佐川町地域プロジェクトマネージャー大道

2019年に高知県佐川町へ移住。地域おこし協力隊としてデジタルファブリケーション施設「…

佐川町地域プロジェクトマネージャー大道

2019年に高知県佐川町へ移住。地域おこし協力隊としてデジタルファブリケーション施設「さかわ発明ラボ」で活動。2024年4月より佐川町の地域プロジェクトマネージャーに就任。同年12月に開館を予定している「佐川町立図書館さくと」の学び合いスタジオの企画運営を行う。

最近の記事

新しい図書館のかたちって、どんなだろう?

図書館の仕事にたずさわり半年がたちました。図書館について知らないこと、学ばなければいけないことが、まだまだたくさんあります。図書館に関わるほど、図書館には本を貸し出すだけではない、重要な役割があるのではないか。そしてそこには地域課題に向き合うための大きなポテンシャルがあるのではないかと日々強く思っています。さて、これからの図書館はどのような役割を担っていけばいいのでしょうか。 県立図書館や市町村の図書館、私設の図書館など規模や役割は様々ですが、なにかのヒントになればと、休み

    • 仮設図書館での取り組み

      新しくできる図書館のことばかり書いていますが、現在も佐川町立図書館は佐川町総合文化センターで仮設図書館として運営しています。 総合文化センターの入口から真っすぐ、らんまん神木さんのポスター横の通りを進んだ突き当りが現在の仮設図書館です。間借りしてる仮設の図書館なので広くはありませんが、その中で工夫をこらして開館しています。図書館の入口の近くには特集展示があり、司書たちがテーマに合わて選んだおすすめの本が並んでいます。新しい出会いのきっかけになったらと。 現在の図書館は仮設

      • 佐川町立図書館「学び合いのサイクル」

        佐川町立図書館は、コンセプトや基本計画をつくるためのリサーチや町民ワークショップなどを実施してきました<記事>。そこで出た様々な意見や想いが吟味され、5つの運営基本方針となりました。 このなかの「学び合いのサイクル」というコンセプト。これまで「学ぶ」という言葉からイメージされがちであった「教わる・教える」という一方的な関係性だけではなく、人との関わりによって育まれる双方向の「学び」から広がるネットワーク、その循環の中心を担えるような図書館を目指しています。とのこと。 佐川

        • あなたの写真は歴史の一部。

          「メガネは顔のいちぶ〜です♪」 というCMのフレーズが耳に残っています。ご存知の方いらっしゃいます?ふとしたときに昔のCMをYoutubeで見漁っています。80年代後半のコカ・コーラ社「I feel Coke」のCMとか最高ですよね。リアルタイムで見てないのにノスタルジーで泣きそうになる。 その時は普通だと思っていたことも、時代が変われば当たり前じゃなくなるなんてのは当たり前で、福沢諭吉の1万円札もいつか懐かしくなるんだろうねなんて話をしていたところ。 広告や商品、広く流

        新しい図書館のかたちって、どんなだろう?

          図書館を一緒につくる「地域おこし協力隊」を募集しています。

          「佐川町立図書館さくと」は、2024年12月に開館予定の新しい図書館です。本を貸し出すだけの図書館ではなく、地域に根ざした文化のコミュニティーになることを目指しています。 そんな「さくと」は現在地域おこし協力隊として一緒に働ける方を募集しています!(募集要項はこちら) 僕もこの制度を活用し、5年前に高知県佐川町へ移住しました。これまでのキャリアを活かして、都市部ではない場所で新しいチャレンジがしたいと思っていたところ「さかわ発明ラボ」というものづくり施設の地域おこし協力隊

          図書館を一緒につくる「地域おこし協力隊」を募集しています。

          図書館が建つまで10年かかるきね。

           『佐川町立図書館さくと』づくりに当初から参加している委員の方にお話を伺うとよく耳にするのが、「最初にお隣日高村の図書館へ視察へ行った際に、図書館が建つまでに10年はかかるきね。と言われたが、まさか本当に10年かかるとは。はっは〜笑。」ということ。目の前で建設が進んでおり、開館予定が見えてきたからこその笑い話ですね。図書館を建てるということは大きなプロジェクトだということがよくわかります。  ここで佐川町の新図書館建設プロジェクトについてのこれまでの経緯を整理したいと思いま

          図書館が建つまで10年かかるきね。

          まほうのおばちゃんインタビュー <後編>

          「まほうのおばちゃん」として佐川町立図書館で月に一度読み聞かせをしてくださっている田村裕子さん。まほうのおばちゃんの読み聞かせを聞いていると、子どもだけでなく、大人もまるで魔法にかかったように物語の中へ誘われ、わくわくしてお話を聞いていたあの頃に戻ることができます。おばちゃんの「おしまい。」の声とともに現実世界に呼び戻されますが、しばらくは物語の余韻を感じずにはいられません。 実は「まほうのおばちゃん」こと田村さんは、NPO法人とかの元気村が2006年から佐川町の図書館の指

          まほうのおばちゃんインタビュー <後編>

          まほうのおばちゃんインタビュー <前編>

          「まほうのおばちゃん」として佐川町立図書館で月に一度読み聞かせをしてくださっている田村裕子さん。まほうのおばちゃんの読み聞かせを聞いていると、子どもだけでなく大人もまるで魔法にかかったように物語の中へ誘われ、わくわくしてお話を聞いていたあの頃に戻ることができます。おばちゃんの「おしまい。」の声とともに現実世界に呼び戻されますが、しばらくは物語の余韻を感じずにはいられません。 実は「まほうのおばちゃん」こと田村さんは、NPO法人とかの元気村が2006年から佐川町の図書館の指定

          まほうのおばちゃんインタビュー <前編>

          佐川町立図書館のこれまでとこれから

          2024年12月開館予定の『佐川町立図書館 さくと』学び合いスタジオの企画運営を担当している大道です。 今回新たに建て替えられる佐川町立図書館ですが、実は佐川町の図書館には100年以上の歴史があるんです。 100年前の佐川町の図書館 佐川町における図書館のはじまりは、明治43年(1910年)に県内初の私設図書館として公開された「川田文庫」といえるでしょうか。当時の郵便局長だった川田豊太郎が西町の自宅の養蚕室を改装して数千冊の書籍を一般町民に開放しました。大正3年(1914

          佐川町立図書館のこれまでとこれから

          佐川町立図書館さくと 、 はじまります。

          2024年4月より高知県の佐川町立図書館に地域プロジェクトマネージャーとして就任した、大道 剛(おおみち ごう)と申します。新しく建て替えられる佐川町立図書館は学び合いの拠点「さくと」として2024年12月開館を目指しており、施設の重要なコンセプトである「学び合い」の場をどうつくるかみなさんと一緒に考えていくことが僕のミッションです。 「さくと」が、図書館としての基本機能である本の貸し借りに加え、新しいことと出会い、みんなで未来をつくっていくための空間になったらと思っています

          佐川町立図書館さくと 、 はじまります。