれども

余命を宣告されていたからこそ
死の準備ができていて
命の短さに関わらず
生きているその間に

人生でやりたいことを
全うすることができた


負けていられないじゃない




あと数年

わたしも死を意識しながら
生きてみようと思うの


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