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アメリカンクラフトとは違う!?『SCHMATZ』のビール担当が語るドイツのクラフトビールの魅力

世界的クラフトビールの流行の発信地となったアメリカ。私達『SCHMATZ』では、主にドイツ産のクラフトビールを提供しているということで、アメリカのものとは異なる特徴のあるビールが楽しめます。

今回は、ドイツのクラフトビールならではの魅力を徹底解説!これを読めば、ドイツビールが飲みたくなること間違いなしです!

伝統国ならではの魅力!ドイツビールの特徴を専門家が解説

『SCHMATZ』プロダクトチーム・ビール担当・吉田基治さん

プロフィール
『SCHMATZ』店舗全体のビールに関するクオリティーを確認、機材のメンテナンス、スタッフへのサーブ指導に加え、ビールラインナップの決定などビールに関することすべてを担当。

世界的に広がったクラフトビールブーム!ドイツのクラフトビールとの違いは?

吉田さん:近年、世界的なブームとなっているクラフトビール。確かに、このブームの発信地となったのはアメリカです。1995年にアメリカで794件あったブルワリーは、2017年の時点で6266件と8倍以上に膨れ上がっているなど、本国ではブームからカルチャーとして定着しつつあるようです。

アメリカでブームとなった要因の1つにIPAというスタイルがあります。カスケードやシトラといったフルーティーなホップが開発されたことにより、苦味も強く香り高いIPAは西海岸を中心に爆発的なヒットとなり、そのまま世界に広がっていったという感じですね。その後も、アメリカでは様々なスタイルのビールが生まれ、その流行は他国にも影響を与えています。なぜアメリカでこのような広がりを見せたのか、それは多種多様な民族がいるから。味の好みも千差万別だからこそ、様々なビールが生まれ楽しまれてきたのではないでしょうか。

吉田:一方、ドイツは古くからビール文化が栄えてきた国です。だからこそ伝統的な味わいに重きを置く傾向があります。アメリカがエクストリームで新しい味わいだとすれば、ドイツはビール全体のバランスと飲みやすくドリンカビリティの高いビールが多いのが特徴。ホップの強さや個性が際立つアメリカに比べると、モルトの甘みが際立っているといった印象でしょうか。

もちろん、ここ最近ではIPAなどのスタイルに挑戦しているドイツのブルワリーもたくさんあります。しかし、ただアメリカの真似をするのではありません。例えばIPAであれば、ドイツらしい「何杯でも飲めるIPA」を目指していたりと、歴史あるドイツだからこそのスタイルになってきているんです。

やはりこれは、ドイツならではの「ビール純粋令」が関係してると思います。「ビール純粋令」とは、ビール造りにおいて使用していい原料は、麦芽・ホップ・水・酵母だけと定めた法律。現在では州当局が認めれば純粋令に則らないビールも造れますが、やはりドイツのビール造りの根底にはこの法律が大きく関係しており、
新しいスタイルに挑戦する上でも副原料はあまり使用されない傾向にあり、ピュアなドイツらしいビールが生まれるというわけです。

ドイツで主流のビアスタイルの一例

ヴァイツェン
小麦を50%以上使っているビール。ベルジャンホワイト系のウィートエールと違うのが、ハーブなども入れていないこと。基本的に副原料は入れずに醸造されます。

ヘレス
アルコール度数は5%前後。ペールゴールドのような淡い色を持ち、パンのようなモルト由来の芳醇な香りを楽しめるのこのビールは、ドイツでは日常的に楽しまれるデイリービールです。

ケルシュ
ドイツのケルンで造ったもビールのみが、「ケルシュ」を名乗れるAOC(原産地統制の呼び名)。アメリカでもケルシュのようなスタイルはありますが、いわゆる“ケルシュ風”。現在、24個の醸造所でつくったものでなければ、ケルシュとは名乗れません。エールの華やかさなにラガーのようなのどごしも楽しめるスタイルです。

吉田さんおすすめ!ドイツビールの魅力を感じるなら飲んでおきたい『SCHMATZ』のビール

ヴァイツェン

小麦50%以上を使用。バナナのような香りがして苦味が少ないのが最大の特徴です。このスタイルを醸造する上で、使用される酵母「ヴァイツェン酵母」は非常に重要な役割を持ちます。スタイル最大の特徴であるバナナのようなフルーティーな香りは、この酵母が大きく影響しています。

『SCHMATZ』のヴァイツェンは、醸造の際の酵母を濾過せずそのまま使っている「ヘーフェヴァイツェン」というスタイルです。

他のビールでは体感できないようなフルーティーさもあり、ビール初心者にも最適な1杯です。

ヘレス

淡いという意味のドイツ語を指す「ヘレス」。スタイルの特徴としては「ホップの香りが麦芽に勝ってはいけない」というもの。ホップの苦味や香りよりも、モルトの甘味が勝ってるスタイルです。

『SCHMATZ』のヘレスは、ホップとモルトのバランスが非常に良いのが特徴。バイエルンの硬水で造っているこのビールは、毎年インターナショナルビアカップなどの賞をとっていることから、一流のブルワーにも認められている名作です。

パンのような特徴的な麦の香りと甘み。これをわかるようになってくると、ドイツビールがもっと楽しめるようになりますよ!

ドイツビールの魅力を存分に体感できる『SCHMATZ』を楽しんで!!

今回ご紹介したビアスタイルの他にも、『SCHMATZ』にはドイツで主流のビールが多数ラインナップ。季節によってかわるスタイルの違いを楽しめるのも、クラフトビールの魅力の1つです。

ドイツで親しまれている、ビールと相性抜群の料理と共に「ビール伝統国」ならではの1杯をぜひ楽しんでみてくださいね!

SCHMATZ公式HP:https://www.schmatz.jp/



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