見出し画像

鬱でキャリアを棒に振った私が夢とかSFとかに熱中して今では良かったと思ってること

まあ、タイトルにある「鬱でキャリアを棒に振った」は大袈裟で、

それまで正社員で中間管理職とかもやっていたところから、年収が激減したヒラのエンジニアとしてやり直しをしており、年齢的にここからもはや高収入の出世はない、と決まった、ということなのですが、

でもですね、鬱になって倒れて、そこから何とか這い上がってきた私としては、いわゆる「順調なキャリアコース」から外れてよかったと思ってます。

もはや家族も、私を「大黒柱」として頼りきる、、、とはならず、奥様も共働きでがんばってくれてますし、

私が病気で倒れているよりは、そしてそのせいで数年間保険生活になるよりは、健康的に、低くても安定収入をコツコツと得られる生活を続けてくれるほうがいい、と家族も言ってくれますし。

なるほど、年収が昔より減った分、

以前のような贅沢な暮らしはできないし、東京からも離れて家賃の安い地方暮らしになったし、昔は好きだった海外旅行にも行けなくなった。

しかし、そのおかげで、

私は読書好き、かつ、瞑想好きとなり、

夢とか空想とかの世界に没頭したり、SFやら古典やらの読書に勤しんだりして、それで意外に、いつもやることが見つかって、なかなか忙しかったりする。

退屈することは存外ない。

それにしても、これは私が変わり者だからかもしれないが、

自分が、お金やら魅力的な異性やら出世やら名誉やらよりも、一人で思索や読書にふける時間の方がはるかに大事な人だったとはオドロキであるし、しかしそのことを知ることができたのは鬱で一度仕事人生から軌道を外れたおかげです。

一度、鬱をやらかすという、大きな事件がなければ、このことには気づかなかったのは確かなのです、、、今でもストレスでひいひい言いながら、しかし「働いて働いて年収を上げていくのが自分のあるべき人生だ」と信じて疑わずに生きていたでしょうね。

そう考えると一見、悪いことでも、長い目で見ると本当に悪いことばかりでもなかったり、人生は複雑である。

だいいち、通信制ながらも、今年は大学で物理学の勉強を始めることができた、、、「こんなにSF好きになったのなら、理系の大学へ行っていればよかった」と、社会人になってからふと後悔することがあったことへの、この年齢になってからの意外な「答え」です。名前を出すのも恥ずかしい、「学歴社会」的に言えばショボい大学の、めちゃくちゃ安い社会人通信教育コースですが、「理系の大学で勉強したい」という夢を叶えていることには違いないので、これにも満足してます。

だがこれもまた、鬱にでもならずに、深夜残業や休日出勤上等な、あの働き方を続けていたら、とてもできない生き方だった。

老後はどーするんだとか細かい心配事はありますが、どちらが良かったのかといえば、今のほうが正しい気はする、、、いずれにせよ、人生の万事、まことに、私の考え方、捉え方次第です。

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!