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不登校生徒への支援【家からオンラインで細胞を観察してみない?】

教育相談×理科教育

 本校には様々な理由から、教室に入りたくても入れない生徒がいます。

そんな生徒たちにも、理科室で行われるドキドキ・ワクワクの実験・観察を体験してほしい。

そんな思いから、今年度から毎週金曜日の午前中に、適応指導教室で「出張実験教室」を行なっています。

しかし、本校には、適応指導教室にも登校することが難しい生徒がいるもの事実です。

そこで考えたのが、自宅と適応指導教室をGoogle Meetで繋いだ『オンライン観察』です。

難しいことは一切していません。

生徒は、1人1台端末を持って帰り、自宅から適応指導教室のClassroomに入室します。

そして、約束した時間にMeetに参加します。

同時刻に教師用の端末からMeetに参加します。
これで、音声と映像は生徒と共有できますよね。

あとは、ナリカの「理科実験観察撮影装置 ToruSee」を接続した顕微鏡と教師用の端末をUSBケーブルで繋ぐだけです。

装置はこんな感じです。

オンライン観察のための準備

ToruSeeの良いところは、端末にUSBケーブルを繋いで、カメラを切り替えるだけで、小さな世界を端末の画面いっぱいに映し出すことができる点です。

しかも細かな設定もいらず、接眼レンズにToruSeeを被せるだけで準備が整うという点も大きな強みです。(ToruSeeの説明はこちら↓)

あとは、教師用の端末に写っている画面を生徒の端末に映し出せば、離れていたって一緒に観察することができますよね。

その際、いちいち『画面の共有』をする必要はありません。

Meetの画面の左下にあるカメラ切り替えのボタンを押すだけで、生徒の端末に顕微鏡を覗いた時に見える世界を映し出すことができます。

こんな感じです。

ジャガイモの細胞をオンラインで観察している様子

「お〜!!」と言う声が聞こえていきます。

おわりに

 私は、よく理科の授業で言っていたことがあります。


「理科室では、家ではできない経験ができるよ」

「理科の授業では、30人が集まっているからこそできる学びをしようね」



ただ・・・

今は、違いますね。



生徒と離れていたって、ICTがあれば繋がることができます。


全ての生徒にワクワク・ドキドキの実験・観察を届けることができます。


次は、どんな世界を見せてあげられるでしょうか。

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