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野草を食す。自然に還る。


たんぽぽは全草が可食部位。古くからその薬効が認められて、古代中国やギリシャでは消化促進、肝臓の治癒、利尿剤として使われてきた。さらにアメリカの先住民は、タンポポを水に入れ沸騰させて腎臓病や胃痛の薬として用いてきた。

まさに医食同源。さらに最近では癌への効果も認められてきている。
カナダのウィンザー大学で行われた研究では、タンポポ根の抽出物が皮膚癌を治療し、たった48時間で癌細胞が死滅することが判明。

それだけでなく、前立腺癌、肺癌、乳癌、肝臓癌、白血病などの治療に役立つとともに、毒素を排出し、肝臓機能を改善させる効果や、そこに多く含まれる抗酸化物質のために、身体の免疫力を高める力があるとされている(メモリアル・スローン・ケータリング病院の記事より引用)。

日本では江戸時代から、たんぽぽをおひたしや汁物に入れて食していた。明治時代に入ってからも花は天ぷら、茎はきんぴらにして食べていた歴史がある。

たんぽぽコーヒー

「コーヒーは好きだけれどカフェインは摂りたくない」という人に人気があるのたんぽぽコーヒー。たんぽぽの根を細かく刻んで焙煎し、粉末にしていただく。作り方は以下の通り。妊婦さんや授乳中の方にも最適だ。

分量は、熱湯:180ml (コーヒー茶碗一杯分に対してタンポポの根っこを5本ほど。天日で乾燥させたたんぽぽの根を、弱火で15分~30分ほど炒め、ミルで粉末状にしてコーヒーと同じようにドリップするだけ。

植物ミルクと合わせてラテにしてもおいしい。


たんぽぽのサラダ


イタリアではズッキーニの花をオリーブ油で炒めたりするけれど、たんぽぽだって負けないくらいの鮮やかさ。

少し苦味のある葉も、柑橘系のドレッシングや、バルサミコのドレッシングによく合う。



たんぽぽ花の天ぷら・おひたし


たんぽぽの茎や葉を、佃煮やおひたしにする場合はあらかじめ塩湯でさっと茹でてアク抜きを。天ぷらにするならアク抜きは必要なし。



野草で農薬の心配もないなら、これこそ100%オーガニック。食材費もゼロ円で栄養価が高いとくれば、見逃す手はない。





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