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【執筆記】60万字書く前と後でどれだけ文章は変わるのか

60万字も書いたら絶対上手くなってるハズやろ、オイ。


今回は、オタ垢の記事の話です。
オタ垢の記事の話と言いつつ、焦点は文章(あるいは文体)の話なので、
オタクのみんな〜!あんま興味ないやろ〜!!
ってことで、こちらで書きます。

先日、ᯒᯎ″💛🫶🏽🖤な推し、King & Princeのことについてしっかりめに1年を振り返る記事を書いたのですが、これ、昨年7月にも同じようなテーマで書いていたのです。
そのため、「同じ事象や感情を、約1年を経てもう一度書いている」箇所があります。

【2023.7.23】


【2024.6.12】


この1年の間に、私はオタ記事および中・長編小説4本で、トータル60万字書いています。

絶対に上手くなっているハズです。

絶対に、上手くなっている、ハズです。


無駄に圧をかけた所で、淡々と比較していきます。

■絶対にハズしたくない冒頭

【1年前】

中学から10年来の友人であった男と付き合い、初めてのデートは長い長い海岸線のドライブだった。

いきなり自分の話ィ!!!
いや、タイトル「私と若林正恭と髙橋海人と」だからいいの、自分の話から入ったって。


【1年後】

私が「髙橋海人」という名前と、平場の髙橋海人その人を明確に結び付けて認識したとき、彼は号泣していた。

ちゃんと推しの話してる……。
成長してる。
我がが我ががになってない。多分。

【総括】
・基本冒頭でビビらせたい精神は変わってないけど、1年間自分語りしまくったお陰で、多少我を抑えられるようになった。
・しかし、1年前のほうが確実にインパクトはある。


■「おしゃれイズム」で髙橋海人号泣事件

いじってやんなよ……。
こういういじり方本人ichiban嫌だろ。

【1年前】

ドラマ直前の番組『おしゃれクリップ』に髙橋君が出演していた。
約1ヶ月後には、メンバー5人中3人が脱退するKing & Prince。
残された髙橋海人と永瀬廉、2人体制でKing & Princeを続けることは既に発表されていた。
これからのグループの展望は、と尋ねられ、涙していた。
テレビで、男性が、しゃくりあげるように泣く姿を、人生で何度見たことがあっただろう?
喉がぐっと詰まるような感覚があった。
23:30、ドラマ放送終了。
安堵と不安、相反する感情があった。
安堵は、予告動画どおり髙橋君がとんでもないクオリティで若林を演じていたこと。

説明的ですね。
注目記事入りしたことで、ファン以外が読むことを意識して、数日後慌てて加筆したんでしょうね。
こなれてませんな……。


【1年後】

私が「髙橋海人」という名前と、平場の髙橋海人その人を明確に結び付けて認識したとき、彼は号泣していた。
TV番組「おしゃれイズム」に、「だが、情熱はある」初回放送直前回のゲストとして出演していた時のことである。
(おぉ……久々に号泣する男性を見た……)という驚きと、
(そうだよな、しんどいよな……頑張って欲しいな)という激励とが去来した。
そして、10分後その同情めいた感想を、彼は「若林正恭」という役名を纏い、あっさりと拭い去った。
見事という他ない、プロの役者としての仕事だったと、今思い出しても胸が熱くなる。

冒頭にこの号泣事件(やめろ)を持ってきたのですね。
わりと客観的に見てます。なぜならその時はまだ推しではなかったから。
そして、最後で特大リスペクト🫶🏽
若林正恭は髙橋海人の生涯のハマり役。


【総括】
・1年後の方が、自分の感情は具体的に書きつつ引いた目で見られてますね。
・「髙橋海人がマジで凄かったの」を伝えたい気持ちがビンビンに出ている。1年間で愛情が激増した。


■若林正恭役、とにかく名演だったのよ

ここに関しては本当に同じことを言いたい部分。でも、結構書き方は変わりました。

【1年前】

若林正恭に口調や表情、佇まいのとてもよく似た青年が、その物語の中で必然といえる人格と感情を持ち、そこから発されるべきスピード温度質感で話し動いている。
現実の若林正恭でも、髙橋海人でもない、第3のキャラクターになっていた。

具体的なようで具体的じゃない!!
言いたいことは最後の1行なのに、なんかブレて上手く伝えられてない気がするし、ややこしい。


【1年後】

それは、「めっちゃ似てるな!!」という一瞬の衝撃で終わらなかった。
回を重ねるごとに、心までも写し取りいや、限りなくノンフィクションに近いフィクションの中で最適化された役名「若林正恭」となって、現実の髙橋海人とも若林正恭とも違うひとつのキャラクターを描いていった。

私が言いたかったことはそのまま表現出来ている……!
伝わる?ねえ、この気持ち届いてる?


【総括】
・こねくり回して無駄に表現を重ねなくなった
・でも、こねくり回した方が「すごそう」に見える時もある……?かも……?
・自分の気持ちを的確に表現出来ているのは確実に1年後なんですわ。


■2023.5.23 メンバー3名脱退直後の超重要生配信

【1年前】

ファンの緊張を他所に、生配信はびっくりするくらいゆるくて、廉も海人もかわいくて、寂しさも感じさせず。
一方で、体制が変わることや脱退したメンバーへの思いを冒頭で、自分たちの言葉で伝える誠実さには感嘆させられた。
早速の新曲発売決定、ファンミーティング『King & Princeとうちあわせ』開催決定と、うれしいニュースであふれていて、最後はサプライズでケーキも登場。この日はKing & Princeデビュー5周年という、本来盛大に祝われるはずの日だった。
なぜか「ケーキ食べないと」という謎の使命感に駆られた2人が、ギリギリまでケーキをつついた挙句、締めの挨拶の途中で配信終了になった。

ひたすらかわいいって言ってる…………
ケーキのくだりとか実際ほんとかわいくて……
ケーキ食べて尺伸びたせいで、最後挨拶してる途中で画面がロゴ画像に切り替わって、
「あっ……」「まぁええやろ、人間、失敗はあるから」
という音声だけが聴こえたんですᯒᯎ″💛🖤⋆͛*͛

弁明すると、この前に
“夫が生配信当日、ネットニュースで配信の告知を見て、自主的にめちゃくちゃ早く帰宅してくれた”
というエモパートがあるので、もうここはかわいいᯒᯎ″に全振りしたのですね。


【1年後】

日本中の、あるいは世界に居るファンたちが、緊張で心を固くして配信開始を待った。
少なくとも私は、「やったぁ生配信だ!」などという気持ちには全くなれなかった。
しかし蓋を開けてみれば、二人も十分緊張していることは分かるけれど、努めて明るく、前向きな姿勢を崩さず、しかも脱退と言う事実にきちんと触れつつ、それぞれの未来への希望を語った。
それがシリアスじゃなくて、もう何周もした人たちらしい穏やかさがあった。
あの配信でなければ、ファンは前に進めなかっただろう、と思い出す。

ケーキ事件、全スルー。
だってこの1年間、ケーキ事件どころじゃない激カワ案件が多発したからね。
そして記事全体を通して、King & Princeへの感謝を綴っているので、激カワ案件をいじってる場合ではない。


【総括】
・普段からケーキどころじゃないくらい可愛いことを知った。


■オタク側、強欲だという戒め

語調強っ。

【1年前】

アイドルにあるがままに幸せに、と願うのもまたオタクの矛盾でありエゴであり、理解のあるような顔をしている分、よりタチが悪い。これは自己批判です。
オタクの求める「あるがまま」も、アイドルが投影してくれる幻想に過ぎないからだ。
ほんとうのあるがままを直視する勇気などないくせに。
それでも、オタクとしてはいち人間である推しの幸せを願わずにはいられない。

ちょっと何言ってるか分かんない。
何回か書き直したけど、今でも何言ってるか分かんない。


【1年後】

二人とも美男子で、佇まいもキラキラしていて、二人がふざけ合う姿は傍から見ても可愛く癒される。
けどそれ以前に、こんなに信頼できる誠実なアイドルはとても稀有である、ということが、私の気持ちを掴んで離さない。
それがいち個人の髙橋海人・永瀬廉そのままの姿であることを、私は特に望まない。
「信頼」という言葉の傲慢さを知っている。そこには、受け手の勝手な期待が上乗せされているから。
それでも、彼らの発する言葉や誠実さを受け止める時に生まれる感情。
これを私は「信頼」と表現することしかできない。

前半ベタ褒めやん。恥。
この1年「オタクは信じるとか言っちゃダメ」と言い続けて来たけど、もう白旗上げたってことです。
キンプリ凄すぎるよᯒᯎ″💛🖤
……こればっかだな。文章下手くそだなオイ
でもこれ文章もう少し順番入れ替えた方が通りが良いよね……。


【総括】
・1年間のオタク生活を経て、自分の気持ちへの理解度が深まったものの、まだ文章下手くそ。


■絶対にハズしたくない締め

【1年前】

この日々が続いても続かなくても、今までにこれだけのものをもらった、と回想できることがもう財産なのだ。たったの3か月の出来事なのに。
先のことはわからない。
いつかまた道を分かつ日が来るかもしれない。
それでも今、「未来がある」という状況にしてくれた二人に感謝しつつ、今日を全力で楽しもう、と思うオタクであった。

「と思うオタクであった。」

ダサっ。
締めの放棄だろこんなん……。
夕飯食べずに4時間かけて書いてたので、完全に体力も思考力も尽きてた。



【1年後】

何かを与えたくなるけど、プレゼントは禁止だから、愛を与える。
その愛で彼らがここに居てくれるなら。
いや、もうここにすらいない。
知らない間にツアーの準備して、
知らない間にドミノ倒しの準備して、
知らない間に花火大会を企画していたように、
彼らは私たちが追いきれない「そこ」にいる。
私たちが居る「ここ」で輝くために、もっと先の「そこ」に向かって走っている、
それが、今のKing & Prince。
髙橋海人と永瀬廉、そこにいるふたり。

タイトル「ここにいるふたり」を回収するっていう、ドヤ感がちょい辛い。
でも「オタクであった」よりは1000倍マシ。
あとドミノ倒しについては、大晦日の生配信で丸1日かけてドミノ立ててた話。
当日「今日はドミノします!!」って言われてオタク大困惑ᯒᯎ″💛🖤


【総括】
・流石にマシになった
・こうして冷静に切り取ると、感情乗っかりすぎててすごく恥ずかしい。全文読んでから判断して欲しい。


自分の文章のセルフカバーはいいぞ

全体的に、自分の書きたい感情を的確に言葉に出来るようになった気がします。
でもこれは、「自分の感情」を知ってる私にしか分かりえない事なんですけどね。
ともあれ言葉は伝えるためにあるわけで、想いをストレスなく伝えられるようになったのは良いことです。
あとは情報の取捨選択もするようになりました。
1年前は起きたことモリモリに盛り込んで書いていたので、あの調子で8000字です。怖い。

とはいえ!
1年前の方は粗削りだけども、文章下手くそだけども、伝えたいという気持ちと圧が強かったと思います。
それこそ、伝えるのがまだ下手くそだからこそのエネルギーでしょうね。
あれだけ熱量高いものはもう書けないです。

エッセイ書いてる方も小説書いてる方も、数ヶ月〜数年前の文章を、もう一度イチから書き直してみるとなかなか面白いのではないでしょうか。

今回、小説垢もオタク垢もどっちつかずな内容になりましたけど、まぁ文章力向上の検証ということで。


アッまとめが相変わらず出来ない。
困惑するオタクであった……。

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