Tatsuya Hayashi

沖縄県の公立中学校の理科教員(MIEE /ロイロ認定Teacher)です。 ICTを活…

Tatsuya Hayashi

沖縄県の公立中学校の理科教員(MIEE /ロイロ認定Teacher)です。 ICTを活用した理科の授業や生徒会活動、生徒指導、教育相談、環境教育、僻地教育などなど私の学びを少しずつ発信できたらと思います。

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教員向けICT認定資格のすゝめ【ICT活用のスキルをアップデート】

なぜ、ICT活用スキルをアップデート? 令和元年に始まった、GIGAスクール構想により生徒一人ひとりに1台ずつタブレット端末が整備されました。これが、「1人1台端末」です。 1人1台端末は、生徒にとってシャープペンシルや消しゴムと同じように「文房具」としての役割があります。 この1人1台端末の導入によって、学校教育での学びの可能性が大きく広がりました。 別の視点から捉えると、私たち教員には、「1人1台端末を日々の教育活動に活かしていく術を学ぶこと」が求められているとも言えま

    • 夏休みの校内研にオススメ書籍【まんがで議論を活性化】

      あと少しで夏休み もうすぐ夏休みが始まりますね! 普段は忙しくて勉強どころでない先生方も、夏休みの期間は自己の研鑽のためにある程度割くことができるはずです。 昨日、私もAmazonで夏休みに読みたい書籍を13冊もポチってしましました・・・。 また、ミドルリーダーの先生方は、夏休みの校内研修を実施したり、教育委員会等が主催する講座の講師になられることも多いのではないでしょうか? 私も、ありがたいことに1県と3市の自治体から声をかけて頂き、「デジタル・シティズンシップ

      • もしも桃太郎がSNSで鬼退治の成果を報告したら?【情報モラル教育】

        もしも桃太郎がSNSで鬼退治の成果を報告したらどうなるでしょう? 『桃太郎のリスクを想像してみよう』  これは、LINEみらい財団と静岡大学のコラボによって作成された情報モラル教材の一場面です。(教材の説明とダウンロードはこちらから↓) 2012年頃からLINEみらい財団は、学校や企業、自治体、政府機関などと協力して、情報モラル教育に力を入れています。 LINみらい財団からは、様々な情報モラル教材が提供されていますが、その中でも特にオススメなのが、「『楽しいコミュニケー

        • 適応指導教室や家からでも授業の臨場感を

          授業のオンライン配信を日常化する教室に入れない生徒も適応指導教室や家から授業の臨場感を味わってほしい・・・。 それが難しくても、教室の雰囲気だけでも共有したい・・・。 そんな思いから、日常的に授業のオンライン配信を行なっています 生徒と学校とのつながりをICTを活用して少しでも「強く」「太く」すること これが、今年度の教育相談担当としての私の目標です。 コロナ禍ではできていたオンライン授業コロナ禍では、全国の学校でオンライン授業が行われました。 ですが、今現在はどう

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        教員向けICT認定資格のすゝめ【ICT活用のスキルをアップデート】

        マガジン

        • 教育実践研究の記録
          2本
        • 教員向けICT認定資格のすゝめ
          12本
        • 教員としての仕事のあれこれ
          5本
        • 教育実践論文・コンテストの紹介
          1本
        • 離島の教室から
          2本

        記事

          不登校生徒への支援【家からオンラインで細胞を観察してみない?】

          教育相談×理科教育 本校には様々な理由から、教室に入りたくても入れない生徒がいます。 そんな生徒たちにも、理科室で行われるドキドキ・ワクワクの実験・観察を体験してほしい。 そんな思いから、今年度から毎週金曜日の午前中に、適応指導教室で「出張実験教室」を行なっています。 しかし、本校には、適応指導教室にも登校することが難しい生徒がいるもの事実です。 そこで考えたのが、自宅と適応指導教室をGoogle Meetで繋いだ『オンライン観察』です。 難しいことは一切していませ

          不登校生徒への支援【家からオンラインで細胞を観察してみない?】

          今年もMIEEの更新が始まりました

           早いもので、今年もMIEEの更新時期となりましたね。 昨年度からの変更点として、新たにMicrosoft Learnにて「教師向けのAI」のラーニングパスの受講が必要条件として設定されました。 これは「これからの教育において、生成型AIの効果的な活用は、切っても切り離せないものになりますよ」といったメッセージとして捉えられますね。 さらに、「任意の学習環境でMicrosoft Teamsをマスターする」のラーニングパスにおいても新たなモジュールが追加されました。 こ

          今年もMIEEの更新が始まりました

          教育版桃鉄を一週間使ってみて【適応指導教室】

           先週から本校の適応指導教室の生徒を対象に「教育版 桃太郎電鉄」を活用した学習支援を行っています。(導入の意図はこちら↓)  この教育版桃鉄を実際に使ってみて、色々と感じたことがあったので、今回はそれを記事としてまとめようと思います。 良かったところ まず良かった点としては、『何よりも楽しい』ところですね! 教育版といっても、ほとんど通常の桃鉄と同じです。 ですので、適応指導教室の生徒も楽しそうにプレイしていました! しかも、普段は同級生とコミュニケーションをとる機会の

          教育版桃鉄を一週間使ってみて【適応指導教室】

          教育版桃太郎電鉄の導入【適応指導教室】

          はじめに 私は今年度、適応指導教室の運営を担当しています。 適応指導教室とは、「不登校生徒等に対して学校の余裕教室等において、学校生活への復帰を支援するために、個別カウンセリングや教科指導等を組織的・計画的に行う」場所です。 教室には入ることは難しいけど、学校には頑張って来てくれる子供たちの学習の機会を保障する場所といったところです。 今年度は、この適応指導教室にいる生徒に対して、1人1台端末を効果的に活用することで、学習の個別最適化を促進していきたいと考えています。

          教育版桃太郎電鉄の導入【適応指導教室】

          研究主任と生徒指導主事は矛と盾

           私の今年度校務分掌は、生徒指導主事・教育相談主任です。 本校では、生徒指導主事が教育相談主任も兼任することで、生徒指導と教育相談を車の両輪のように機能させ、「支える」生徒指導の一層の推進を図っています。 そこで、(生徒指導提要も12年ぶりに改訂されたため)このGW期間を利用して、生徒指導ついて改めて勉強し直そうと思い、何冊か本を読んでみました。 そのうちの一つが「生徒指導主任365日の仕事大全」(著:丸岡慎弥)です。 ここには、以下のような言葉が述べられていました。

          研究主任と生徒指導主事は矛と盾

          環境教育に力を入れているなら「コカ・コーラ環境教育賞」に応募してみては?

          コカ・コーラ環境教育賞とは? あの有名なコカ•コーラが、SDGsの推進を図るために、環境教育を推進している学校や団体を表彰する事業が「コカ•コーラ環境教育賞」です。 コカ•コーラ環境教育賞は「活動普及部門」と「企画・研究推進部門」の二部門から構成されています。 小中学校であれば、「活動普及部門」への応募、高等学校や大学であれば「企画・研究推進部門」への応募になるかと思います。 ちなみに、それぞれの部門の募集概要は以下のような感じです。 活動普及部門 対象:①小学生お

          環境教育に力を入れているなら「コカ・コーラ環境教育賞」に応募してみては?

          学年主任は担任?それとも副担任?

           私は現在、沖縄県の公立中学校の教員をしています。 過去には、千葉県でも公立中学校の教員をしていました。 県を跨いで公立中学校の教員をしていると意外と、自治体ごとに意外と文化が違うことに気づきます。 その一つが「学年主任が担任をもつかどうか」です。 沖縄県の公立中学校では、副担任の先生が学年主任などの大きな分掌をもつことが一般的です。 小規模校を除いて、担任の先生が学年主任を担うことは、非常に稀なケースと言えます。(多分、何らかの事情がないとそうはならない) 一方、

          学年主任は担任?それとも副担任?

          離島の教室から#2 『縄ない競争』という運動会種目【僻地教育】

           今回も沖縄県の離島にある極小規模高の運動会の様子をお伝えします。 いつか、沖縄県の離島で勤務されてみたいと考えている先生は必見です! もし、前回の記事を読まれていない場合はこちらからどうぞ↓ 離島の学校には独特な競技がある みなさんの学校で行われる運動会にはどんな書目がありますか? 徒競走 障害物競走 紅白リレー 玉入れ 騎馬戦 などでしょうか。 実は、沖縄県の離島の学校には珍しい競技種目があります。 その名も「縄ない競争」 みなさんは、この「縄ない競

          離島の教室から#2 『縄ない競争』という運動会種目【僻地教育】

          離島の教室から#1 「運動会には豪華景品があるのが当たり前」【僻地教育】

           トップ画を見て、「まさか・・・」と思われた方もいるかもしれませんが そうなんです。 こちらのヤギは、運動会の職員リレーで一位になると頂けます。 もちろん、その日に連れて帰ることができます(笑) このように、沖縄の離島の運動会には「内地」(沖縄の方が本土のことを呼ぶ方言)の運動会にはないような、ぶっ飛んだエピソードが多々あります。 本日は、その離島の運動会について少しだけ紹介したいと思います。 「いつかは、離島で勤務してみたいなぁ」と思われている方に必見です。 離

          離島の教室から#1 「運動会には豪華景品があるのが当たり前」【僻地教育】

          今更ながら、よろしくお願いします

           noteを始めてから、 約1ヶ月が経ちました。 始めた頃は、noteでも自己紹介が必要なことなんて知らず、いきなり自分の考えを発信してしまいました・・・。 ただ、よく見るとみなさんの記事にはプロフィールが設定がされている! ですので、私も今更ですが自己紹介をしたいと思います。 私と仕事 名前は、Tatsuya Hayahsiです。生まれも育ちも千葉県です。 今は沖縄県の公立中学校で理科の先生をしています。 ただ、離島で勤務をしていた頃は体育や技術も教えていました(笑

          今更ながら、よろしくお願いします

          教員向けICT認定資格のすゝめ vol. 8【Microsoft Innovative Educator Expert:2】

           今回も「Microsoft Innovative Educator Expert(MIEE)」についてです。 この記事では、MIEEになるための具体的な申請方法や認定によって得られるメリットついて紹介していきます。 前回の記事(MIEEの概要)を読まれていない場合は、こちらからどうぞ↓ 申請方法 この記事では、2023年度の申請方法について紹介します。 例年、申請方法に大きな変化はありませんが、もしかしたら2024年度の申請では、多少の変更があるかもしれません。その点

          教員向けICT認定資格のすゝめ vol. 8【Microsoft Innovative Educator Expert:2】

          教員向けICT認定資格のすゝめ vol. 8【Microsoft Innovative Educator Expert:1】

           今回は、少し前の記事で紹介した「Microsoft Educator」の上位資格である「Microsoft Innovative Educator Expert(MIEE)」について紹介していきます。 ※Microsoft Educatorの記事を読まれていない方は、こちらからどうぞ↓ Microsoft Innovative Educator Expertとは 初めに、Microsoft Innovative Educator Expert (MIEE) は、「世界の

          教員向けICT認定資格のすゝめ vol. 8【Microsoft Innovative Educator Expert:1】