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図書館を一緒につくる「地域おこし協力隊」を募集しています。

「佐川町立図書館さくと」は、2024年12月に開館予定の新しい図書館です。本を貸し出すだけの図書館ではなく、地域に根ざした文化のコミュニティーになることを目指しています。

そんな「さくと」は現在地域おこし協力隊として一緒に働ける方を募集しています!(募集要項はこちら

地域おこし協力隊とは、都市地域から人口減少や高齢化等の進行が著しい地域に住民票を異動し、(略)「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。

総務省HPより
牧野公園ものみ岩からの町並み。酒蔵の煙突が立っています。

僕もこの制度を活用し、5年前に高知県佐川町へ移住しました。これまでのキャリアを活かして、都市部ではない場所で新しいチャレンジがしたいと思っていたところ「さかわ発明ラボ」というものづくり施設の地域おこし協力隊の募集を目にしました。住み慣れたエリアを離れ、知らない土地で暮らすことへの不安はありましたが、縁もゆかりも(聞いたことも)なかった場所で、周りの人や環境に恵まれ、想像していたよりも楽しく、豊かに暮らすことができています。これまで日本仕事百科さんに取材していただいた「さかわ発明ラボ」募集の記事に佐川町での生活や町の雰囲気がとてもよく書かれているので参考にしてみてください。<記事1><記事2><記事3>(「さかわ発明ラボ」や一次産業も協力隊を募集しているのでものづくりや林業、農業に興味がある方はぜひ!)

地域おこし協力隊の制度についてもっと知りたい方は「TURNS vol.56」がおすすめです。
佐川町の地域おこし協力隊も取材されています。

 今回、佐川町立図書館はコミュニティーの運営を一緒に行える方を募集しています。司書業務ではなく、イベントなどの企画をしたり、記事や広報の編集、デザインを行ったり、地域に出てフィールドワークや取材をしたり、地域の歴史資料を集めてデジタル化したり、小・中・高校の探究的な学習のサポートを行ったり。そしてこれからの町のことや暮らし、未来について、地域のみんなと一緒に考えたり。今までにない新しい施設をつくるので、やることはさまざまですが、それらをひとりで担うのではなく、得意とすることを活かし、チームで運営していきます。これまでのスキルを活かしたい方はもちろん、未経験でも大丈夫です。好奇心のある方、新しいことをはじめてみたい、チャレンジしてみようかなという方、佐川町の新しい図書館を一緒につくってみませんか?

佐川町での暮らしや仕事内容、職場環境などについて生の声を聞きたいという方はぜひ大道や佐川町立図書館にコンタクトをとってみてください。オンラインでお話することも可能です。

応募受付は2024年8月13日(火)まで。
地域要件等もあるので、詳しくは佐川町役場の募集要項をご参照ください。


ここまで読んでいただいたあなたへ。

地域おこし協力隊で移住するということは、様々な環境が変化する一大イベント。仕事や住む環境など、気になるもあると思いますので個人的で雑多な視点を記述しておきます。

高知県や佐川町での生活について

佐川町は高知県中西部にあり、高知龍馬空港から車で約1時間。県の中心部である高知駅からは車で約40分。JR(電車ではなく汽車と呼ばれてます)だと40分に1本くらいの間隔で特急で26分、普通で51分でアクセスできます。駅の近くにスーパーが3軒あるので自転車で生活もできますし Amazon も翌日か翌々日に届きます。

さかわ町の酒蔵の道。仕込みの時期はお酒の香りにつつまれます。

町から西に向かうと山や渓谷があり、車で30分ほどで温泉もあります。川では焚き火やキャンプが楽しめ、さらに西へ行くと愛媛県の松山方面へ抜けることができるので、冬にはみかんを愛媛県まで買い出しに行っています。佐川町は山に囲まれていますが、お隣の須崎市には海が。もう少し足を伸ばすと漁師町の中土佐町・久礼やビーチが広がる黒潮町があるので、釣りやサーフィンなど海の遊びも楽しめます。

星をみながら仲間と焚き火をすることも。

盆地なのでやや湿気は多く感じますが、お米や野菜(個人的にはトマトのおいしさにびっくり!)や果物(個人的にはいちごやなしのおいしさにびっくり!)など、佐川町の地場のものが豊かです。高知のカツオは有名ですが、誇張なしで何度食べても美味しく、日本酒がすすむすすむ(そして居酒屋のレベルが高い!)。ここでの生活は野菜や魚介がおいしく季節のものを食べるので、なんだか健康的になった気さえします。

何度食べても美味しいカツオ!!!!この厚み!

高知県立美術館の展示は常設展・企画展共におもしろく、藁工ミュージアムの視点にはいつも学ぶものがあります。 kinema M などの映画館もありますし、市内のホールだけでなく佐川町の「桜座」でも様々なイベントや催しが開催されます。桜座では市民の活動もホールで行うことができますし、個人で防音室を借りて楽器の練習をすることだってできます。他にもおすすめスポットがありますが、それは来高(高知へ来ること)した時にお伝えします。これらサービスの量は都市部にはかないませんが、活動している人や地域との距離はとても近く感じます。

行動範囲は高知県に限らず、四国内の他の県に日帰りで遊びに行くこともできるので瀬戸内海へ行ったり、うどんを食べに香川へ行くこともあります。岡山や神戸、広島などの本州都市部へ1泊旅行に行くのもほどよいです。

佐川町黒岩地区の秋晴れ

ここまで読むと、どんなユートピアかと、いいことばかり書きやがって誇大広告も甚だしい!と言われるかもしれないのでネガティブな面も記載しようと思うのですが、特に思い浮かばず...申し訳ない。あ!虫はたくさんいますので苦手な方は…克服のチャンス!

もちろん移住者全員が定住しているわけでなく、佐川町を去って行く人もいるのでそこに何かしらの理由はあるのでしょう。もちろん場所だけではなく人間関係も重要な要素です。移住ってパートナー探しと似ていると思っていて、地域おこし協力隊の任期である3年間でその地域と自分が合うかどうかお付き合いをしてみて、良いならその後も関係を続けてみようかなと。仕事や食べ物、居住環境、遊びや価値観など複合的にフィットするかどうか。マッチングとフィット感。合わなければ別の場所に移動するという選択も、もちろんあります。(余談ですが言葉通りのパートナー探しでいうと、移住してから高知で出会って同棲やご結婚された方々、ここ5年でパッと思いつくだけで7組くらいいます。)

図書館での仕事や待遇について

募集している仕事は、新しい施設と、そこにそれまでになかった機能をつくっていく仕事です。コミュニティデザインやメディアデザインによるまちづくりの領域が近いのではないかと思います。地域にどんなことがあったら豊かな暮らしにつながるかを考えていく。佐川町の図書館は自治体が運営する公共施設だけれども、一方的なサービスではなく、里山のようなもので、そこにいる利用者やサポーター、ボランティアなどさまざまな方々と一緒につくっていくものだと思います。

勤務は週4日なので、残りの3日は自由に使えます。生活を整えるのもいいですし、趣味や遊びを充実させるのもいいですね。会計年度任用職員なので副業やアルバイトもできます。週3日の休みはその土地に慣れたり、味わったりするのにちょうどいいかなと。ちなみに月4万円の家賃補助もあります。

さいごに

図書館をつくるというプロジェクトは移住したから出会えた仕事です。図書館のスタッフや建築設計、運営に関わってくれる方々、そして地域の方々と日々充実して仕事ができることを嬉しく思います。そこに新しい仲間が加わるのが楽しみです。この文章を読んでピンときた方、ぜひ応募をお待ちしています。

応募受付は2024年8月13日(火)まで。
地域要件等もあるので詳しくは佐川町役場の募集要項をご参照ください。


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