夏の課題図書『夜光貝のひかり』(文研出版)で巡る奄美大島旅🌺
はじめて奄美大島を訪れたのは、2019年の夏。
夏休みに半月滞在して、翌月に『夜光貝のひかり』の初稿が完成したため、作品の舞台は〈2019年の奄美大島〉ということになります。
そこで今回は、当時撮った小説用の資料写真を物語に沿ってご紹介することにしました📷️
物語の展開は私の旅程と大部分重なっており、実際にあった出来事をそのまま書いていたりもするので、執筆の裏話も載せてみました。
合わせてお楽しみいただけると幸いです!
🌺『夜光貝のひかり』(文研出版)は2024年度、「第52回茨城新聞小学生読書感想文コンクール」、「第47回長野県読書感想文コンクール」の課題図書です。
🌺重要なネタバレはありません。
未読でも楽しめる……はず。
Xの延長のような文体で書いています✌️
🌺以下、作品情報です。
それでは、一章「海辺の少女」から。
第一章 海辺の少女
★裏話★
最初、彼方はルリの正体を怪しむものの、共に日々を過ごすうちに(じわじわと)幽霊だと気づく……という流れだったのですが、怖いしテンポが悪い、ということで編集者さんからアドバイス。
「序盤ではっきり、幽霊だと明示しましょう」
いきなり幽霊👻!?
ということで、登場シーンは私も彼方と一緒にびっくりしながら書きました😂笑
そのおかげで、とてもテンポが良くなりました🙇
第二章 幽霊の唄
リュウキュウアオヘビとオットンガエルの写真は……苦手な方もいると思うので、割愛🐍🐸
第三章 島でおきたこと
★裏話★
大学のゼミ合宿(赤坂憲雄ゼミ/民俗学)がきっかけで訪れた奄美大島。
三泊四日じゃ足りない!
ということで、私だけ一週間以上前乗りしていましたが、ここからはゼミメンバーと合流。
……という経緯があったので、初稿では彼方も塾の夏合宿に参加した、という設定でした。
加計呂麻島ツアーにいたメガネの男の子(愛称はハカセ)と友達になる予定でしたが、ルリの存在感が薄くなってしまうので、没案に。
映画「学校の怪談2」が一番好きなので、合宿設定はいつかリベンジしてみたいのですが、幽霊少女と少年の交流は「学校の怪談1」が心に強く残っていたからかも……と思ったり。
戦争の記憶と結び付いたのは奄美大島の歴史を調べる過程ででしたが、子どもの頃にみた夏休みの連続ドラマ「ゴーストティーチャー」の影響もあります。
第四章 夢と別れ
ケンゴさんのカフェでちょっと休憩したら、次は末廣市場にある、ラジオ局併設の駄菓子屋さんへ。
作中ではスーパーで島のおばあたちに話を聞くことになり、様々な怪談話や「おがみ山公園」の情報を入手する。
「おがみ山公園」は奄美の妖怪・ケンムンがいてもおかしくないような、不思議な公園で……?
★裏話★
この場面は、ほぼ実際の会話です。
スーパー「グリーンストア」のイートインコーナーでミキを飲んでいたところ、三人のおばあ様方に「相席してもいい?」と聞かれたので、ここぞとばかりに聞き書きを開始。
いきなりケンムンについて尋ねたので、「ケンムンて実際にはいないんだよ……」と心配されてしまいましたが、「何か不思議な体験とかは……」と食い下がると、いろいろなお話を聞かせていただけました。
途中、おばあ様方のお友達もやってきて、合計六人?
おやつをご馳走になりながら談笑していると、あっという間に素晴らしい怪談が集まりました✌️
★裏話★
主人公が行くのだからと、私も実際に夜のおがみ山公園に行ってみました。
できれば展望広場まで……と思ったのですが、無理でした😱
怖すぎて、入口付近で諦めました。
本当に真っ暗闇のジャングルです。
夜は木の上からハブが降ってくる危険もあるのだとか。
(彼方にはケンムンのご加護があったので、セーフです)
第五章 思い出の夜光貝
第六章 小夜子の日記
『夜光貝のひかり』で巡る奄美大島旅でした🌺
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!