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《26》クリーニング業界の事例(㈱セルクル)~洗剤を見直し環境配慮~

業界別のSDGs事例紹介。

今回ご紹介するのはクリーニング業界
福島県須賀川市に本社を置く㈱セルクルです。


1920(大正9)年に「環境保全、安心安全」を社訓として創業し、現在では県内でクリーニング店44店舗、コインランドリー29店舗を展開しています。


社名の「セルクル」はフランス語で「円」という意味の言葉であり、水面にしずくが落ちて波紋の円が広がっていくイメージを持たせ、

品物とお客様との円(縁)、お客様と従業員との円(縁)というようにいくつもの円(縁)を重ねて地域と共に発展していきたいという願いが込められています。


同社はクリーニング、コインランドリー事業で使用する洗剤などを見直すことで、自然環境の課題解決に向けた取り組みを進めています。
 

クリーニング事業では、一部を除き天然素材の洗剤を使用し、ワイシャツ用洗濯のりはタピオカの原材料・キャッサバイモ製にこだわり、

海洋汚染などが懸念される化学合成のりからの転換を図っています。

タピオカのりは生地に堆積せず、肌触りがなめらかで着心地が良くなる効果もあるようです。


そして、運営するコインランドリーでは、石油を原材料とする合成洗剤ではなく、全てパームヤシから作った洗剤を使用。

さらに、汚れた溶剤を回収し、温室効果ガスの排出を食い止めることができる乾燥機を設置しています。
 

また、同社は従業員の女性比率が9割を超え、女性幹部の比率は7割を占めることから女性活躍の環境を促進し、ゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」にも貢献されています。


「SDGsに取り組む」というとハードルが高く感じる方もおられるかもしれませんが、

普段仕事で使っている備品や原材料などで無駄なものをなくしたり、繰り返し使えるようにする

あるいは環境負荷の低いものに変えられないか見直してみるだけでも立派なSDGsへの取り組みとなります。

ぜひ肩肘張らずに取り組んでみてほしいと思います。


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