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自分の世界の外側を知っているということ

お盆休みに、息子・娘・主人の家族4人で青森に一泊旅行に行ってきた。

目当ては青森県立美術館と十和田市現代美術館。

私は高校生の頃から美術館やギャラリーに行くのが好きで、今や欠かせない習慣。
今住んでいる地域に美術館はあるものの、常設展しかないため、徐々にアートに飢えを感じはじめていた。
なので家族旅行の話が持ち上がった時、ここぞとばかりに行き先の希望を出した。主人も職業柄いつか行きたいと考えていた場所だったようで、"青森に美術館巡りに行く"というのはすんなり決まった。

旅行前のある日、親戚に青森に行くこととその目的を伝えると「え?美術館に行くの??」というちょっと引いたような反応が返ってきた。

旅行から帰ってきてお義母さんとこんなやりとりもあった。
「十和田湖のあそこは歩いた?子供が小さいとまだ難しいかしら?」などと聞かれ「すみません、十和田湖は行っていないんです。十和田には行ったけど美術館しか見ていなくて...」と申し訳なく答えるので精一杯だった。

うんうん、わかる。
私だって子供の頃家族で美術館に行ったことなんて無いし、家族旅行で観光地に行かないなんて一般的では無いんだよね。
知ってる知ってる。

私は、この「そちらの感覚も分かる」という事が大切なんだと思っている。

青森での夜、メキシコ料理を食べながら主人ともそんな話をした。(せっかくの青森だけど自分たちの食べたいものを選んだ結果メキシコ料理になった笑)

私も主人も自分たちの趣味や思考があまり一般的ではないと知っているし、分かった上で自分の世界の外側の人たちの気持ちや感覚も分かる、ってことが大事だよね、と。

いま世間では「多様性が大事」と言われていて私もそう思っているけれど、学生時代〜社会人〜鎌倉にいた頃とずっと近い趣味嗜好の人たちばかりに囲まれていたので、本当の意味で多様では無かったのかな、と今になって思う。

移り住んだ今は、いわゆる「世間一般」の考え方に直接触れる機会が増えた。時々それを壁のように感じたり、自分が浮いているように感じてしまう時もあるけれど、その「世間一般」も理解しつつ、私たちは私たちらしく暮らしていく事で、本当の意味で自分の中に多様な価値観が形成されていくんではないかと期待している。そして子供たちにとっても。

#多様性 #移住 #Uターン #田舎暮らし #暮らし #ライフスタイル #子育て

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