見出し画像

メイクサムノイズ

新幹線のホームにしゃがみ込んで日光を浴びつつ目を閉じる。お行儀が悪いわけではない。新幹線を待つホームには学生と世界中から心躍らせて旅に来た外人が溢れているからだ。

風は冷たいが日光は暖かい。
猫が日向を見つけ出すように雑踏の中、人々の邪魔にならぬようひっそりと光を浴びている。

指定席なのに長蛇の列に並ぶ意味はなんだろう。
なんで改札の中においなりさん「豆田」はないのだろう。
そしてなんで京都の駅弁はさほどおいしくないのだろう。
わからないことだらけだと思いながら、違う違う遅れている仕事を脳内で進めないといけない。言葉とアイデアと。あぁアトリエの引っ越しもあるなぁと常に思考は脱線する。

昨日は鯖江の視察を終え、敦賀の屋台でラーメンをすすり、京都のベトナムで酒を飲んでいたのに今、原宿を目指して移動を開始している。周りでは風邪が広がる一方で様々なエリアで元気をもらっているのか元気が溢れている。

執筆が遅れているコピーをノートにしたためる。
ふと外を見ると富士山が雪をまとっている。
そりゃあ風邪も引く。僕は元気だけれど。

昼過ぎの新幹線は異国溢れる満席状態。
まるで人類を運んでいるのか?というぐらい多国籍だ。バラバラな場所で生きてきて、たまたま同じ車両に乗り合わせる確率を考える。ダメだ俺は数学が苦手だ。チンチロでゾロを出す以外に出来ることはない。

0120から始まる電話のコール。
読み上げれる手続き原稿。
豊かな時間に差し込まれる引越しにまつわる機械的な人間の仕事に物悲しさを覚える。
あなたがいうオススメのもので全て契約を進めてくれ。復唱すべきそちらのルール以外は同じことをゆっくり話す必要はない。なぜならこちらも急いでいるし、早めに制約できたら次のコールに移行できるだろう?あなたの会社がどうかわからないが早く終わればノルマもクリアで早く帰れるかもしれない。その時間で家族で過ごすでも恋人と過ごすでもいい一人酒もいいだろう。俺も手短に済んで君もメリットがでかい。10分くださいと言う時間を半分でいこう。これはお互いのためのことだ。騙そうとしない限り、あなたのおすすめでいい。あなたのやるべきことを教えてくれ。

ここから先は

268字
このマガジンを購読すると時々心が楽になったり、スーパーどうでもいい日記もあるんですが回り回って松倉のビールに変わったりお会いできたらビールを奢ってお返しします。

🍺ビールに代わる日記🍺

¥500 / 月 初月無料

プランナーとして考え続ける日々や経営しながら苦悩する日々をつらつらと書いていきます。読者の質問には全て答えていこうと思っています。 頻度:…

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。