彼も人なり 我も人なり(子育て)6 「食虫植物と行動力」
息子は昆虫が好きだ。日本で買った小学館の図鑑NEOの昆虫をよく見ている。YouTubeも昆虫系の動画をよく見ている。そのおかげで、昆虫については圧倒的に自分より詳しい。
最初の頃はこの虫の特徴はこうだよとか説明を受けても、ホンマかいなと疑心暗鬼で、息子のいないところでGoogle先生で検索して答え合わせ。ホントにあってるやん!とかが続き、少しづつ昆虫に関しての知識は息子を信用するようになっていった。
先日、息子の帰宅後の第一声は「近くの花屋さんでウツボカズラ見つけた!ほしい!」だった。かなり興奮気味に言ってきた。
???何それ? ウツボカズラ? ウツボカヅラ? 息子に尋ねるとそれは食虫植物らしい。
えっ?食虫植物って家でも育てられるもんなの?水あげて育てるの?エサ与えないといけないの?
知識の乏しいおっさんは困惑した。
そんなおっさんの心中も息子はしらず、「いつ買いにいこうか?そうだ明日学校終わったら買いに行こう」と勝手に決めていた。
まぁ、色んなことに興味を持つのは悪いことではないし、息子が興味を持ったことに対して親としてできるのは環境をなるべく整えるだけだとも思っているので、息子の提案を了承した、、、、、食虫植物かぁ。
翌日、学校終了後その足で息子と一緒に花屋へ。
息子、ダッシュで花屋へ!その姿を見て、そんなに欲しいのかと思い、おっさんは本当の意味でようやく買う決意が固まった。
先に花屋に着いた息子は店頭を見ている、、、、、だが、こちらに神妙な顔をしながら戻ってきて、「帰る」と言い出した。
どうやら店頭にあるはずの食虫植物がなかったらしい。明らかにショックで息子は一生懸命泣くの我慢してる顔。
待つんだ息子よ。食虫植物がそんなに売れるとは思っていないおっさん。息子には「とりあえず店員さんに聞いてからどうするかを考えよう」と提案し、息子をなんとか落ち着かせる。店員さんに尋ねると、何のことはない、飾ってあった場所が店頭から店内に代わっていただけだった。
で、人生初の食虫植物を20ユーロ(大体2500円弱)で購入したが、高いのか安いのか正直わからない。
『えっ、植物に20ユーロも払うの!?』と心の中で驚いたが、息子は念願のウツボカズラを手に入れたし、笑顔が戻ったし、まぁ ええか。
帰宅途中、息子はヨーロッパクロスズメバチの死体を道端で発見し、早速ウツボカズラの中へ投入。うれしそうだ。
帰宅後、壺状の中をチェックしてみると、既に何匹か入っているではないか。何匹かは、原形がわからない状態。ホントに消化されるんだぁと、家族全員興味深そうに見ていた。自然ってすごい。
息子は昆虫に興味を持ったことで、本・動画・経験 から昆虫に関する情報・知識を得ようと自ら動いている。興味をもったことに対して直ぐ実行に移そうとする。今回のウツボカズラの件もそうだ。
自分も行動力がほしい。息子を見習おう。
購入後以降、我が家の中に入ってきた虫はウツボカズラの中へ入れようという謎の習慣がはじまっている。残念ながら寒くなって、虫もいない状況だが、再び暖かくなると家の中に入ってくる虫も増えるだろう。
我が家に入ってくる虫たちには申し訳ない。なぜなら我々家族が待ち受けているのだから………フフフ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?