学年主任は担任?それとも副担任?
私は現在、沖縄県の公立中学校の教員をしています。
過去には、千葉県でも公立中学校の教員をしていました。
県を跨いで公立中学校の教員をしていると意外と、自治体ごとに意外と文化が違うことに気づきます。
その一つが「学年主任が担任をもつかどうか」です。
沖縄県の公立中学校では、副担任の先生が学年主任などの大きな分掌をもつことが一般的です。
小規模校を除いて、担任の先生が学年主任を担うことは、非常に稀なケースと言えます。(多分、何らかの事情がないとそうはならない)
一方、千葉県の公立中学校では、学年主任が担任をもつことが良くあります。
もちろん、全ての自治体のことを知っているわけではないですが、私の知っている限り、学年主任がその学年の1組の担任になることが一般的でした。(今は「働き方改革」などの影響で変わっているかもしれませんが・・・)
同じように、沖縄県では生徒会主任になると担任を外れるのが一般的です。
それに対し、千葉県では3学年の担任の先生が生徒会の顧問になる文化がありました。
これらの違いは、学校が担任や副担任の位置付けをどのように捉えているかによって生まれているように感じます。
沖縄県では「担任の先生は学級運営に専念してもらう」といった認識が強いように感じます。
そのかわりに、副担任の先生が学校全体を回していきます。
一方、千葉県では、「学校運営の中心は担任」とする認識が強いです。
そのため、学校行事や校内研修、教育課程全体の計画や運営までも担任の先生を中心が中心に進めていきます。
どちらも、良い面もあるし、課題となる面もあります。
例えば、沖縄県のように、副担任の先生が学校運営の中心となることで、担任の先生は学級経営に専念することができます。
その反面、学校全体の動きと学級の動きが噛み合わない場面が出てくることもあります。(温度差のようなものです)
一方、千葉県のように担任の先生が学校運営の中心になれば、このような温度差は生まれません。
むしろベテランの先生が、若手の先生に手本を示しながら学校行事と学級経営をリンクさせた実践を進めることもできます。
「副」担任は、文字通り担任の先生をサポートするための仕事といった捉え方です。
しかしながら、これだと担任の先生と副担任の先生との業務内容の差は凄まじいものとなります。
得てして、何となく副担任の先生が学校運営の「蚊帳の外」みたいな雰囲気も生まれなくもないです。
うーん・・・
副担任の位置付けとしては、どちらの方が一般的なんですかね?
ただ、どちらにしても、担任の先生と副担任の先生の認識の差(温度差)は多少なりとも生まれていたように感じます。
日本が誇る大企業のトヨタは、こんなことを言っています。
「人を憎まず、仕組みを憎め」
少しでも、この担任と副担任の温度差をなくし、組織としての力の高めていく仕組みはないのでしょうか。
ちなみに、みなさんの自治体では副担任の先生はどう位置付けられていますか?
よかったら、コメントで教えて頂けると嬉しいです。
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