【紙の本で読むべき名作選#18】「本屋がアジアをつなぐ」で電子書籍を越えてゆけ!
この本の著者である石橋毅史さんは「本屋」をテーマに取材活動を続けている方。いつも貴重な情報を寄せてくださいますが、この本は格別に、よかった!
日本、韓国、中国、台湾を巡りながら、「東アジアにおける『本屋』とは何か」を考え続ける一冊。
香港で何度も逮捕されながらも反中国共産党的な思想書を販売し続ける本屋があり、韓国では逆に共産主義的な本を置いているがために危険な目に遭いつつそれをやめない本屋があり、日本では「ヘイト本と反ヘイト本を並べて置き、読み比べてもらう」という大胆な試みをした本屋の事例が挙げられる。
「そうか、本屋というのはそもそもは思想や表現の自由を守る砦だったんだ!」という大事なことを思い出させてくれる、本屋好きにとっては涙が出そうになる本。オススメです!
そしてもうひとつ、大切なこと。
そうか、言われてみれば韓国も台湾も、かなり最近まで言論の自由がなかったのでしたね。日本だって戦前まではそうだったわけですが、日本国憲法に慣らされた私たちはそのありがたさを忘れがち。
「本屋をやる」ということには、ただの商売「以上」の、理念と、危険がある。
そのことを思い出させてくれる好著でした。
子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!