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【ホラー映画の仕掛け考察】第1作の第1犠牲者が迫真の●亡シーンを熱演したおかげで人気シリーズになった?映画三選

なんと、新型コロナに罹患してしまいました、、、

熱が出てベッドから動けない状態につき、

今回は少し箸休め的な、ゆるーい映画談義です

ホラー映画についてですが、

私、昔から考えていたことがあるんです

「怖い!」と評判の映画ほど、実はグロシーンは回数としては控えめで、

特に巧い映画となると、最初の犠牲者だけがショッキングな残酷シーンで、以降はそんなに人が死ななかったりする。。。そんな職人芸的な構成をしているホラー映画って、意外に、ありませんか?

つまり『サイコ』パターンです!あの映画を昔見たという人に感想を聞くと、「いやあ残酷シーンが強烈で怖かったよねー」と言うのですが、そう思って見返してみると、実はあのシャワーシーン以外にはそんなにグロいシーンはないんですよね(ていうか後年の殺人鬼ホラー映画の類に比べると人数としてはぜんぜん死んでないw)

シャワーシーン一発を起点とした思い出補正だけでここまでの猛威をふるう『サイコ』!

ですが私が思い出しただけでも、ホラー映画の歴史上、

最初の犠牲者が凄い死に方をした(=最初の犠牲者役の俳優さんが迫真の熱演をしてくれた)がゆえに映画そのものが伝説的名作となっているケースって
いくつかあるな、と思うのです。

それどころか、その後シリーズ化されて何本も続編が作られるようになっても、

その続編の中で「第1作の第一犠牲者」のことを思い出させるような死に方をする人が出てきたりと、いつまでも、第一犠牲者の思い出補正に頼っているシリーズすら、あると思いますw。

そこで今回は、

私が考える、かようなホラー映画シリーズ「三大・名・最初の犠牲者」をやらせていただきます。なにせ私自身が今夜は闘病中ですので、雑談的なテーマ&語り口なってしまう点はご容赦ください、、、

では、三位・二位・一位のカウントダウン形式でいきましょう!

【第三位】『スクリーム』

オープニングで、アイドル人気女優ドリュー・バリモアを登場させておいて、いきなり豪快に惨殺するという、せっかくの大物俳優の贅沢消費大作戦(w)で観客の度肝を抜いたのがこの作品でした。

しかし、このひねくれたオープニングがまさに、「僕は私は、ホラー映画を見慣れているから、たいていのホラー映画を見てると展開が読めちゃうのよねん」という目の肥えたホラーファンほど手玉に取られるwという、クリエイターと観客との間の駆け引き的側面も持ったこのシリーズのオープニングとして、まさにふさわしい「一発目の仕掛け」だったわけですよね!

【第二位】『エルム街の悪魔』

いまや古典扱いのこの映画ですが、私が各所でしつこく主張してることながら、見れば見るほどよく作られた職人芸の大傑作と思う(予算もスケジュールも地獄の制約だったそうなのに、よくぞまあ、、、!)。

その中でも特に強調したいのが、第一作で最初に殺されるティナの●亡シーン。回転するセットで撮影したというその特撮の妙もさることながら、もうひとつ、大事な点がありまして。

これは、私だけではないと思うのですが、、、今でこそ「エルム街の悪夢のヒロインといえばヘザー・ランゲンカンプ」ともうホラーファンの間で認識されちゃってますが、

最初に見た時は典型的なブロンド美人で前半の出番も多いティナが主人公だと、私は誤解したのですな。それが中盤であの衝撃退場をしたから腰を抜かした!

今でいう「ヒロイン詐欺」というやつですかねw。「実は本物の主人公は、前半では、脇役ぽくおとなしく行動してたこっちでしたー」という。たぶん、クリエイター側も意図的に誘導しているので、これに引っかかった人は私だけではないと思うが、いかに?

ちなみに、ティナの●亡シーンこそがシリーズ全体を支える「観客側の共通トラウマ」となっていることはクリエイター陣も重々把握しているようで、

第七作では、これまた観客の共感を集めやすいブロンド美人キャラクターが、またしてもちょうど映画の中盤くらいでティナそっくりの死に方で退場するという、ファンの古傷をえぐるようなトラウマシーンが生まれたのでした。

そうね、クリエイターの意地悪な笑みが見える分、私はこの第七作のほうもかなりトラウマになりましたわ。

【第一位】『エイリアン』

いやもう、私の映画人生でいうなら、「第一作第一犠牲者の●亡シーンが強烈だった」記憶のダントツはこれですよw

今見ても、この●亡シーンは凄すぎる、

凄すぎるよ、ジョン・ハート!

いったいぜんたい、

どんな状態の人間の動作を観察して、

どんな練習をしたら、あんな凄まじい●亡シーン演技ができるんだw

この●亡シーン、それなりに尺もとっていますが、実は肝心のエイリアンの特撮は一瞬しか出てこないわけなので、尺の九割は血糊をつけたジョン・ハートの一人演技シーンとも言えるんですよねw。

これだけ伝説と化し、

多くの人にトラウマを与え、

一周回ってエイリアンマニアになってしまった人はこのシーンをスローモーションで見て、リアルすぎる演技に惚れ惚れしてしまうとかなんとかw

シリーズが進んで『エイリアン2』になっても、リプリーが「あの星」にもう一度行くことをためらう理由は、

彼女のセリフを私なりに一言にすると「第一作のジョン・ハートみたいな死に方はしたくないのっ!」ってことですよねw

観客にトラウマを与えただけでなく、その後のシリーズのヒロインの行動原理まで支配してしまったジョン・ハートさんは、

なんと優しいことに、コメディ映画『スペースボール』にゲスト出演して同じ●に方をもう一度パロディで演じてくれたのでした。きっとこの人、いいひとなんだろうなあ、、、

以上、私が新型コロナ罹患中なので、今回は雑談的なオハナシとして、

「最初の犠牲者がすごい!」ホラーシリーズを上げさせていただきました。このテーマなら、他の方にも思いつくシリーズは多々あるんじゃないでしょうか?

え?熱があるならホラー映画のことばかり考えてないでそろそろ寝ろって?、、、ごもっともでございます!それでは皆さま、また次回!おやすみなさいませ!


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子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!