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2039年、日本は火葬場が足りなくなる

Source:未来の年表〜人口減少社会でこれから起きること

大志を抱く中年です!(👉自己紹介

自分は、気になるテーマがでてきたときに、Kindle検索で上位数十冊をまとめて購入して一気読みするスタイルで、年間200-300冊くらい読んでる。

(補足)自己紹介してます!よかったら見てください!

気になったテーマの1つとして、未来に関する本を大量にインプットしてた。インプットした本の中で、もっともリアリティがあり、危機意識を持つに至ったのが『未来の年表〜人口減少社会でこれから起きること』。
今日はこの本についてまとめておく。


今日のお話~日本はこれからどうなるのか?

小学校時代に、日本の男女別・年代別の人口は樽型だと習った。

この本は、樽型の人口構成を示してきた日本の今後の見通しと、それにより今後いつどのような問題が起きるのか、という日本の未来が、時系列に記されている。

2017年初版となるが内容は腐っていない。というのも、他の未来本のような誰も正確には読めないテクノロジーの可能性を織り込んだような不確かな話ではなく、この本は、日本の人口動態に基づく話なので、確実におこる不可避な未来が描かれている。

日本の喫緊の課題

これらの根本にある日本の喫緊の課題は以下の4点。

  • 出生数の減少

  • 高齢者の激増

  • 勤労世代(20歳〜64歳)の激減に伴う社会の支え手の不足

  • これらが互いに絡み合って起こる人口減少

それぞれをざっくりまとめると、

1.出生数の減少

2016年の年間出生数は98万人と、初めて100万人を割った。(2022年は77万人だ。)戦後の出生数のピーク(第一次ベビーブーマー。団塊の世代)は1949年の270万人だった。70年で1/3以上に減少している。
そして、子を産む世代の人は減っていくから、ちょっとやそっと合計特殊出生率を改善したところで、出生数の減少は止められない。

2.高齢者の急増

1949年生まれをはじめとした団塊世代が超高齢者になっていく(いま70代)。加えて、1973年210万人(いま50代)をはじめとした団塊ジュニア世代もまた20年もすれば超高齢者になっていく。

3.勤労世代の激減

出生数の減少、高齢者の現役からの引退に伴い、勤労世代は今後十数年で1,000万人近くも少なくなると見込まれている。(2023年の就業者数6,772万人。十数年で10-20%減る計算)

4.人口減少

2015年の国勢調査で、人口は1億2709万5,000人。(2020年10月で1億 2614 万6,000千人。94 万9千人減少。)
40年後には9,000万人を下回り、100年も経たないうちに5000万人ほどに減る。

検索してみたら人口減少のインパクトについて、わかりやすいグラフがあった。

1975年 団塊ジュニア世代が生まれた頃

0~14歳のボリュームゾーンにいるのが団塊ジュニア。
20代後半くらいのボリュームゾーンが団塊の世代。

1985年 アラフォーの自分が生まれた頃

団塊ジュニアの世代から、出生数は徐々に減っていく。
樽型(団塊世代30~40代、団塊ジュニア10代)

2025年。ほとんどいま。

樽のふくらみ(団塊世代70代、団塊ジュニア50代)がどんどん上に行っている。

2035年 団塊世代が全て85歳以上の頃。

団塊の世代の塊(80代)が大きく消える。
2039年には死亡者数が167万9,000人とピークを迎え、そして火葬場が足りなくなる。

2060年 団塊ジュニア世代が85歳以上の頃。

団塊ジュニア世代の塊が大きく消える。
出生数は60万人を切っている。

Source:国立社会保障・人口問題研究所

人口減少年表

このような人口推移を経る日本に、これから起こることの抜粋。
※派生して起こる問題や、根拠となる統計データ、ロジックは参照。

  • 2018年 18歳人口が大きく減り始める。国立大学倒産の危機へ

  • 2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ

  • 2020年 女性の2人に1人が50歳以上となり、出産可能な女性数が大きく減り始める

  • 2021年 団塊ジュニア世代が50代に突入し、介護離職が大量発生する

  • 2022年 団塊世代が75歳に突入し、「ひとり暮らし社会」が本格化する

  • 2023年 団塊ジュニア世代が50代となり、企業の人件費がピークを迎える

  • 2024年 団塊世代がすべて75歳以上となり、社会保障費が大きく膨らみ始める

  • 2026年 高齢者の5人に1人が認知症患者(約730万人)となる

  • 2027年 輸血用血液が不足し、手術や治療への影響が懸念されるようになる

  • 2030年 団塊世代がすべて80歳以上となり、東京郊外にもゴーストタウンが広がる

  • 2033年 全国の住戸の3戸に1戸が空き家になる

  • 2033年 老朽化したインフラの維持管理・更新費用が最大5兆5000億円程に膨らむ

  • 2035年 男性の3人に1人、女性は5人に1人が生涯未婚という「未婚大国」が誕生する

  • 2039年 死亡者数が167万9,000人とピークを迎え、火葬場不足が深刻化する

  • 2040年 団塊ジュニア世代がすべて65歳以上となり、大量退職で後継者不足が深刻化する

  • 2040年 自治体の半数が消滅の危機に

  • 2045年 東京都民の3人に1人が高齢者に

  • 2050年 世界人口が97億3000万人となり、日本も世界的な食料争奪戦に巻き込まれる

  • 2050年 団塊ジュニア世代がすべて75歳以上となり、社会保障制度の破綻懸念が強まる

  • 2053年 総人口が9924万人となり、1億人を割り込む

  • 2055年 4人に1人が75歳以上となる

  • 2065年〜外国人が無人の国土を占拠する

アラフォーとして思うこと

これまで人口が樽型だと聞いてもピンとこなかったが、この人口構成によって引き起こされる未来は、数十年も前から予期できたであろうことだったんだと思う。それがいままさにどうしようもならない現実として訪れてきている。

上の年表の苦しみをそのまま辿っていくのか、人口減少は不可避としたときにいかに縮んでいくか。いかに次の世代につなげていくか。次の20年が勝負。

これから人口減少社会に突入していく国は多く存在する。地球人として、人口減少先進国日本で生まれたアラフォーとして、なにかしなきゃ。なにか。また書きながら考える。

最後に、本の中で特に印象に残った一説を引用しておく。

人口減少にまつわる日々の変化というのは、極めてわずかである。「昨日と今日の変化を指摘しろ」と言われても答えに窮する。影響を感じにくいがゆえに、人々を無関心にもする。だが、これこそがこの問題の真の難しさなのだ。ゆっくりとではあるが、真綿で首を絞められるように、確実に日本国民1人ひとりの暮らしが蝕まれてゆくー。
この事態を私は、「静かなる有事」と名付けた。

Source:未来の年表 人口減少日本でこれから起こること

続く


(関連リンク)”大志を抱く中年”について
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