ibisPaint の定規ツールがすごいぞ ―ロゴマーク作ってみた
前回↓
こんにちは! ibisPaint の回し者です!! 嘘です! ただの愉快なユーザーです!
いやぁあれ以来すっかり ibisPaint にハマっておりまして。
創作大賞多分落ちたなコレ……という陰気オブ陰気を吹っ飛ばすために、引き続きお絵描きしております。
前回は、「トレス素材」「ベジェ曲線」がすごいぞ、という話でしたが、今回は「定規ツール」がすごいぞ、という話です。
前回に引き続き、私のことは初めてスマホに触れた鎌倉武士位に思っていただいて。
絵描き属性の皆様からしたら、小 1 から知っているような知識に腰抜かしてる様をお楽しみください。
前提:文学フリマ出たすぎて架空サークル作り始めた
今回は ibisPaint を使って、ロゴマークを作ります。
何のロゴかと申しますと、架空の文学サークル「みもすそ文庫」でございます。
そう、私、文学フリマに出たい。でも、副業に厳しい職場なので必死こいてネゴしなければならない。この「出たいけど出られるか不明」の状態で心が行き切った結果、予定もないのに一人サークル「みもすそ文庫」を立ち上げました。
平たく言うと、「おみせやさんごっこ」のガチ版です。
前回は、商品となる本の表紙デザインを作成しました。
次は何かな~、ポスターかな、と思ったのですが、それ以前に、ポスターとかカタログに載せるロゴ欲しいよね! という話に(ひとり会議の結果)なりまして。
どうせなら完全オリジナルデザインで作りたいな、ということで、ibisPaint に再び頼ることになりました。
ibis さんの本領発揮までもうちょっと待ってくれる?
いかな ibisPaint も、デザイン案までは出してくれない。一生懸命考えました。入れ込みたい要素は以下です。
・フリーフォント「だぶるれもん」を使いたい
・「毛糸」「ラーメン」を盛り込みたい
・全体のフォルムは丸がいい
・すべて同じ太さの線の、シンプルな絵にしたい
まず、私が書く小説はもう、どんっっだけ気を付けようと、小ネタ混じりのポップな作品になるしかありません。ですので、ロゴもそれが伝わるよう、太めの線でポップ可愛い系にしたいと思いました。
そして、何はなくともサークル名を伝えるべし、という考えの下、その雰囲気に合うフリーフォントを探しました。最終的にたどり着いたのが、フロップデザインさんの「だぶるれもん」です。
ご覧ください、この曲線と平行線の織り成すキャワ具合。それを活かすために、モチーフは「丸」「平行線」を含むもので、かつ作品に登場するものがいいな、と考えました。
作品に登場する丸いもの……トマト? 卵? 絵具のパレット? といろいろ考えた結果、「針を置いたらあの海へ」から毛糸玉、「町中華屋のマイコー」からラーメンを選びました。
毛糸玉は全体が丸く、そして毛糸が曲線ではありますが平行に並んでいます。
ラーメンは、どんぶりが丸く、箸と麺が平行線です。
これらのモチーフを、一筆書きのように繋げて表現することにしました。
やっと ibisPaint さんの出番ですよ ―定規ツールがスゴイ
最初は普通に、〇や直線の描画ツールを使って描こうかな、めちゃくちゃめんどくさいけど、と思っていました。
しかし! 描画ツールの右隣の謎のマークをクリックすると、ここにも〇や直線のマークが……なんこれ。
とりあえず画面にポイと落とします。
描画ツールのように、図形が描画された気配がない。
ちょっと待って。これ……
なぞったら図形が描ける……
ていうか、線上からペンが動かないので、図形以外描けない……!
(正確には、丸の場合は半径の異なる同心円しか描けない状態になるんだけどややこしいから割愛)
というわけで、まずロゴ全体の枠となる大きな円を描きます。
途中、中の絵柄に繋がるよう、線の切れ目を作ります。
切れ目の端に繋がるように、楕円を二つ繋げて、毛糸の曲線を作ります。
毛糸玉は、正円と曲線3本ずつを組み合わせて、毛糸の重なりを表現します。
どうこれ。これは最早毛糸玉でしょう。一応編み物大好きマンだったので、毛糸玉は
お手本なしで描けました。
同様に、曲線と丸を組み合わせてラーメンを表現。ラーメン大好きマンでもあるので、お手本なしで描けました。「みもすそ」の「み」の二重線が、ちょうどお箸のようだったので、そこから麺を描きます。
どんぶりのぐるぐるも、全体が曲線で構成されているので、曲線で簡易的に表現。
そんなこんなで……
はい、完成です!
描き始めから1時間程度でできました。
ロゴのようにシンプルなものは、線の綺麗さ命です(よね?)
定規ツールさんは
「お前、〇描きたいんだろ? じゃあ〇しか描けない身体にしてやるよ」
と強制〇描き人間に改造してくれます!
ちょっと説明不足感あるのは自覚しておりまして……。
ただ、ibisPaint 手に入れたての鎌倉武士としましては、「どこに何の機能があるか」を
知ることがとても大きな一歩だと思うのです。
こんなこと出来るのかな? というアイデアをつぶさないために、あるいは、この機能で何か出来ることないかな? とアイデアの呼び水にするために。
いきなり、明確に完成形があるものを作ろうとしなくてもいいと思います。
トレス素材の上から、ベジェ曲線で点を打って写し絵をし、
「めっちゃリアルな人間描けるじゃん……」
となるもよし、定規ツールで
「ウヒョーほんとに〇しか描けない身体に改造されてるゥ!」
と感動するもよし。
とりあえず、触ってみてください! 楽しいから!
あともし文フリ出店出来たら、ロゴ見るため、表紙見るためだけでもいいので私のお店(ブース)に来てください!
「ここがトレス素材を切り貼りして描いた腕か……」
「ラーメンどんぶり描くために身体改造したんだなぁ」
等々、思いを馳せ、そしてついでに私の本を買ってください。
何卒!
もっといい小説を書きます!