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教員向けICT認定資格のすゝめ vol. 5【Apple Teacher】

Apple Teacherとは?

 Apple Teacherとは、日々の授業や自身のスキルアップにApple製品を取り入れている教師をサポートし、その成果を称えるための無料のラーニングプログラムです。

このプログラムには、以下の3種類の認定資格が設定されています。

  1. Apple Teacher

  2. Apple Teacher Portfolio

  3. Apple Teacher Swift Playgrounds

ホームページには、これらのプログラムを通して「理想的な指導を実践するためのインスピレーションを学ぶことができる」と記されています。

また、プログラムの中には、実践内容を共有する機会も豊富に用意されているため、創造的で協働的な学びをデザインするためのヒントを得ることができるとのことです。

本記事では、これら3つの認定資格の取得方法を紹介します。
以下のリンクから資格を取得することができますので、興味のある方は是非とも挑戦されてみて下さい。

3種類の認定資格の取得方法

1. Apple Teacher

 「Apple Teacher」はApple Teacherプログラムのうち、最も基礎的な資格となります。取得方法は二種類ありますが、どちらもやることは一緒です。

iPadまたはMacの使い方を覚え、理解度をチェックする準備ができたら、クイズに挑戦するだけです。

クイズに合格(5問中4問以上正解)すると、バッジを獲得することができます。

項目は以下の6つです。

  1. Mac(iPad)について

  2. Mac(iPad)のためのPages

  3. Mac(iPad)のためのKeynote

  4. Mac(iPad)のためのNumbers

  5. Mac(iPad)のためのiMovie

  6. Mac(iPad)のためのGarageBand

上記のMacまたはiPadに関するクイズのいずれかで、6つのバッジを全て集めると、Apple Teacherとして認定されます。

Apple Teacherに認定されると以下のシグネチャーが貰えます。

Apple Teacher Signature(Black)

ちなみに、どちらのクイズに合格しても最終的にもらえるシグネチャーは同じものです。そのため、普段から使い慣れているツールでクイズに挑戦することをおススメします。

また、シグネチャーは背景が「白」と「黒」の2種類が貰えます。
(個人的には、黒の方がカッコ良いなぁと思います)

2. Apple Teacher Portfolio

 ①授業の構想

 Apple Teacherとして認定されたら、Appleのテクノロジーを毎日の授業に取り入れ、生徒の学びを一層深めていきましょう。

まずは、以下のリンクにある「アクティビティのアイデア」を活用し、授業を構想してみるのはどうでしょうか。

 ②実践の記録

 新たな授業を生み出したら、それを記録していきす。
その際、授業実践や教材のアイデアを整理していくには、ポートフォリオが最適です。

ポートフォリオを使えば、実践を振り返って記録を整理することができ、それを他者と共有することもできます。
また、互いの実践を共有することで、専門性の高い学びの機会を生み出すこともできます。

なぜこんな話をしているかというと・・・
2つ目の認定資格である「Apple Teacher Portfolio」を取得するには、このポートフォリオを提出する必要があるからです。 

以下のリンクから、Pagesのテンプレートファイルをダウンロードする事ができます。

ポートフォリオのテンプレートをダウンロードする(11.9MB)

続いて、Apple製品を用いた授業における「活用」「追及」「発展」の3つの段階に応じた実践内容をフォームから提出します。
それと同時に、上記のポートフォリオのテンプレートに、提出した実践例を記録していきます。

実践例を提出するごとにバッジを1つ獲得する事ができます。
各段階の実践を3つずつ、計9つのバッジを獲得したら、最後に完成したポートフォリオを提出することで、Apple Teacher Portfolioの認定を得ることができます。
(このApple Teacher Portfolioが3つの資格の中で一番大変かもしれません・・・)

Apple Teacher Portfolioに認定されると、以下のようなシグネチャーが貰えます。

Apple Teacher Portfolio Signature(1line_White)

なぜか、Apple Teacher Portfolioのみ、シグネチャーのデザインが豊富で、
ロゴが一列のものと二列のデザインの二種類あります。
さらに、「白字」の背景「有り無し」と「黒字」の背景「有り無し」の計8種類のシグネチャーが貰えます。
(参考までに「白字」の「背景が黒」の「二列」のものを載せておきます)

Apple Teacher Portfolio Signature(2line_Black)

3. Apple Teacher Swift Playgrounds

 3つ目の認定資格がApple Teacher Swift Playgroundsです。

「Swift Playgrounds」とは、楽しみながらゲーム感覚でプログラミングを学ぶことできるApple純正のアプリです。本物のアプリも作ることができます。しかも、無料です。

Apple Teacher Swift Playgroundsは、文字通り「Swift Playgrounds」についての知識があることを証明するものです。
(あくまでも基礎的なものですが・・・)

こちらも、Apple Teacher と同様にSwift Playgroundsのクイズに合格(5問中4問以上正解)すると、バッジを獲得することができます。
項目は以下の4つです。

  1. Swift Playgroundsアプリ

  2. プログラミング概念

  3. Swiftコード

  4. 授業でプログラミングを教える

4つのバッジを全て集めると、Apple Teacher Swift Playgroundsとして認定されます。

ただ、一度もSwift Playgroundsに触ったことがない人が、いきなり合格するのは少し難しいかもしれません・・・。

ある程度、Swift Playgroundsについて学んでからテストを受けるのも良いですが、クイズで間違えた部分から、Swift Playgroundsについて学んでいくのも有りかと思います。

認定を受けると以下のようなシグネチャーが貰えます。
ちなみに、こちらも「白字」と「黒字」の2種類のデザインが貰えます。
(流石Apple、デザインに妥協がない・・・)

Apple Teacher Swift Playgrounds Signature

認定を受けることで得られるメリット

Apple製品の基礎知識の習得と実践の共有

 3種類のApple Teacherを取得する過程で、Apple製品への理解が深まる点がメリットの一つと言えます。
これにより、日々の授業改善だけでなく、子供たちの学びの可能性を広げることにも繋がるかもしれません。

また、Apple製品を活用した授業を構想し、それをポートフォリオとしてまとめ、他の先生と共有することができるのも非常に大きな利点だと考えます。

さらに、いつかApple Teacherの上位資格である「Apple Distinguished Educator(ADE)」になりたいと考えている方は、早いうちにApple Teacherになっておいて損はないと思います。

なぜなら、Apple Teacherに認定されていることが前提条件となるからです。加えて、Apple Distinguished Educator(ADE)への応募の際、Apple Teacher Portfolioになる時に作成したポートフォリオも合わせて提出することができます。(ADEについては、また別の記事で・・・)

専用のミー文字を作れる(おまけ)

 Apple Teacherに認定されると、「AppleTeacherステッカー」などを使ってMacのミー文字をカスタマイズし、自分らしさを表現したミー文字を作ることができます。

以下のリンクからKeynoteのテンプレートファイルをダウンロードする事ができます。「作成方法」にある手順にそって自分だけのミー文字を作ってみてください。

「自分だけのMacミー文字」テンプレートをダウンロードする(16.6 MB)

完成したらSNSなどでシェアしたり、プロフィール画像として使ったりする事ができます。

AppleTeacher Macミー文字(例)

おわりに

 いかがでしたか?
もしあなたが、普段からMacやiPadを使って授業をされているのなら、是非ともApple Teacherに挑戦してみてはどうでしょうか。
Apple製品を活用したクリエイティブな授業づくりのヒントが得られるかもしれませんよ。

次はどこかでタイミングで、Apple Teacherの上位資格である「Apple Distinguished Educator(ADE)」について紹介できればと思います。

よろしければ、次回の記事も読んでいただけると幸いです。

本記事はApple Education Communityをもとに作成しました。


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